77 宴の後始末
済みません、内容がありません。
今回は何も起きません。
尾張・三河二国の領主が枕を並べてお休みになっている。
この事態に、丹羽さんと、佐久間さんが俺に詰め寄り、「何故、あんな強い酒を飲ませた」「何故にもっとキツく止めて下さらなんだ」などと責任を問うようなことを言ってきた。
そんなこと言われてもなぁ。
「私は酒を提供しただけです。飲んだのはあの2人」と、言えれば良いのだが、いやぁこれって、何らかの罰則を食らってしまうのだろうか?
「そう言うあなた方は止められたのか?」と問いたい気分だが、そこまで偉いわけでも無いので、唯々諾々と2人の重鎮の説教を聞き、大殿が目を覚ましたら平身低頭し、謝罪するように、領地の返上ぐらいは覚悟しておけ、とまで言われてしまった。
そこまでの事か?とも思うが、相撲の一件以来、どうも周囲の風当たりが強い気がするので、ここは大人しく言うことを聞いておこう。
家康さんはそれから2時間ほどして、信長さんもその1時間後ぐらいに目を覚ました。
その知らせを聞いて、俺達は主要メンバーで揃って、全員白衣で土下座をしてお出ましを待った。
待つこと30分あまり「大殿のおなりである」と、丹羽さんが告げた。
足音がしたので信長さんが部屋から出てきたようだ。
俺はまず謝っちまえ作戦に出た。
「此度の不始末、大変申し訳ございません!大殿様におかれましては、よくぞ無事戻られましたこと、一同安堵いたしております!」
「あ〜、良い良い。予の責任じゃ。それより、あまり大きな声を出すな。頭が痛い」
そう言われたので、少し小さめの声で俺は謝罪を続けた。
「されど、大殿様がお気を失われたのは歴とした事実。お咎め無しとは参りませぬ」
「ふむ、罰を所望すると申すか?」
「はい」
「では、其方の持っておる馬車と連弩を全て差し出せ」
「ははっ!」
「それでこの責は、咎め立て無しとする」
「ははぁ!ありがたき幸せでございます。」
それを聞いた佐久間信盛が、信長さんに意見を述べた。
「恐れながら大殿様。その裁定は少々他の将に不満をもたらすやも知れませぬぞ」
「何が不満だと言うのじゃ」
「一つ間違えば、大殿様のお命が失われていたかも知れぬのですぞ。それをこのような罰程度で済ませられては、公平を欠きまする」
「強い酒を無理に飲んだのは予じゃ。吉子は湯で薄めた飲み方を勧めておったではないか、だから元より責は無いのじゃ」
「いや、しかし…」
「なるほど、不満なのは貴様か信盛」
「いえ…決してそのような……」
「自身が上げられぬ手柄を、吉子がポンポンと上げるのが口惜しいのであろう」
「とんでもございませぬ!そのような浅ましき事、露ほども思ってはおりませぬ!」
「どうだかな。まあ良い、どうせ吉子の事じゃ。自分が悪いなどとはこれっぽっちも思っておらぬわハッハッハッ!図星であろうハッハッハッハ……いたたたた…」
……バレてるし。
笑った拍子に頭に響いたのか、信長さんは頭を抱え、顔をしかめている。
考えてみれば、俺を咎めるなら信長さんも、家康に無理矢理飲ませたわけだから、同罪なはずである。
極論すれば、石川数正にウチの殿様に何してくれんねん、と言われたら信長さんが謝らねばならなくなる。
立場上言えないだけである。
ただまあ、立場が全てと言われれば、それまでだが。
さて、罰則として言われた、馬車と連弩を引き渡す話だが、これとていずれ半分は信長さんに預けるつもりでいたので、順番が前後しただけの話である。
なので、実質お咎め無しに近い。
困る部分があるとすれば、御者の育成のため人手を取られることぐらいだろう。
佐久間さんは、顔には出さなかったがかなり不満に思っているだろうな。
