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05 本編

ようやくゲームスタートですが、チュートリアルは所々出てきます。

「○○の野望」をやった方はお分かりかと。


2019/09/15:誤字修正いたしました。

ご指摘ありがとうございました。


2022/09/28:「出来る」の表記の揺らぎを修正しました。


 大谷吉子(女)

 年齢16

 織田家:武将

 所持金:2250

 総合レベル:10

 思想:革新

 宗教:なし

 名声:65

 使用武器:鉄扇

 領地:吉子村

 能力値:

  統率73、武力69、知略91、政治82

  体力75、腕力57、技量48、乗馬4、砲術0、走力7



 本編になると一応ターン制のストラテジーゲームなのだが、内政コマンドができるのが月の初めというだけで、その後はリアルタイム制になる。

 「戦国の野望」ではお馴染みのシステムだ。

 自分はまだ平の武将なので、持てる領地は小さい。

 砦すら作れないので、縄張りも必要ない。

 現在畑が3反ほどあるだけで水田は無い。

 なので、春になる前に水田を開墾するか、畑を水田に変えるかである。

 ただし、今の領地の人口が100人に満たないので、領内で労働力が確保出来ない。

 人口の40%が労働力なのだが、水田を1反開墾するのに労働力が50必要となる。

 なので人足を雇うか何処かから入植者を募るかしかない。

 ご褒美の金と兵糧がまだ残っているので、1年は年貢米無しで入植者を募ることにした。

 頂いた領地は大きな川に面しており、土壌は肥沃なのだが、洪水などの水害が起きやすい。

 早い段階で堤を作っておく必要があるだろう。

 そのためにはとにかく人口を増やさなくてはならない。

 街道の整備と市場や商店などの、お金と人を呼び込む施設が必用である。

 商店が労働力100、市場が500必用となるので、これは人足を雇うしか無い。

 労働力10=金10なので、開墾予定の水田2反と合わせ、金700要ることになる。

 手持ちは2250あるが、その程度すぐに無くなってしまうだろう。

 ちなみに街道整備が一区画につき労働力50、堤の工事では200必用だ。

 領地全てを賄うには金50000以上必要となるだろう。

 金山でも見つからない限り、すぐには無理な相談である。

 まずは地道に小遣い稼ぎである。

 今川義元を倒したことで、武力がかなりアップしたので、月のうち何回か襲撃の依頼が来るようになった。

 それらをこなしていけば結構な金額になるはずだ。

 とりあえず新たな依頼を受けるため、清洲城へ向かう。

 自分の領地(とりあえず吉子村と名付けた)から清洲城までは実時間で30秒ぐらいなのだが、ゲーム内時間では2時間ほど経ったことになっている。

 登城して、目安箱に依頼が無いか確認すると、3件ほど見つかった。

 一応依頼内容に応じて推奨レベルが書いてあるが、どんな依頼でも受けられないことは無い。

 ただ、依頼を達成できないと名声値が下がってしまうのだ。

 ま、ここは簡単な★1つのヤツから行こう。

 ★1つの依頼はレベル5までの見習い武将向けだ。

 いま自分のレベルは10で、レベル的には★2つの依頼あたりが適正なのだが、慣れないうちは小さなことからコツコツと、である。

 お、例の町娘からの依頼のようだ。

 なになに?

 「私のお母さんがお隣の那古野なごやの街に行ったきり帰ってこないの。どうなっちゃったのか調べてきて欲しい」

 ふうむ。

 人捜しか、しかもオバサンだしな。

 いや、そもそも目安箱に入れるような依頼じゃ無いだろこれ。

 まあ、町娘の好感度を上げるチャンスでもあるし、受けてみるか。

 というわけで、那古野の街まで15秒ほどで到着した。

 人捜しと言ってもどうするかな、とりあえず商店に入って聞いてみるか。

 最初に見つけた商店に入ると、依頼してきた町娘と瓜二つの娘が応対してきた。

 ここで選択肢が出る。

 

