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【陽愛子編】 テニスプレーヤー陽愛子!! 

まずは松本陽愛子の個別から投稿させていただきます。

その次にユリア、最後にメインヒロインの亜梨奈に行かせていただきます。

「――ふう、これでようやく全部だな」

「だな。こんなにたくさん捨てちまって大丈夫なのかね?」

「まあ、誰も読まない本だからな。俺はそういう本に結構興味あるけど」

「確かに好きそうだ。穣は誰も知らないような知識を持ってる時があるしな」

「無駄知識って奴は、人間を興奮させるからな」

「興奮まで行くかは分からないが……」

「とにかく、先生に報告しに行こうぜ」

「そうだな」

 ――放課後、俺たちは用事で図書館に行ったのだが、その時にちょうど担任の先生がいて、いらなくなった本の運び出しをやっていた。俺たちの担任の先生は図書館の先生も掛け持ちでやっている。一生懸命頑張っていたんだが、小柄で若い女の先生だから、力仕事は得意じゃないようでなかなか作業が進まない。だから、俺たちが代わりにやりましょうか? と言ったら涙ながらにありがとうと言われ、それから現在に至っている。

 二人がかりで10分ほど時間を要したんだから、先生が一人でやってたらきっと30分以上はかかっていただろう。

「よくあれだけの量を一人でやろうと考えたよな、先生は」

「確か先生、教師歴まだ1,2年とかだろう? 他の先生に頼っていいのか分からなかったんじゃないか?」

「有り得るな。とにかく、あんなに感謝されるんなら、やってよかったって思えるぜ。結構美人だしな、あの先生」

「ストッキングは似合いそうか?」

「そうだな。ベージュとかより黒の方があの先生には似合いそうだ」

「すぐにその返事を返せるあたり、お前は本当にすごいよな……」

「ストッキングマスターと呼んでくれたまえ」

「呼ばれて嬉しいのか? その名称は」

「あんまり人前では言われたくないな」

「だろうな。人前じゃなくても言われたくないし」

「撤回させてくれ」

「ま、誰も言わずともみんなお前をそう思ってるだろうさ」

「ストッキングマスターはみんなの心の中にいるよ」

「アニメとかでよく聞く台詞の使い方だな……」


 …………。


「――じゃあ、俺は今日も部活だから」

「今更だが、大丈夫だったのか? 遅刻しちゃわないか?」

「大丈夫だ。今からすぐ行けば間に合うし、悪いことをして遅れたわけじゃないからな」

「そうか。頑張れよ~」

「おう、じゃあな」

 ――うん、良い事をした後だからいつもより気分が良い。

無事に終わりました、と先生に報告に行ったら、想像以上に感謝された。これで今回の内申点は前回よりも良くなる、かな?

 いや、そういう汚い事を考えてはいけないな。困っていたから助けただけ、というピュアな心を持たなければ。


 …………。


 ――さて、今日は校長先生からの呼び出しもないし、このまま帰宅しても大丈夫かな? 

いや、大丈夫なはずだ。むしろ、下手に学園に遅くまで残っているといつアナウンスが入るか分からない。よって荷物をまとめたらすぐに教室を出て行くとしようぞ。

 俺は手早く教科書をしまって、教室を飛び出した。


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