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カーテンコール
「やあ、久しぶりだね」
「今回は中々楽しめたね」
「唯一残念なのはせっかく用意した魔道書が使い物にならなくなったことぐらいだ」
「このとおり、表紙から裏側まで刃が突き抜けてしまっている」
「それに伴い魔力も完全に霧散している」
「実はこの本にはちょっとした仕掛けが施してあるんだ。最初は歴史研究部の彼が語ったように、思わせぶりな昔話しか読めない」
「だが解読を続けていると様々な呪文が体得できるようになっている」
「そうそう、あの昔話も事実とは少し違うんだ」
「もともとあの鬼は近隣の敵国を滅ぼすため、意図的に呼び寄せられたものだったんだ」
「そして村や町を犠牲にして敵軍をことごとく焼き尽くしていた」
「ところがその強大な力を恐れた身内により、巫女はだまし討ちにあって命を奪われる」
「あとには魔道書と命を奪った小刀が残された」
「そして将来、敵国が再び攻め込んできたときの備えとして神社に保管される運びとなる、というのが事の真相なんだ」
「そろそろ時間だね、また次回会えることを楽しみにしているよ」
ようやく一つ完結しました。
それでは次回作『異世界転生チーレム無双~乗るしかないこのビックウェーブに~(仮)』にてお会いしましょう。