あまり対立関係になるのは良く無いとは思うが、こちらの提案した方式を進めれば、いずれこういう事態が起きてくるだろう事は予測してはいた。
全員が丸く収まるというのは、どんな組織でも難しいことなんだろうな。
色々と波乱含みで終わった視察は、何とか終了し、視察団一行は昼過ぎにそれぞれの居城に向け帰って行った。
帰りしなに、信長さんからお忍びで詫びを入れられてしまった。
「酒宴を乱したのは、予の不徳であった、済まなかった。其方は佐久間達の顔を潰さぬよう、よくぞ振る舞ってくれた。礼を言う」とまで言われてしまった。
完全にお見通しである。
さすがは大殿様ですな。
その上で更にアドバイスを付け加えてきた。
「貴様には、城を切り盛りする才の者がおらぬ。更に、身の回りの世話をする者も足らぬようじゃ。もっと才を見て人を雇うが良い」
あ〜痛いところを。
町子ちゃんが抜けてから、ちょっと城の中がバタバタしてるのよね。
千恵蔵君では、ちょっと力不足なのかもねぇ。
千恵蔵君は鉄砲撃ちになりたいとか言ってたしな。
鐵之助が確か砲術に通じてたはずだから、ヤツの弟子は千恵蔵君が良いのかもしれないな。
城を切り盛り出来るヤツか。
政治力80以上は必要だな。
又右衛門もいい線いってるけど、ちょっと常識的すぎるからな。
浅野長政クラスが欲しいところだが、また秀吉に欲張りと言われそうだな。
久々に、人材募集かけてみるか。
最近ちょっとは名が売れてきたことだし、もしかしたら良い人材がいるかもしれない。
と、その前に、まずは現状の把握だな。
伊勢新九郎
1539年生まれ
年齢:21歳
大谷家:侍大将
所持金: 3610
総合レベル:8
思想:中道
宗教:なし
名声:18
使用武器:刀
領地:なし
能力値:
統率54、武力89、知略40、政治32
体力79、腕力86、技量61、乗馬5、砲術0、走力6
常駐スキル:なし
製造スキル:なし
伊知川海老蔵
1540年生まれ
年齢:19歳
大谷家:侍大将
所持金: 1400
総合レベル:8
思想:革新
宗教:なし
名声:25
使用武器:野太刀
領地:なし
能力値:
統率73、武力74、知略51、政治49
体力86、腕力80、技量51、乗馬4、砲術0、走力6
常駐スキル:なし
製造スキル:なし
荒木又右衛門
1531年生まれ
年齢:30歳
大谷家:武将
所持金: 4450
総合レベル:11
思想:中道
宗教:なし
名声:30
使用武器:槍
領地:なし
能力値:
統率57、武力61、知略57、政治78
体力78、腕力69、技量60、乗馬6、砲術1、走力6
常駐スキル:鑑定、水利
製造スキル:土木
戦場スキル:なし
中村錦之助
1539年生まれ
年齢:21歳
大谷家:武将
所持金: 3300
総合レベル:9
思想:革新
宗教:なし
名声:20
使用武器:弓
領地:なし
能力値:
統率40、武力32、知略71、政治75
体力66、腕力41、技量39、乗馬3、砲術0、走力5
常駐スキル:鑑定、土木
製造スキル:なし
中村玉尾(洗礼名:マリ)
1543年生まれ
年齢:18歳
大谷家:小姓
所持金:605
総合レベル:5
思想:革新
宗教:キリスト教
名声:10
使用武器:弓
領地:なし
能力値:
統率41、武力60、知略62、政治82
体力67、腕力52、技量28、乗馬0、砲術0、走力7
常駐スキル:幸運、土木
製造スキル:なし
戦場スキル:なし
千恵蔵
1540年生まれ
年齢:22歳
無所属:小姓
所持金: 1250
総合レベル:5
思想:革新
宗教:なし
名声:14
使用武器:鉄砲
領地:なし
能力値:
統率33、武力51、知略63、政治79
