1-6 特殊といっても加減のない特殊じゃないっすか。
やはり、メールにあった「特殊な事情」というものの内容である。「実は……信じていただけるか分かりませんが……」とか言って少し話しにくそうにしながらも、「特殊な事情」というのを打ち明けてくれた。
感想をいうと、「とんでもない人たちに出会ってしまったもんだ」である。なんですか「先生のいらっしゃる世界とは違う世界」とは。ラノベですか漫画ですかアニメですか。何度か聞き返してしまったが、要約するとこういうことらしい。
「こちらの世界では魔法というものが存在し、義務教育でその適切な使用に関する授業がある。当然、読み書き計算に始まる内容も学習はするが、メインは魔法関連である。しかし、学校の卒業試験では魔法以外の部分が重視され、それに合格できなければ卒業延期もしくは魔法を封じられた上での卒業となる。子供達には魔法が使える状態で卒業してほしいため、なんとかしてほしい。」
頭がパンクしそうだ。つまり魔法はあるけれどもお勉強はしなければならないということね。しかし、なぜ大学受験レベルなのか。聞いてみると、どうやら卒業試験のレベルが日本の大学入試と同じくらいということらしい。なんでレベルなんか知ってるのよと思ったが、その辺は面倒だったので聞かなかった。
正直いって、お断りしたい案件である。理由は単純、常識が通用しない恐れがあるからだ。家庭教師云々以前の問題で、コミュニケーションが取れない恐れがある。しかしこうも3人揃って頭を下げられては、なかなか断りづらいのも事実だ。どうしたもんかねぇ。




