第1話 天才魔術師とその仲間
異世界。そこには多種多様な種族が生息していた。スライムやトロールといった魔物から獣人族や人といった生物まで。更に人には様々な能力を持つ者がいた。聖剣士や魔術師などの特殊能力を使いこなす者たちだ。
そして、魔術師の中でも数百年に一度いるかいないかと言われる天才がいた。その名はアウリム=レインハルト。十三歳の少年だった。彼は魔術師の中で唯一ありとあらゆる属性の魔法を使うことができた。その能力を活かし、彼は治癒者であるアリオス=フェルナー、召魔師のソニア=レイヴァン、聖剣士フィリア=グレイモンドとともにボスを倒す旅に出る。
「早く敵倒したいから行こうぜ!」
「駄目。まだレインハルトもLv1じゃん。みんなまだステータスが低い上に実戦経験がないんだからもうちょっと準備を整えるべき。」
「けど街で装備を整えた所で経験は増えないじゃん?最低限の準備したら行こうぜ!」
「分かった。けどまだみんな準備中だから待ってて。」
「了解〜」
レインハルトと会話を交わすのは聖剣士のグレイモンドだ。そしてレインハルト。フェルナー、レイモンド、グレイモンドがいるのはエルデン。多くの低レベル冒険者が立ち寄る街である。彼らはここで武器や装備を買い、冒険の準備をしていた。
「買い終わったよ〜」
そう言うのは治癒者のアリオス=フェルナーである。彼はレインハルトと並ぶ天才治癒者である。しかし彼はその底知れぬ性格から周りから敬遠されていた。そのフェルナーをパーティーに誘ったのがレインハルトである。
「おー!どんな装備買ったん?」
「えっとー。【初歩の革鎧】と【簡易調合セット】だよ。」
「初歩の革鎧は基礎防具だね。簡易調合セットは何?」
「治癒者のポーション調合用の道具だよ。」
「へー。なるほど。」
「おーい。私も買い終わったよー!」
「レイヴァンは何買ったの?」
「私は獣人族用の革鎧と粗鉄の剣だよ。あと別に従魔の短杖も買ったよ。」
「従魔の短杖って何に使うの?」
「倒した敵を従わせるための必須アイテム。召魔士の必需品だよ!」
「なるほどねぇ〜。みんな専用のアイテムがあるんだね〜」
「逆にレインハルトは何買ったの?」
「灰布の術衣と黒樹の魔杖だよ。」
「どっちも魔術師の専用装備?」
「うん。まぁ専用装備の中でも最低品質だけどね。」
「そうなんだ。グレイモンドちゃんは何買ったの?」
「私?私は白鋼の聖剣と革の聖鎧だよ。」
「なんか両方とも聖剣士って感じだね。ていうかみんな準備終わったけど出発する?」
「いや。もう時間が遅いし今夜は休んで明日の朝出発しようと思う。それでもいい?」
「うん。グレイモンドちゃんとフェルナーくんもそれでいいよね?」
「いいよー」
「別にいいよー」
「じゃあみんなまた明日ー!」
こうして冒険への準備は整った。遂に天才魔術師のレインハルトをリーダーとするパーティーは冒険へと挑むことになる。
《ステータス》
アウリム=レインハルト(男)
能力名:魔術師(Lv1)
防具:灰布の術衣
武器:黒樹の魔杖
アリオス=フェルナー(男)
能力名:治癒者(Lv1)
防具:初歩の革鎧
武器:簡易調合セット
ソニア=レイヴァン(女)
能力名:召魔士(Lv1)
防具:革鎧(獣人族用)
武器:粗鉄の剣
従魔の短杖
フィリア=グレイモンド(女)
能力名:聖剣士(Lv1)
防具:革の聖鎧
武器:白鋼の聖剣