 □品物を買う

 □持ち物を売る

 □人捜しをする

 □店を出る


 一応品揃えなども見ておくか、と思い「品物を買う」を選択。

 ふむふむ、服屋さんだったか。

 防具も一揃え売っているんだな。

 防具の横に、現在の装備品と比べてどれくらい+か−かが表示されている。

 お、なかなか良さげな手甲が売ってるじゃないか。

 お値段も手頃である。

 まずは買い物をして、少しでも好感度を上げるのも良いだろう。

 そう言えば、装備品って初期装備から変えてなかったな。

 ついでだから脚絆も新しい物にするか。

 というわけで金150の出費である。

 町娘2はいきなりお得意様モードになった。

 これで人捜しもしやすくなるかと思ったが、そこまで甘くないようだ。

 しかし、街のお代官に聞いたら良いんじゃね、というヒントを得たので、良しとしよう。

 代官というのは、その街の雑務をこなす役人のことだ。

 さっそく屋敷を訪ねてみると、どうもそれと思しき中年女性が、体調を崩して寺で保護されているという話だ。

 その寺の場所を教えてもらい、訪ねてみるとまさしく町娘1の母親であるという。

 寺の僧侶が言うには、薬を飲めばたちどころに良くなるのだが、この寺には置いていないので、もし良かったら買ってきてくれと言う。

 お金はこっち持ちで、だよなぁ。

 さっそく商人街に舞い戻り、薬屋を探す。

 1軒だけ有った薬屋に入り、僧侶に言われた薬を訪ねると金50もするという。

 まあこれも人助けだ、と薬を買い、寺に戻る。

 伏せっている母親にあたえると、本当にみるみるうちに良くなった。

 母親は礼を言って明日にも尾張に帰るという。

 こちらは一足先に戻って、町娘に報告するとしよう。

 ついでだから那古野の街で何か簡単な依頼が無いか見てみようと思い、城に入った。

 ここの城主は物静かな顔つきで有名なはやし秀貞ひでさださんである。

 依頼を見てみると、おあつらえ向きに尾張までの荷駄にだの護衛という任務がある。

 距離も近いし、治安も行き届いているので道中盗賊など出るとも思えないが、防具と薬代で使った分の埋め合わせにちょうど良いので、受けることにした。

 馬借ばしゃく(今で言う運送会社の配送センター)の元締めのところに行き、護衛の件を伝えると、もうすぐ出るところだからよろしく頼む、ということで、牛車を連れて尾張まで向かう。

 出発してさっそく15秒ほどして、まさかの盗賊出現である。

 当然、自動的に戦闘になるものと思っていたがここで選択肢が出た。


 □闘う

 □名を名乗る

 □通行料を払って通る

 □逃げる


 迷わず闘う、と思ったが名声が60超えているので、もしやと思って「名乗る」を選択してみた。

 すると、盗賊が怯えだし、「あの今川の大将倒した大谷吉子ってあんたかい!」と言う。

 そうだと答えると「こいつは失礼しやした!どうぞお通りくだせぇ」と、急に卑屈になった。

 見ればこいつらみんなレベル2とか3程度である。

 今さらこいつら倒しても、経験値的には全くおいしくない。

 それより戦闘中に牛車に逃げられ、護衛不履行になる方が痛い。

 ここは穏便に済ますのが吉である。

 その後の道中は、何事も無く、無事尾張に着いた。

 護衛の依頼はこれで終了で、那古野に戻らなくても良い。

 片道で済むのがありがたいな。

 そして、町娘に報告して今回のクエストは終了した。

 町娘の友好度は55になっていた。

 ついでなので町娘からお団子を買う。

 これで友好度が60になった。

 もしかしたら何か起きるかも、と思いつつ自分の領地の屋敷に戻った。

 領地に戻り1週間ほど経った頃、いつものように道路工事など開発の手伝いをしていると、予想通りイベント発生である。

 案の定、町娘が母親の薬代のことで相談があるという。

 つまり薬代が払えないので、50日間、無料で下人げにんをやるというのだ。

 1日=金1という計算のようだ。

 下人とは、自分が依頼などで留守の間でも、領地の管理をやってくれる下働きみたいなものである。

 見れば、この町娘、なかなかハイスペックである。

 政治力と知略が70以上ある。

 その辺の武将でも60超えてりゃ良い方だぞ。

 こういう代官みたいなシステムを理解させるチュートリアルの一環だろうと思うが、それにしてもスペック高すぎないか?

