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―3―

次でラスト!――ノ予定デス(=゜ω゜)ノ

今回もおまけありますよ(誰得なんだ……)

懲りずにまた例のバカップルが登場です( ゜Д゜)

「はぁ。折角、あおと二人きりの部屋貰えたのに……」

「二人きりは夕飯の後でええやろ?俺一人で二人は無理や」

「まぁ、あおのはちゃんと楽にしてあげたからいいけどさ」

と、千里(せんり)(あおい)に意地悪な視線を送ろうとして、ドライヤーの温風を顔に受ける。

「あうっ」

「前向いて洸祈(こうき)を扇いでて」

「はぁい」

千里は葵にドライヤーで髪を乾かされながら、新幹線に乗り込む前に旅のお供にと買ったファッション雑誌で洸祈を扇いだ。





ここは客室の1室だ。

一応、用心屋グループが使っている部屋である。


今回の旅行で、客室は二之宮(にのみや)家に1部屋、用心屋に1部屋、陽季(はるき)由宇麻(ゆうま)に各1部屋が用意された。

まだ営業開始前の旅館だから、客室は取り放題だが、客として守るべきマナーがある。その為、部屋は事前にネットで(れん)が予約した。

そして、蓮が用心屋というくくりで1部屋用意したのは、表向きは「これで家族団欒してね」で、本音は洸祈や千里が色々仕出かさないようにという蓮の牽制だ。

しかし、そこで千里が駄々を捏ねた。

シングル部屋予定の陽季にすがり付いたのだ。

彼はその我が儘っぷりで陽季に「お願いだから!」を連呼し、部屋を交換して貰った。

陽季の方は蓮に睨まれ、「ベッドは1人用だからね?ツインじゃないよ?」を理由に断ろうとしたが、千里は「それでもいいから」と食い付いた。もう断る理由の思い付かない陽季は、洸祈と一緒の部屋になれると言う下心もあって、交換を承諾した。その後、陽季は蓮に呼び出されてガミガミと叱られまくったが。

そんなこともあって、千里は(葵の意見を無視して)葵と元陽季の部屋で今夜は過ごすことになっている。

しかし、程好く温まってきた葵と二人きりの部屋で夕飯まで戯れる予定が、由宇麻が一人では二人も看きれないと言い、千里はしょうがなく二人が寝かされている用心屋グループの部屋に来ていた。そこに葵もいるのは、単に葵から離れたくなかった千里が“髪を乾かす”と言う口実で元陽季の部屋でひとり静かに休もうとする葵を引き留めたからだ。

「てか、陽季さんは仕方ないとして、洸は何?好きな子に抱き付かれたら普通喜ぶでしょ。僕だってあんな風にあおに抱き付かれたら……硬くなるね」

「“硬く”って緊張のことか?崇弥(たかや)は緊張の限度を越えたんやろなぁ。琉雨(るう)ちゃんラブやし」

「いや、僕が硬くなるのは緊張じゃなくて――うわっ」

葵が無言でドライヤーの温風を最大風速にして千里の横顔に当てる。風で舞い上がった千里の金髪が、夕陽に輝く水平線のように由宇麻との間で波打った。

そして、カチリと葵がドライヤーのスイッチを切り、部屋の中は洸祈と陽季を扇ぐ音だけになる。

と、由宇麻が感嘆の溜め息を吐いた。

「ほんまに千里君の髪は綺麗やな。天使様みたいや」

日本人はおろか、仕事柄、外国人労働者に会う機会が良くあるが、千里の髪は由宇麻が今までに出会った誰の髪よりも美しい金髪だった。

「あ……ありがとう……」

不意に言われ、褒められ慣れていない千里は肩を竦めて俯く。

耳まで赤くして、千里が恥ずかしがる要素はかなり特殊だ。

例えば――

「俺も千里の髪は本当に綺麗だと思うな」

ドライヤーを畳みに置き、前に垂れた千里の髪を、彼の肩から伸ばした葵の指が後ろに流す。その際、葵の指が千里の赤い耳を擽った。

「ひぁっ!」

弄り触りまくることは玄人でも、からかわれることが素人の千里は首をすくませ、洸祈に被さって逃げる。しかし、葵がそれを追い掛けた。

「いい匂いもさせて……誘ってる?」

「へ……ふぁっ!?ひぇっ!!!!」

葵の鼻先が千里の首筋に埋まり、すんすんと匂いを嗅ぐ。千里は首を捻って逃げようとするが、捻れば、千里に被さる葵と唇が触れそうな近さだ。

「あぅっ」

慌てて千里は首を戻す。

「あ、あお、ちゃんとしてあげたでしょ!何で、今なの!?」

「そりゃあ――……」

そして、由宇麻には聞こえないぐらいの音量で葵が千里に囁いた。


“風呂で散々俺を苛めたお礼だ。お・れ・い”


