エピソード14
「ごめんなさい!謝っても許される問題じゃないと思うけど私はあなたの命を奪ってしまった」
「は?えーっと・・・・・ちょっとナニイッテルノカワカラナイ」
いや、正確には何を言ってるのかは理解しているが、何でこんなことをするのかがわからないのだ
「あー、とりあえず一つずつ話していってくれ。前勇者」
「今は勇者でも何でもないのでアコと呼んでくれ」
「わかった。じゃあアコ。一つずつ説明頼む」
「私は日本にいた頃は体が弱くてずっと病院に入院していた。体が弱かったんだね
そんな私だったが、いきなりホライズンに召喚されたと同時に病弱な体質も治ったのか、こちらの世界で体調を崩すこともなかった
そして、元からこう言った異世界召喚に憧れていたこともあり、王様の言葉通りに強くなり魔王であるあなたを倒したんだ」
「中々に急展開だな」
「道中に特に話す必要のある話はなかったからね」
まぁ、俺もアコの苦労話などに興味は無いし興味があったのは俺が死んでからの話だ
まぁそれもサタンの言葉から大体の予想はつくんだけどな
「あなたを倒して城に戻った私は英雄待遇で迎えられたよ。欲しいものは一つの物を除いて全て手にはいったさ・・・・でも、王様がいきなり今度は獣人族を廃して人族こそが世界の頂点に立つって言い出したんだ」
まぁ、予想通りっちゃ予想通りだな
「僕はそれに異を唱えた。どうして共に魔王を打ち倒した仲間を廃さなければならないのかってね。すると王は僕の事を魔に加担するものと呼んで攻撃しはじめた」
うわぁ、予想以上に酷い話になってきたな
「そこから3日3晩追われた僕は兵士たちとの攻防の末に崖から落とされたんだ」
「おいおい、それは無いだろ。なんで兵士ごときに遅れをとってるんだよ」
仮にも俺を倒した勇者様だろうが
「なんでかわからないんだけど、兵士のステータスがいきなりはねあがっていたんだ。ステータスがはねあがった兵士たちは赤いオーラみたいな物を纏っていた」
「赤い・・・・オーラ?」
そんなものは魔王時代にも見たことがないぞ?
「まぁ赤いオーラの正体はわからないが、その後レイに拾われてここで過ごしている」
「なるほど・・・・それにしてもレイも勇者を飼うだなんて思いきった事をしたな」
「飼う!?」
「私は魔族ですから可能な限り外に出ない方が良かったので、魔王様の敵ですが利用するだけ利用しようかな?と」
「えっ!?レイそんな風に思ってたの!?」
「フフフッ、冗談に決まっているではありませんか。そんなこと思っていませんよ」
まぁ、その語尾に(少なくとも今は)とつくんだろうが
「とまぁ、これでこちらからの事情は大雑把にだけど話したと思う。そっちはどんな経緯でここを知ったんだい?」
アコにそう聞かれたので
「召喚されて直ぐに命を狙われたから、偽装して城から出たんだ」
そう言った瞬間レイが外に出ようとするのを捕まえて俺のあぐらの上に座らせて頭を撫でる
「魔王様離してください!あの豚殺せません・・・・・ふあぁ、魔王様・・・・その撫で撫では反則でしゅうぅ」
俺のレイを大人しくさせる手腕にアコが軽く戦慄しているが無視して
「その後、魔族の柱であるサタンに夢の中で出会ってここのこと含め色んなことを聞いた。以上だ」
「ちょいちょいちょいちょいちょいちょい!」
「ん?なんだ?」
「創世の3柱の一人にあったってのはいいよ?仮にも君は元魔王だ。創世の魔族の柱であるサタンが話しかけてきてもおかしくはない。けど、その色んなことって絶対に大切な情報入ってるでしょ!はしょるのはやめて!」
うーん、大切な情報?あったっけ?
「いや、聞いた話は創世の3柱はサタンを除いて喧嘩をおっぱじめようとしているってことぐらいだな。そのために邪魔だった俺たちをさっさと、潰したってことらしいな」
「それ・・・・かなり重要な問題だと思うんだけど?」
「そうか?まぁそうかもな」
俺的には何が来ても吹っ飛ばすってだけだからあんまり関係ないんだが
ちなみに撫でられ過ぎてふにゃふにゃになってしまったレイに俺が気づいたのはしばらくたってからの話だった