体力61、腕力38、技量42、乗馬0、砲術2、走力5
常駐スキル:鑑定
製造スキル:鍛治
中谷鐵之助
1540年生まれ
年齢:22歳
大谷家:武将
所持金: 1420
総合レベル:10
思想:革新
宗教:なし
名声:20
使用武器:鉄砲
領地:なし
能力値:
統率55、武力41、知略72、政治59
体力71、腕力51、技量63、乗馬4、砲術8、走力7
常駐スキル:鑑定、意匠家
製造スキル:鍛冶、製鉄
戦場スキル:なし
配偶者:中谷美紀
蜂須賀小六
1526年生まれ
年齢:37歳
大谷家:武将
所持金:3260
総合レベル:13
思想:革新
宗教:なし
名声:72
使用武器:野太刀
領地:なし
能力値:
統率72、武力78、知略86、政治67
体力91、腕力82、技量60、乗馬5、砲術3、走力9
常駐スキル:鑑定、山師
製造スキル:なし
戦場スキル:看破
エドワード・マクレガー
日本語修行中
己之助(馬鹿力)
農兵訓練中
茂吉(軽業師)
忍び修行中
玉三郎(投石師)
農兵訓練中
ふうむ。
こうして数字だけ見ると、結構皆さん優秀なんだけど、性格に癖が有り過ぎて使いにくいって感じだな。
城の切り盛りとなると、ある程度社会性が高くないとダメなんだろうな。
そういう意味では又右衛門が一番近いのは間違い無いんだが、何か違うんだよな。
キレか……、そう、キレが無い感じなんだよな。
何わがまま言ってんだとか言われそうだけど、こればっかりはなぁ。
※恐らくそれは知略の差から来る印象でしょうね。
中村錦之輔が政治85なら、満足ですか?
うん。
そうね。
バッチリだね。
え?出来るの?そんなこと。
※頑張って見つけてください。
そんな感じの人を。
何だよ、その思わせぶりな物言いは。
政治力を10上げるアイテムでもあるかのような……あ、あるのね。
※もちろんありますが、金30,000ほどいたしますので、今はまだ無理かなと。
そうね。
無理だね。
まあ、でも、将来そんなアイテムが手に入れば、ヤツにあげて何処かの城主にでもなってもらう感じかな。
まずは一通り人材検索、掛けてみるか。
「………」
もっとこう、条件検索とか出来れば良いのに。
え〜と、ふ〜む。
政治力80以上ってのは、なかなか高いハードルだよなぁ。
「………」
おまけに知略も70以上欲しいって言うんだから、贅沢ってもんだよね。
あれ?90に86?
こいつ凄いぞ。
ああっ、前田玄以か。
え?前田玄以なんて人が、まだ市井に残っているではありませんか!!
そうかぁ、美濃かぁ。
いや、これは何としても味方に引き入れなければ!
前田利家の親戚かな?
※その前田とは違うようです。
あちらは菅原氏。
こちらの前田は藤原氏の末裔と言うことになってます。
なぁんだ、親戚なら紹介してもらおうと思ったのにな。
まあ良い、今どこにいるんだ。
美濃、安八郡?
どこだ?
あ〜、不破さんちの方かぁ。
美濃に攻め入る前に、あんまり動きたくない場所だねぇ。
俺が行くと目立つからな、ここは錦之輔に行ってもらおうかな。
それにしても、これだけのスペックなのに誰にも仕えてないって、何か問題があるのかも知れないな。
とりあえず、当たってみないとな。
俺は錦之輔を呼んで、再び人材発掘と、前田玄以との接触を命じ、用水路の工事は玉ちゃんに丸投げすることにした。
又右衛門に、時々様子を見てやってくれと頼み、変な方向に突っ走らないための歯止めとした。
これで錦之輔はまた1ヶ月居なくなるわけだが、それに見合う結果であって欲しいものである。
ここまでお読みくださりありがとうございます。
出演者の整理を兼ねて、部下の人をまとめました。
次回は……
そうだ、京都へ行こう……




