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作戦No.02

今までずっとこの話を書いていました。なので、メロディリアは1文字も書いていないです。きっと、1週間後以上になるでしょう。まあ、まずはこっちを読んでください☆それでは、特殊部隊の雪月花、略して雪月花の世界に行ってらっしゃーい!

「はあ、昨日は結局、課題が終わらなかったな」

 瑠乃は照とめぐみの3人での登校中、そう呟いた。昨夜、徹夜して課題と向き合ったのだが、いや"向き合おうとした"が正しいだろうか。瑠乃は現在、吹奏楽部に入っており、トランペットを担当している。だが、任務で部活にあまり行けていない。そのため、家でいつも寝る間を惜しんで練習に勤しんでいた。昨夜も勉強机には座った。座ったのだが、トランペットが視界に入った瞬間、トランペットは腕の中にあった。そのまま練習を朝までしてしまった。生憎、家は人里から離れているので、夜中にトランペットで爆音を出しても問題ない。ただその結果、課題を終わらせられなかった訳だが。



「瑠乃隊長、また朝までトランペットの練習してたの?」

そう瑠乃に話しかけてくるのは、月宮照。同じ高校の2年生である。

「照。外で、あまり隊長と呼ぶな。」

「はーい」

本当に分かっているのだろうか。(いささ)か疑問である。瑠乃は、照に対しての疑問を心の中で投げ掛けた。心の声なので、照に届く事は無いのだが。


 そんな事をしているうちに、瑠乃たちが通っている響灘高等学校(ひびきなだこうとうがっこう)、通称「灘高(なだこう)」に着いたようだ。

灘高は、偏差値が高めでありながら、生徒数が約1500人と、県内屈指のマンモス校である。その中でも、特に目立つのがこの雪月花の3人だ。運動神経も頭も良い。まさに文武両道なこの3人は、生徒は勿論、先生たちからも一目置かれている。

 

 3人は、校舎の中に入っていった。灘高はマンモス校のため、校舎もすごく広い。自分たちの教室に辿り着くのも一苦労だ。だが、3人は特殊部隊の隊員。疲労の色を1ミリも見せずに、自分たちの教室に辿り着いた。

 3人が入っていった教室の札には、2-2と書かれていた。そう3人は2年生だ。



「照、宿題写させてくれ」

「じゃあ何か頂戴」

私は、課題を照に写させてもらう事にした。だが、照はいつものように交換条件を要求してくる。

「そうだな……唐揚げ1個で手を打とう」

「よし、決まり」

照は食いしん坊だ。食べ物ですぐ釣れる。

 照が課題のページを見せようとしたその時。

「みなさん、おはようございます。授業を始めますよ」

最悪の瞬間に先生が来た。いくら、自分たちが一目置かれているからと言って、人の課題を写して怒られない事は無い。放課後に反省文を書く羽目になるだろう。取り敢えず、反省文を書くのは絶対に避けたい。何故なら今日は今の所、任務が無いため久しぶりに吹奏楽部に行けるのだ。部で少しでも多く練習したい。そんな思いから、「先生に見つからないように、照に課題を写させてもらおう作戦」が決行された。めぐみも協力してくれるようだ。だが、めぐみも食いしん坊。唐揚げがもう1つ犠牲になった。

 

 私の机は、教室の真ん中ら辺にある。そのため、後ろの方にいる照の課題を先生にバレずに写すのは、非常に困難と言えよう。だが、私たちは、特殊部隊である前に特色持ちだ。今こそ特色を活用する時!

「"白銀世界"」

 瑠乃が小声でそう唱えると、校舎の外に雪が降った。生徒たちは窓に駆け寄った。先生も視線が窓に釘付けになった。なんて言ったって、今は、夏にもう直ぐ入るぐらいの季節なのだ。そんな時期に雪が降る。明らかに異常だ。その隙に、めぐみが"深緑源土"で生やした、すごく小さな木を伝って課題が私に届けられた。作戦成功だ。



 雪が止み始めた頃、生徒たちは席に座り、授業が始まった。

 授業が始まって少し経った頃、もう瑠乃は眠気が来ていた。夜遅くまで、トランペットの練習をしていたからだろう。そんな眠気も吹き飛ぶ様な、黄色い声が廊下から聞こえて来た。生徒たちは廊下に出ていく。またもや、止まってしまった授業に先生は、思わずため息を溢した。


 廊下には、女子生徒たちが、ある1人の男子生徒を囲んでいた。その男子生徒の正体は、最近転校して来た、三床(みらゆか)(あさひ)だ。3年生のため、3人と接点はない。だが、3人とも知っているほどの有名人だ。なぜ旭が有名なのかというと、まず転校生だという事があるだろう。他にも、運動も出来るし、頭も良い。そしてなにより、顔が整っている。女子からして見れば、かなりの優良物件だ。旭が授業中に廊下に居るのは、先生に学校を案内してもらっていたかららしい。