耳朶を食み、色々察して苦笑いの由宇麻にウインクをする。焦りでたじたじの千里は気付いていないが。

「葵君が千里君の主導権握るなんて珍しいこともあるんやな」

「時々は……ね」

時々は葵も千里の横暴に仕返しをしたくなる時もあるのだ。

風呂で触られたり、風呂で揉まれたり、風呂で摘ままれたり、風呂で撫でられたり……家族団欒の場でされたことへの仕返しだ。

しかし、葵としてはこれでチャラにしたつもりだったが、千里はプラマイ0と言うより、若干千里の方がマイナスだったらしい。

「“時々”……だって?――許さないから!!」

「え、せん!?」

ベッドでは絶対に葵の“上”を譲らない千里がとうとうキレた。属性Sのプライドだ。

彼はガバッと力ずくで上体を起こすと、弾かれて畳みに倒れた葵を跨いでのし掛かった。足を開くには邪魔な彼の浴衣が大袈裟にはだけ、白の生足が葵の腰を挟む。

そして、仰向けになる葵の太股に乗った千里は、葵の顔の両側で手を突いた。その時、葵を見下ろす彼の金髪が蛍光灯に輝きを放ち、ばさりと葵の首もとに落ちる。

「千里……あの、さっきのは千里にされたことの仕返しで……」

この体勢に覚えのある葵は千里を落ち着かせようとするが、千里の膨れっ面は酷くなる一方だ。

「あおには気持ちい思いさせてんのに、僕は恥ずかしいだけだよ!仕返しだって?なら、僕を気持ち良くさせてよ!」

「…………つまり、あそこでの俺への悪戯は俺のためで、仕返しなら千里のためになることをしろと?」

「つまり、気持ちいことね」

肘を突き、顔を近付けた千里は葵の首筋に鼻を付けた。そして、匂いを嗅ぐふりをしながら、舌で鎖骨の辺りを舐める。

思わず、葵の体がびくついた。

「せん、由宇麻がいる!」

「あおが先にしてきたじゃん。それに、由宇麻にはあんなことしてるとこまで見られたんだから今更ねぇ?」

上体を反らす葵を力と身長で床に押さえ付けて葵の首筋にキスマークを付けながら、千里は由宇麻に話を振る。

しかし、由宇麻は千里への返事よりも、葵の小さな悲鳴を聞きながら、どんよりと暗い顔をした男の方が気になっていた。そんなことは他所に千里の行為はヒートアップする。

「ちょ……だめ……っ」

鎖骨から下へ下へ。

浴衣をはだけさせ、千里は石鹸の匂いのする葵の胸元に痕を残す。

「……本気になりそう…………ううん……もうなっちゃった…………覚悟して」

蝶々結びされた帯を引き、千里の愛撫で少しずつ乱れていく葵の浴衣……――


「これ以上、俺に弟の喘ぎ声を聞かせたら、お前の断末魔の叫びをこの部屋中に響かせるぞ!!!!」


意識の戻ったらしい洸祈の右腕が千里の首を引っ掛け、魚釣りのように釣り上げる。そして、葵からひっぺ剥がすと、千里の背中に跨がった。

左腕と体重で千里の背中を床へと押し付け、出来上がったのは金のしゃちほこならぬ“千里のしゃちほこ”。しゃちほこの背の洸祈はキリキリと右腕で千里の首を締め上げ、左腕で千里の胴を床に押し下げる。普段は見えにくい千里の喉仏が露になった。

「うー!!ぐびっ!!!!じぬ!じぬっ!!」

「何が「本気になりそう」だ!!俺が本気になってんだよ!!覚悟しろ!!!!」

相当機嫌が悪いようだ。

洸祈は「ギブギブ!」と洸祈の腕を叩く千里を無視して力を加える。

「まじ!じぬ!じぬ!」

血が溜まって赤くなり、それが悪化して土気色になる千里の顔。

流石にこれは不味いと由宇麻が立ち上がった。

「崇弥、琉雨ちゃんの前でド派手な気絶して、寝起きに葵君の喘ぎ声を聞いて、ムカムカしとるのは分かったから。でも、千里君へのお仕置きはもう十分やろ?もし足りひんなら、後はお説教にしときぃ。な?」

「…………俺からもお願い。千里が本当に死にそうだから」

葵も千里に付けられたキスマークを浴衣に隠し、帯を結び直すと、千里の救出にかかる。千里がいかに自分の欲に素直な空気読めない我が儘馬鹿と言えど、殺したいほどでは勿論ない。

