#5 連絡先交換(視点:美月ver)
皆さん、こんにちは!アオです!
「生まれ持った"超能力"で恋のキューピッド!」をどうぞ!
「ありがとう、なんか努力してる橘さんからそう言われるとうれしい」
桐谷君は笑いながら言う。この笑顔も大好きだ。
「そっ、そんなことないよ……」
気恥ずかしさで私は資料集を置いてくスピードを上げる。
そして数分後、あっという間に全員分を配り終えた。
「ありがとう、桐谷君のおかげで早く終わったよ」
「別にその言葉は橘さんもだろ、よしっ帰るか!」
桐谷君との時間がすぐに過ぎてしまって悲しい気分だ。
それと同時に早く連絡先交換を言わないとと焦りもある。
なんでだろう、別に告白をするわけでもないのにこうして緊張するのは。
帰り道、何も話さずただ歩くこの時間も緊張とうれしさと
焦りといろいろな感情が混ざってしまってよくわからなくなる。
「っ、あっ……あのさ」
何とか言えた。頑張れ私!負けるな私!
「れっ、連絡先交換しない?……ほっ、ほら係の仕事とかでも
連絡取れる方がその、よ、よくない?」
テンパってしまって噛み噛みで私は伝える。
「あ~!確かにそうだな。ちょっと待ってて」
桐谷君はそう言ってスマホを慣れた手つきで操作する。
「ほい、これが俺のコード。読み取って」
そう言われて私は震える手を抑えながらスマホのカメラで桐谷君の
コードを読み取る。ローマ字で"haruto"と書かれたアカウントが出てくる。
震える手で友達追加をして試しにスタンプを送る。
「おっ来た!なんか橘さんってしっかりしてるよな。
名前とかも漢字で苗字だし」
「べっ、別にしっかりしてるとかそんなんじゃないし」
あ~どうしてだろう、友達と話すときはここまで緊張しないのに。
「とりあえずこれから同じ係としてよろしくな!」
「うっ、うん!」
「じゃあ俺、こっちだからまた明日!」
「ま、また明日」
信号を右に曲がっておそらく私が見えなくなっても私は手を振っていた。
翌朝、私は眠たい目をこすりながら教室へ入る。
「おはよう~!って美月、珍しいね。寝不足?」
「う、うん。まあそんなところ」
私の恋愛事情を知らない友達に言えるはずがない。
好きな人からの連絡が気になりすぎて眠れなかったなんて。
準備を終えた私はすぐさま千景のところへ向かう。
「おはよう千景、聞いてほしんだけどさ」
「おはよう美月。うん、結構眠そうだけど大丈夫?」
「うん、それも含めてなんだけど……昨日連絡先交換できたの!」
「えっ!?まじで!?」
「ちょっ、千景声大きい!」
千景のあまりの声の大きさに私は驚いてその大きさよりも
さらに大きな声で言ってしまった。これじゃあ本末転倒じゃないか……
そして千景は次の瞬間、何かを悟ったようで顔がにやりと笑う。
「もしかしてその寝不足は連絡先交換して浮かれて寝れなかったんじゃないの?」
おおよそ千景が言っていることは当たっている。
「……その通りです。でも仕方なくない!ずっと来るかなって期待してたし!」
「自らメッセージ送ればよかったんじゃないの?
そうしたら少なくとも何か反応してくれたはずだし」
本当に千景の言う通りなのだが、そんな勇気があれば連絡先交換する
くらいであそこまで緊張したりテンパったりしないはずだ。
「確かにさ連絡先交換できたのはすごいと思うよ。私なら好きな人は
おろか普通の友達とすらもあまり交換したことないし。
でもここから行動しなきゃ相手に振り向いてくれないよ!」
こういう恋愛の話になると急にスイッチが入って明るい性格になるから
千景は結構一緒にいて面白い。
「そうだよね!いつもの私ならこれくらいじゃひるまない!
そうだ!頑張って連絡とってみるね!」
「うん、うれしい報告楽しみにしてるよ!」
千景の明るい笑顔に私も思わず笑顔になる。
席に戻る途中でふと、桐谷君を見てしまう。やっぱり好きな人は
目で追いたくなってしまうのが恋愛というものなのだろうか。
すると私の視線に気が付いたのかそれともたまたまなのか
目と目が合う。恥ずかしさのあまりびっくりして体を震わせる。
すると桐谷君は私に笑いかけてくれた。
私も笑いかけた……つもりだ。笑みがニヤニヤしていないか大丈夫か。
「美月どうしたの?」
友達に話しかけられて私はさらにびっくりする。
「な、なんでもないよ!別に!」
「体調悪いんじゃないの?寝不足って言ってたし保健室で休んでみたら?」
「だっ、大丈夫だって!あ、次の授業の準備してないし戻るね!」
そうそうに友達との会話を切り上げて私は自分の席へ戻る。
友達からそんなことを言われるまでに私はいつもよりも違ったのか。
結構、顔に出てしまっているということなのか。
自分ではあまりそういうの隠すの得意な方だと思っていたんだけどな。
放課後、結局今日の授業では黒板を消すくらいでそれ以外のことがなかった。
係が同じなくらいでそこまでよく話す仲じゃないから
一日中ため息をついてばかりだった……
そんなことよりも家に帰ったらメッセージ送ってみようかな。
送って迷惑じゃないといいけど。そんな心配をしながらも
私は何を送ろうかと考えながら帰った。
読んでいただきありがとうございました!
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それでは次回お会いしましょう!アオでした~!




