376:ふわちゃん動く②
大変!!!!お待たせしました!!!!
薫さんとの配信が終わってから1週間ほどが経った頃、配信もない日だった僕は動画の編集作業をしていると、華さんからメッセージが届いた。
その内容はVLFに観に行くことが出来ないから、少しでも僕の力になりたいから協力させて欲しいという内容だった。
「確かに、わからない事も多いし提案は凄く嬉しいけど⋯⋯」
薫さんの事を意識し始めたせいか、少し罪悪感を覚えてしまう。
「って、付き合ってるわけじゃないのに、何勝手に変なこと考えてるの僕ってば⋯⋯」
口ではそう言いつつも、恥ずかしくなってしまい頬が熱くなる。
その頬の熱さを吹き飛ばすように顔を軽く振る。それで熱が無くなるわけではないけど⋯⋯
「とりあえず、返事しなきゃ。せっかく連絡してきてくれたんだし」
僕は頬熱さを感じながらも、いつにするか華さんに相談して会う日を決めた。
♦︎
あれから少し経ち、今日はいまなんじの事務所近くにあるカフェの前で華さんが来るのを待っていた。
「優希くん、遅くなってごめんなさい」
「い、いえ!僕もさっき来たばかりですよ!」
「そうでしたか?なら良かったです⋯⋯
ちなみになんですけど、ここのカフェ、スイーツが美味しいんですよ?」
「えっ、そうなんですか?」
僕がそう聞き返すと、華さんはメニューを指で指してくれた。メニューを見てみると、今は秋ということもあって栗を使ったメニューが豊富にあるみたいでどれも美味しそう。
「ふふっ、優希くんはやっぱりスイーツ大好きなんですね?」
「あっ、いやその⋯⋯」
「ずっと、メニュー見てますもん。
でも、そういうとこも可愛くて好き⋯⋯ですよ」
「あ、ありがとうございます⋯⋯」
思っていたよりも直球すぎるセリフに思わず照れてしまう。
そして、照れているのを隠すように僕はお店の中に入る。
少し言った本人の華さんの顔が恥ずかしそうにしていた気がするけど⋯⋯
そして席に座り、注文をする。
かなり迷ったけど、王道のモンブランにしてみた。お店でその場で絞ってくれるって書いてあったから気になってつい。ちょっとだけお値段も高いけどそれは仕方ないよね。
「ふぅ、注文も終わりましたし、待っている間に聞きたい事があったんです」
「聞きたいことですか?」
「優希くんは、VLFだけじゃなくてVTuberさんがリアルでやるライブ、どうなっているか分かりますか?」
「えーっと、別のライブ専用の部屋でお客さんの様子が見えるようにしながらやる⋯⋯くらいは知ってますけど」
「ちゃんと会場の中でやる場合と別の場所でやる場合もあるんですけど、VLFは確か⋯⋯現地でやるパターンでしたよね?」
「そうです!」
「それならいまなんじと全く同じですね。流石にイベントの時の握手会なんかは別会場で待機している事も多いですけど」
「あっ、やっぱりそうだったんですね?」
「ふふっ、流石にリスクが多いですから」
華さんは軽く笑う。
「ちなみに、楽曲やダンスはレッスンしてると思うから良いと思いますけど、トークの方はどうでしょうか?」
「えっ、歌うだけじゃないんですか?」
「もちろん基本は歌う事ですよ?
でも、会場にいるのは優希くんを見に来たお客さんだけじゃないですよね?VLFみたいに色々な人と混合なら尚更です」
「それは⋯⋯そうですね」
「知らない曲が来てもイマイチ盛り上がらない。そういった人たちのテンションを煽って、会場を盛り上げてあげたりするのが大事なんです」
「なるほど⋯⋯」
確かに、そうかも。でも、どうすれば良いのか僕には分からない。だからそれを教えてくれるって事⋯⋯なのかな?
「だから、私から少し提案があるんです」
「提案⋯⋯ですか?」
「バーチャルミニライブ、やってみませんか?」
華さんが僕にそう提案をする。
「バーチャルミニライブ?」
「はいっ!」
華さんは手を顔の前で合わせると、笑顔で返事をした。
「ただ、優希くんに設備を貸すだけというのは事務所的にも難しいところがあるんです。なので、コラボの体を取って一緒にライブの練習をやってみませんか?」
それは凄く魅力的な提案で。でも、本当にいいのかな?そこまでしてもらっちゃっても。
「⋯⋯どうかしましたか?」
「い、いえっ!なんでもないです!ライブの練習⋯⋯やってみたいです」
「じゃあ、決まりですね!」
「そう言ってくれると思って、このあとうちの機材を使えるように抑えておいたんです。今日はやらないですけど、どんな感じでやるのかも含めて確認しませんか?」
「あ、でも優希くんがこのあと予定あるなら無理にとは言わないですけど!」
「時間は大丈夫です!でも、僕の為にそこまでしてもらっても良いんですか?僕は凄く助かりますし、ありがたくはあるんですけど⋯⋯」
僕がそう言うと、華さんは少し焦ったような反応を見せる。
「も、もちろんです!」
「す、好きな人には⋯⋯その、尽くしてあげたいといいますか⋯⋯」
華さんの言葉がハッキリと聞こえた。
「も、もちろん!最近の優希くんは人気も出てきてますし!こっちも宣伝になると言いますか⋯⋯」
「⋯⋯でも、その」
「私が優希くんと一緒にやってみたいから⋯⋯って言ったら、怒りますか?」
「そ、そんな事ないです!」
「よ、良かった⋯⋯引かれたらどうしようかと思いました」
「引きはしないです!ただ、本当に良いのかなって」
「気にしないでください!私にとってもご褒美みたいなものですから!」
「そ、そうですかね?」
「そうなんです!」
「だから、スイーツ食べたら事務所へ行きましょう!」
半ばゴリ押しに近い気もしたけど、華さんもそう言ってるし気にしないことにしよう、うん。
遅くなってしまって本当にごめんなさい!
思考にずーっとモヤがかかっているような感じで全然集中出来なくて大変でした。
少しずつ良くなってきてはいるんですけども⋯⋯
そんな最近メメントモリというゲームにハマっていて、その楽曲を聴きながら色々ネタ出しとかをやってます。
キャラも良いし楽曲も良い。ただ課金要素強いのだけがいただけないゲームです。とけねこが可愛いので気になった人はぜひ!
182サーバーでギルドマスターやってたりします。