洸祈は洸祈で自分の馬鹿力をきちんと理解していない。特にカッとなって動いている今は。

しかし、洸祈は止めない。

最終手段として、葵が実力行使しようと手を近付けたとき、別の手が洸祈の視界を塞いだ。

「ほうら、やめてあげて。洸祈は誰も傷付けない」

「…………陽季……」

由宇麻に揺り起こされたらしい陽季が千里の首を締める洸祈の目を手のひらで隠す。

そして、手は顔から頭へ。

まだ湿っぽい洸祈の頭を陽季は撫でる。

「洸祈は千里君を許してあげる。そうだよね?」

「……………………分かった」

撫でられるのが好きな洸祈は、返事を渋ると手が止まる陽季に直ぐに頷いた。そして、千里を離すと、のそのそと陽季の方を向き、作らせた彼の膝枕で静かに横たわる。切り替えが早い。

「やっぱり、洸祈は偉いね」

「偉いから、もっと撫でろ」

「はいはい」

わしゃわしゃ。

強めに撫でられても洸祈は唇の端に笑顔を溢した。




「はぁ……千里、大丈夫か?陽季さんがいなかったらヤバかったな」

「……っ……まだ……ぐるじいよ…………」

千里は葵の背中に回り、すっかり猫のように陽季の傍で大人しくなった洸祈を睨む。しかし、陽季がその視線に気付いて、「ちょっと虫の居所が悪いみたい。ごめんね」と謝れば、千里はおどおどと葵の陰に身を隠した。

「陽季さんに謝られたら……僕が悪者じゃん……」

「と言うより、千里が悪いんだろ」

「何さ。僕を煽ったあおも同罪だから」

「最初に煽ったのは千里だ」

反省の色なし。葵は千里の鼻をつねる。

「いいや。一番最初に煽ったのはあおだよ。ああいうちら見せは卑怯だ」

「何のちら見せだ」

『一番最初』は風呂のことだろうが、葵が一人で体を洗っていたら、隣の洗い場に千里が現れ、あれよあれよの間に千里の毒牙にかかっていたという。葵からしてみれば、千里の方から勝手に欲情してきたのだ。煽ってはいない。

「何のって、勿論……あおのナ――」

「それ以上言ったら、俺もお前の断末魔の叫びを響かせることにする」

「えー、「勿論……あおのナカユビ」って言おうとしたのに」

………………。

千里は大袈裟に驚いて見せた後、含み笑いをしながら葵の反応を伺う。

「あおは何を想像してたのー?」

「…………何でもない」

「なら、僕はあらぬ疑いを掛けられたわけだ」

「違う!お前が……」

言いたいことは沢山あるが、ここで言ってしまえば、葵の負けだ。別に千里と勝負をしているわけではないが、葵は負ける気がした。

「なら、何だと?」

「……………………」

「ほら、言えないじゃ――」


「さて、一向に進まない押し問答をして、次は僕をキレさせたいかい?」


千鶴(ちづる)がドアを開け、董子(とうこ)が車椅子を押し、遊杏(ゆあん)が蓮の鞄を持って部屋に入ってきた。立て続けに琉雨と(くれ)が入る。これで今回の旅行のメンバー全員が部屋に揃った。

そして、千里も葵も洸祈に続いて蓮にまで怒られたくないと黙る。

洸祈と違って蓮は物理的ではないが、心理的に抉ってくるのだ。既に肉体にダメージを負った千里は精神までやられたくないと、再び葵の背中に隠れた。葵も背中を貸すことに文句は言わない。

なんやかんやで千里は直ぐに葵を頼り、葵も直ぐに千里を許すのだ。

蓮は部屋の中央でテレビのバラエティー番組を眺める陽季を見付けると、遊杏に目配せした。

「白髪君、背中は大丈夫かい?」

「あ、二之宮。って、背中…………別に?」

「ここだよー?」

べちんっ。

蓮の鞄を琉雨に渡し、スリッパを脱ぎ散らした遊杏。彼女は部屋に上がり込むと、ダッシュした勢いも付けて陽季の背中を手のひらで力強く叩いた。

「いでっ!!!!」

陽季が背中を弓なりに反らし、悲鳴を上げる。

「そうそこ。さっき見たとき、真っ赤というより赤紫だったから。青痣ならまだしも、背骨になんかあったら不味いかなって。崇弥って馬鹿力だし」

「背骨……脊髄って奴だろ!?大事な奴!マジで大丈夫なの!?滅茶苦茶痛かったんだけど!」

「うん。だから、診てあげるから上脱いで」

「あ、ああ…………ありがとな」

自分自身、かなりの激痛だったらしく、陽季は素直に浴衣を上半身だけ脱いだ。

蓮の方からわざわざ陽季を心配して来たのだから、恋敵と言えど、ここは素直に優秀なやぶ医者の言うことは聞くものだ。それに、陽季には「脊髄」と「神経」には漠然と“兎に角、大事なもの”というイメージがあった。