 案内が終わったのか、旭が3年の教室に戻っていく。生徒たちも、それぞれの教室に戻っていった。やっと授業が再開した。


 午前の授業が終わり、昼休みを告げるチャイムがなった。生徒たちが思い思いの場所で昼食を食べる中、雪月花の3人は、屋上に向かっていた。青春と言えば、屋上で昼食のイメージが強いため、大体において、屋上は人気スポットなのだが、(これは、屋上への扉が開いている場合であり、基本、屋上への扉は開いていない様だ。)灘高では然程人気が無い。というか、3人以外誰もいない。

 屋上は、とても寒い。というより極寒だ。真夏でも雪が降る。そして、日差しがとても強い。日焼け止めを塗ったって、風呂に入ると沁みるほどだ。極め付けに屋上への扉には、ツタが絡み付いておりそもそも、入れなかった。察しの良い読者ならもう気づいただろう。そう、雪月花の3人の仕業だ。


「やっぱ、誰もいない屋上で弁当を食べるのは最高だね」

「そうだな。だが、私は唐揚げを2個も取られた。もう弁当のおかずがタコさんウインナーしか無い」

「隊長がタコさんウインナー食べてるのは意外ですわ」

「そうか?結構弁当の中にタコさんウインナー入ってるが」

「そうですの?初めて見ましたわ」

雪月花は、談笑しながら楽しいお昼を過ごしました。

「今日、暖かいね〜」

「確かにな。少し眠たくなってきた。昼休みが終わる頃ぐらいに起こしてくれ」

瑠乃は、そう言うと氷でベッドを作って、そこに寝転がり直ぐに寝息を立て始めてしまった。

「隊長疲れてたのかな。昼寝するなんて」

「確かに珍しいですわね。いつも、トランペットの練習をやっていますのに」

「ふゎ〜私も眠くなってきたかも」

「ふふ、おやすみなさいですわ。照子」

「照子っていうなよ」

照もそう愚痴を溢しながら眠ってしまった。

「お2人とも寝顔がとっても可愛らしいですわ!」

2人を起こさない様にめぐみが小声で悶えた。


 そんか幸せな空気が漂う空間に1つ、影が忍び寄る。

「誰ですの」

めぐみが、さっきの声音とは比べられない程冷たい声音で問いを投げ掛けた。影を一目見る事すらせずに。

「屋上があるって聞いて来たんだ。驚かせるつもりは無かったんだ。ごめんね?」

影の情報は、周りの植物を伝ってめぐみに伝えられた。

「なるほど、貴方は最近転校して来た三床(みらゆか)(あさひ)先輩ですわね。クラスの話題は貴方の事でもちきりですわよ?」

「声だけで分かったのかい?」

旭は本気で驚いた様だ。本当に声だけで判別していると思っているのだろうか。

「わかる訳…いや、まあそういう事にしておきますわ。それより、貴方何故ここに入れましたの」

瑠乃の"白銀世界"による極寒と、照の"黄金郷"による強い直射日光がないとは言え、めぐみの"深緑源土"による扉の封鎖は未だに続いている。なのに、扉を破った跡さえない。

「それは、企業秘密なんだ。簡単には教えられないな。花岡めぐみ」

「貴方に名前がバレてるなんて気持ち悪いですわ」

「ひどいなぁ」

その瞬間、氷の刃が旭を掠めた。

「うちの隊員に何か用ですか。旭先輩」

いつもより、冷静では無い声音で瑠乃が問うた。

「だから!たまたま、迷い込んじゃっただけで!」

「ここは、私たち以外誰も来ません。しかも、私たち以外入れないはずです。そんな所に迷い込んだと。何故ですか」

雪月花の隊長の名に恥じぬ、圧倒的な圧を放つ瑠乃に旭は少し怯んだ様子を見せたが、直ぐに"戦闘態勢"に入った。

「もう誤魔化すのは無理そうだ。そうだよ、君たちに用があって来たんだ。」

そう旭は言うと、瑠乃たちに襲い掛かろうとした。その瞬間、照は"黄金郷 光線銃"で旭を撃ち抜いた。光量は抑えたので、気絶しているだけだろう。

「照、起きてたのか」

「旭先輩が来たぐらいから起きてたよ」

「もう!2人とも、起きてたなら早く言ってくれたら良かったですのに!」

「すまんな」

「てへぺろ☆」

「隊長はいいですわ。照子、こっちへ来てくださらない?」

めぐみが、抵抗する照を自身の特色でつくった林に連れていった。照の呻き声が聞こえて来たのは、それから直後の事だった……


「全く、酷い目にあったよ」

「自業自得だな。それより、こいつはどうしようか」

瑠乃は、気絶している旭を指差して言った。

「いっその事ここから落として差し上げるのは?」

「却下だ」

めぐみの過激な提案は、もちろん通らなかった。後にめぐみはこう語る。

「ネタですわ」


面白かったでしょーか?感想くれると嬉しいです。これからは、メロディリアと雪月花を交互に、もしくは、メロディリアを2話書き終えてから、長めの雪月花を書く。という感じに書いていこうと思います。それでは、また次の機会にお会いしましょう。さよなら!

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