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ドイツ皇帝とロシア皇帝の悲しい現実

はいどうも、しろぐです。


今回はドイツ皇帝とロシア皇帝についてです。

それも少しおもしろいエピソードがあるのです。

そう……そのエピソードとはコレです。


【ウィリーとニッキーの手紙(Willy-Nicky Correspondence)】です。


まあこれはなんぞやと。

簡単に言うと……

第一次世界大戦の直前までドイツ皇帝【ウィルヘルム2世】とロシア皇帝【ニコライ2世】の間で交わされた私的な電報やお手紙のことです。


高校などの歴史の教科書にはあまり載らない、ドラマチックで人間味が溢れるエピソードなのでもしよければ見てってください。


──「ウィリー」と「ニッキー」の正体──

この二人は他人では無く、従兄弟同士なのです。


・ウィリー:ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世

・ニッキー: ロシア皇帝ニコライ2世


彼等は共通の親戚を持つ親族であり、幼少期から個人的な親交がありました。

(その共通の親戚とはイギリスのヴィクトリア女王などなど)


そして彼等は戦争を止めようとしていたのです。


──最後の手紙──

特に有名な話で、第一次世界大戦が始まる直前までやり取りをしていました。

例えばサラエボ事件後、ロシアとドイツで動員準備がされている中で何とか戦争を回避できないかと模索してました。


ニッキー(ニコライ二世)は「大惨事を避けるために力を貸してほしい」と懇願し、それに答える形でウィリー(ヴィルヘルム二世)は平和を維持するために色々と提案しました。


以下は手紙の内容です。

────────────────────────────

ニッキー(ロシア側)の訴え

「恥知らずな戦争が弱いセルビアに対して宣言されたことに、ロシアでは猛烈な憤りが起きている。……すぐにお願いだ、どうか私を助けてほしい。君への信頼と友情にかけて、君がやりすぎた(オーストリアの)行動を止めてくれるよう懇願する」


ウィリー(ドイツ側)の返答

「私は君との友情を維持し、平和を守るために全力を尽くしている。だが、ロシアが動員を開始すれば、私の調停役としての立場は危うくなる。すべての責任は君の肩にかかっているんだ」

────────────────────────────

しかし世界は無情にそして冷徹に歯車が進んで行きました。


──止まらない歯車──

両方の皇帝は軍部を抑えようとしましたが、それぞれの軍(参謀本部)は「今止めたら手遅れになる!」だったり、「動いてしまった動員を止めると国が崩壊する!」と皇帝を突き上げ、命令を撤回させようとしました。


最終的にはみなさんが知っている通り、世界は戦争になってしまいました。

その後の手紙は宣戦布告と共に途絶えた……


というお話です。




どうでしょうか。

戦争というものは様々要因が絡み合って戦争になってしまう。

しかしいくら皇帝でもそれは止められない、そんなお話でした。


最後に彼等の言葉を残しておきます。


【ドイツ皇帝 ヴィルヘルム二世】

── Ich habe das nicht gewollt.

(私はこれを望んでいなかった)


【ロシア皇帝 ニコライ二世】

── Моя совесть мне этого не позволяет.

(私の良心が許さない)

次回はヴェルダンの戦いをお話します。

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