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第63話 転校生

「うーん長い! 俺たちがこれから来るであろう4人の能力者をやっつければいいってことだろ?」


「そういうことになるわ。羅琉さん要約ありがとう」


「はい、よろしければ、今後とも私をライズ様の傍においてくれませんか」


「うーん、気が向いたらそうするよ」


「能力者はいつ現れるかわからないけど、君たちのそばにいるかもしれない」


「え?」


「場合によるけど実力もさることながら、彼らは頭もいいからね。これといってそこまで力を使うことはしないはずだ」


「それは困るな」


「できれば私たち3人でいたいけど、学校とかあるものね」


「ああ、学校は仕方ないとして、それ以外は出来るだけ一緒にいるようにしよう」


「できれば一人ずつ倒すのが理想だ。それじゃあよろしく頼むね」


「神八聖さんはもう何にもしないんですか」


「私にできることはもうあんまないでしょ。一般人に過ぎないしね。異世界との接点はもう神器だけ、これを終わらせることで晴れて私は正真正銘の一般人になるわけさ」


「それはおめでたいことですね」


 俺たちは神八聖の自宅をさった。


「あれ、羅琉さんは?」


「神八聖の家に残るんだって。流石ライズ様好きといったところね」


「ほう、じゃあ俺たちだけで帰るのか」


「そうそう」


「ふむ、しかし明日からどうするかね」


「放課後に集まるしかないでしょ。由愛ちゃんはその間は私に任せておいて」


「そうか2人は一緒の学校だよな。これで心配はかなり緩和されたといえる」


「まあ放課後は直ぐに集まるということで」


「了解!」


 





 翌日、休暇明けの学校に行くことになった。


「よう春樹、最近調子はどう?」


「調子? 別に普通だけど」


「おいおい、返しにひねりがないな」


「はあ? じゃあ友都はどうなんだよ」


「俺は順調だよ。先日のテストも成績急上昇だったしな」


「はあ? お前の成績があがるわけねえだろ? 5教科総合何点だったんだよ」


「聞いて驚けよ。250点が300点になったんだよ」


「お前、なんだよそのパッとしない点数わ。うちの高校のテストなんて簡単なんだから、普通の人は400点以上とるんだよ」


「じゃあ、お前は何点だったんだよ」


「え? 俺は320点だよ」


「おめえもパッとしねえじゃんかよ」


「悪かったな。本気を出してないだけだ」


「そういえばさ、今日転校生が来るらしいぜ」


「はあ? 転校生! マジで言ってる」


「ああ、噂だと超かわいいらしいからな、どんな人がくるか楽しみだよな」


「うわあ、これは楽しみになってきた」


 このタイミングで転校生ね。なんだかいやな予感しかしないんだが。





 授業が始まった。


「おいお前ら、今日は転校生を紹介したいんだが、その前に新任教師を紹介するぜ」


「新任教師?」


「ああ、うちの副担任を担当することになった先生だ。さあ来てくれ」


「は?」


 俺はついこないだその人物に会っていた。


「みなさん初めまして、私は神八聖といいます。今日からみなさんの副担任を任されることになりました。よろしくお願いします」


「ば、馬鹿な、ガタッ」


 思わず声を漏らして、席を立ってしまった。


 周囲の生徒が俺を一斉に見ている。これはやってしまった。


「おいどうした藤宮、いきなり席をたって」


「なんでもないです。すいませんでした」


 いったい神八聖の奴は何を考えているんだ。


「次に転校生を紹介するよ。田穂美織さんです」


「こんにちは今日からこのクラスでお世話になります田穂美織です。よろしくお願いします」


「う、可愛い」


 美織という転校生は白髪でおしとやかなお嬢様の雰囲気だった。クラスの男子は美織を一目見た瞬間から見とれてしまった。


「えーと、新任の私から紹介させてもらいますと、美織さんは大企業のご令嬢ということで、あまりこういう場には慣れてません。なのでお手柔らかに接してあげてください」


「それじゃあさっそくだけど、席はそうだな、えーと藤宮君? 彼の隣でいいでしょう」


「は? 俺のとなり?」


「おい春樹ふざけんなよ! そこ変われ!」


「いやだよ」


「よろしくお願いしますね」


「はあ」


 俺の隣の席となった美織という人物はどこか超越的な雰囲気を感じたのだった。それに新任教師となった神八聖は何を考えているんだ。


 授業が終わると転校生の美織はクラスの人気者になった。特に俺の席の隣になったが、ただそれだけで特に異変はなかった。まあ俺には他にも大事な人がいっぱいいるし興味はないね。





 そんなことより問題は神八聖だ。俺は昼休みに神八聖を訪ねた。


「いったい何を考えているんですか? 神八聖さん」

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