そして、陽季が悶々と思い詰めている中、畳みに落ち陽季の浴衣を「ふんふん」と鼻を鳴らした洸祈が腕の中に集めていた。巣作りのハムスターがふわふわなものを手当たり次第に集めるように、居心地を良くしようと陽季の匂いのする浴衣に頭だけくるまる。

と、葵からこそこそと離れた千里が野次馬根性で陽季の背中を見る為に首を伸ばした。

「うわ…………洸の膝蹴りヤバいね……凄い…………」

「え?凄い?千里君、俺の背中どんな感じなの!?」

“凄い”などと言われたら、見えない背中が余計に気になる。一体、どんな状況なのかと陽季は青ざめる。

まさか、青痣がドクロを描き……云々。

「背骨は大丈夫だね。ヒビまでは分からないけど、折れてはいないね。手足の痺れとかもないだろう?」

「一応……ない……」

「なら多分、炎症程度だよ。でも、これじゃあ寝るのも辛いだろう。塗り薬あるから塗るよ。あと、軽めの痛み止も渡しとく」

「…………頼む」

董子の手を借りて、陽季の背後に座る蓮。彼は手際よく陽季の背中に薬を塗る。

そして、陽季は蓮の存在に感謝しながら、思っていた以上に広範囲に薬が塗られていることに気付き、膝蹴りをしてきた恋人を見下ろした。

普通、咄嗟の判断でも、目の前の人間の背中を踏み台にして飛び込みを行うだろうか?それで琉雨に怪我がなかったのは良い事だが。

しかし、洸祈はミイラのように顔に浴衣を巻いて知らん振りだ。

これでは反省しているのかどうか……。

「崇弥、寝ちゃうん?もうすぐ夕飯やで?」

動かない洸祈を眠たいのかと思った由宇麻が四つん這いで近付くと、洸祈の肩に触れた。すると、ミイラはくぐもった声で返答をする。

「ん…………眠い……かも……」

ミイラが寝返りをうった。

手のひらが赤子のように丸まり、背中も丸くなる。

これは何度も夜を共にしてきた陽季が知る、洸祈が眠る時の仕草だ。

洸祈は眠りに入る時に丸く小さくなろうとする傾向がある。膝を曲げてまで小さくなろうとするのだ。

「ごめん、洸祈……夕食の時間、俺に合わせて8時になったんだよね……」

今日も陽季は舞台があり、終わって直ぐにこの旅館へと飛んで来たが、6時にも7時にも間に合いそうになかった。そこで、蓮が「夕飯は要らない」と言った陽季を気遣い、夕飯の予約は午後8時になったのだ。旅館の方も7時半までを予定していたが、“桐千歳(きりちとせ)のご友人”と言うことで、特別に8時からの予約を認めてくれた。

陽季はこの団欒に自分も呼んでもらえたことが嬉しくてつい忘れていたが、自分が皆に迷惑を掛けていたことを思い出した。

琉雨にドライヤーで髪を乾かしてもらう遊杏もうとうとと舟を漕ぎ出している。

テレビを眺める他の皆もきっと眠いはず……。

「……起きてる。……だから……陽季の隣は……俺の席……」

陽季の気持ちを察したのだろうか。

洸祈が少し力を入れて陽季の指を掴む。

「ありがとう、洸祈」

「……うん…………だから、もっと撫でて」

また“撫でる”の要求だ。しかし、撫でることぐらいお安い御用の陽季だが、洸祈は頭にターバン巻きだ。撫でる場所がない。

「撫でるから浴衣返して?」

「やだ」

即答である。

「それだと、撫でられないんだけど。………………じゃあ、俺の半裸を見たくない?」

「……………………。後で見るからここら辺撫でて」

洸祈は陽季の半裸を見たいらしい。

陽季からしたら浴衣の塊だが、頭らしい箇所に洸祈が陽季の手を誘導した。胴の向きから察するに、洸祈の顔面のようにも思われるが、洸祈が求めているのがそこならば、陽季はそこを撫でるだけである。

「夕食までね」

「……………………」

そして、洸祈は返事の代わりに指で作った兎で陽季の腹をつついた。

~おまけ~


「陽季、問題!今日は何の日だと思う?」

「残念だったな、洸祈。俺はその答えを知っているんだ。今日は豆腐の日だろ?」

「ぶっぶー!ふせーかい!!」

「何で?10月2日は豆腐の日だって。ほら、『とう(十)』と『ふ(二)』で豆腐の日だろ?」

「正解は……俺が明日丸一日フリーの日!でした!!」

「は?…………洸祈が……明日?…………いや、明日って、今日と関係ないじゃん。てか、俺に分かるわけないだろ」

「…………………………分かれよ馬鹿陽季!!!!明日、俺は丸一日空いてんの!暇してんの!分かる!?」

「………………………………明日、デートする?」

「………………うん」

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