最終話 魔王ヴァルナと“守る世界”の物語
王国との友好条約が結ばれ、
魔王城はこれまでにないほど穏やかな空気に包まれていた。
筋肉外交団は帰り、
猫は日向で丸くなり、
魔族たちは笑いながら働き、
世界は静かに、しかし確かに変わっていた。
「……ふぅ……
やっと……本当に平和になった……」
ヴァルナは玉座に座り、ほっと息をついた。
(ああ。
お前が“守る魔王”になったからだ)
宝玉が光る。
「ひゃああああああああああ!!」
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## ◆ 魔王軍の日常は相変わらずカオス
ミュリエルが書類を抱えて駆け寄る。
「魔王様!
王国から“筋肉友好祭”の招待状が届きました!」
「なんでぇぇぇぇ!!
筋肉の祭りなのぉぉぉ!!」
ガルドが笑顔で言う。
「魔王様!
魔族の村から“魔王様の像”がまた増えました!」
「また!?
何体目!?」
「これで……27体目です!」
「多すぎるよぉぉぉ!!」
(いや人気が爆発してるな)
バルゴが胸を張る。
「魔王よ!!
筋肉像も27体作るべきだ!!」
「作らないよぉぉぉ!!」
(最後まで筋肉推しがすごいな)
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## ◆ 世界の守護者セラフィアからの手紙
その時、光の羽がひらりと舞い降りた。
「……これ……?」
ヴァルナが拾い上げると、
そこにはセラフィアの文字があった。
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### 【セラフィアからの手紙】
魔王ヴァルナへ。
あなたが“守る魔王”として世界に認められたこと、
心から祝福します。
世界の理は、あなたによって揺らぎ、
そして新しい形へと変わりました。
どうかこれからも、
あなたの優しさと闇で、
この世界を照らしてください。
世界の守護者より。
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「……セラフィアさん……」
(あいつも、変わったんだな)
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## ◆ ヴァルナの決意
ヴァルナは手紙を胸に抱きしめ、
ゆっくりと立ち上がった。
「……私……
本当に魔王になれたんだね……」
(ああ。
お前はもう、誰が見ても魔王だ)
「弱いし……怖いし……
泣き虫だけど……」
(それでも魔王だ)
「私は……
みんなを守る魔王になる……!」
宝玉が光る。
「ひゃああああああああああ!!」
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## ◆ そして物語は続いていく
魔王城の外では、
魔族たちが笑い、
王国の兵士たちが筋肉を鍛え、
猫が自由に歩き回り、
世界はゆっくりと、しかし確かに平和へ向かっていた。
ヴァルナは空を見上げる。
「……これからも……
私は魔王として……
この世界を守るよ……!」
(ああ。
お前ならできる)