 それはともかく、そういう事務員さんを雇うと1日金1、つまり月に金30必要になると言うことだ。

 まあ、とりあえず無料お試し期間の間はお願いするとしよう。

 と、町娘の申し出を承諾すると、友好度がまた2上がった。

 ここでチュートリアルさんがしゃしゃり出てきた。


 ※武将や代官を雇うと、雇った時から1年に2ずつ友好度が上がっていきます。

  ただし、雇賃の未払いなどがあると、友好度が急激に下がることがありますのでご注意ください。


 なるほど、つきあいが長くなるほど友好関係が深まるというわけだな。

 町娘とはこれからも昵懇じっこんでお願いしたいと思うところだが、こっちは女だからなぁ。


 さて、依頼などをいくつかこなし、金が5000ほど溜まったところで1ヶ月が経った。

 再び領地の開発計画を立てるのだが、5000も金があるので、必用と思われる建物を一気に建ててしまおう。

 商店を3種、道場を1軒、蔵を1棟、水田をさらに2反追加、あと植林も1区画行うことにした。

 これだけの事業を、村民だけでやるのは無理なので、当然人足を雇うわけだが、1ヶ月の雇い賃が全部で1500ほど掛かる見込みだ。

 建設料と合わせて3000近い出費だ。

 なかなかに痛いな、と思っていると町娘が「私に任して!」と言うので何をするのかと思えば賃料を1割値切ってきたという。

 ここでまたチュートリアルさんの登場だ。

 全然チュートリアル終わってないじゃん。


 ※人足の雇い入れなどを、知略の高い武将・代官に任せると賃料を割り引いて雇えることがあります。

  行政官には、なるべく政治力と知略の高い武将を当てると良いでしょう。


 なるほど、それで町娘にしてこのハイスペックなわけですな。

 ともかく、彼女のおかげで多少出費が抑えられたので、その分を新たな装備に回すとしよう。

 月初めのコマンドを出し終わると、留守を町娘に任せ、ふたたび尾張の街へと入った。

 初期装備の鉄扇では、強敵相手には攻撃力不足を感じていたので、もう少し良い武器が欲しいところだ。

 武器屋に入り、色々と物色していると、またしてもイベント発生である。

 厳つい顔の商店主が、質の良いたまはがねを今切らしているらしく、もし何処かから手に入れてきてくれたら、特別料金で新しい武器を鍛えてくれるという。

 ここで、またチュートリアルさんである。


 ※「たまはがね」は武器の材料になる素材で、「砂鉄」と「炭」を「たたら場」に持ち込み、製造します。

  製造スキルがあれば、自分で作ることもできます。

  製造スキルはステータス画面の、特技の欄に表示されます。

  また、腕の良い棟梁とうりょうから教わることでスキルを身につけることも出来ます。

  ただし、ひとりが覚えられる製造スキルは3つまでです。

  「玉鋼」を作るには「製鉄」の製造スキルが必要です。

  その他にも製造スキルは「木工」「縫製」「大工」など、数多くあります。

  スキルの枠を3つ使い果たしても、「忘れる」ことで新たなスキルを覚えることが出来ます。

  スキルの習得には、棟梁の元で3ヶ月「見習い」になることで身につけることが出来ますが、その間、他の依頼や合戦などに参加出来なくなりますので、注意してください。

  また、依頼の途中で「見習い」をはじめてしまうと、依頼不履行となってしまうのでご注意ください。


 なるほど、オンラインと似たようなシステムだな。

 ま、今回は調達してくるだけだからな。

 ただ、面白そうなので製造スキルはそのうち考えてみよう。

 ということなので、付近に「たたら場」が無いか調べてみると、意外にも頂いた領地のすぐ側に「たたら場」があるではないか。

 どうやら領地の脇を流れる河原から砂鉄がとれるらしい。

 これは将来的には領地内で製鉄などを行うと良いかも知れない。

 鉄砲の製造なども見据えて、今後のスキル取得も考えていくと良いかも知れない。

 ということで、一旦領地に戻り、町娘に報告を受けてから「たたら場」に向かった。

 建物などの工事はまだまだだが、田んぼは半分ぐらい進んだようだ。

 どういう訳か人口も160人を超えたそうだ。

 意外と人口増えやすいのかな。

 さて、「たたら場」を訪ねると、「砂鉄取りを手伝ってくれたら料金は半分にしてやる」と言われたので、もちろん手伝うことにする。

 たたら場の大将によると、「どこでも砂をかっさらえば良いってもんじゃねぇ、ちょいと色の変わってる砂を狙うんだ」とのことなので、言われたとおり怪しい砂地のところを狙って砂を浚うと、「砂鉄が2採れました」とアナウンスが出た。

 こんな調子で砂鉄を10集める必要があるようだ。

 10集め終わった時、「あなたは鑑定スキルをゲットしました」とアナウンスされた。

 勝手にスキルゲットしちゃったの?

 と思ったが製造スキルとは違うスキルで、物品の質を見定めるという能力なので、商売の時に値切ったり良い素材が手に入ったりという能力らしい。

 まあ有っても邪魔にはならないだろう。

 たたら場に戻り、さっそく玉鋼を製造していただくと、今度はまっすぐ街へと向かう。

 すぐに武器屋に入り玉鋼を渡すと、どんな武器が良いのか聞いてきたので「鉄扇」を選ぶとレベルに応じたランクがあって、あまりに高級な武器はレベルが低いうちは使えないようだ。

 自分はまだレベル10なので、下から3番目ぐらいのヤツだな。

 レベル9〜15ぐらいの人向けだそうだ。

 金950のところ特別に700にしたうえに鑑定スキルの効果で690にまで値引きできた。

 なるほど、町娘もおそらく鑑定スキル持ちなのだな。

 武器屋は「出来上がるまで1ときほど待っておくれ」と言うので、一度城に行って依頼などを確認することにする。

 今回はレベル相当の依頼を受けてみるとしよう。

 レベル10だと★2つから3つだな。

 ふむ、新しい武器が手に入ることを考えると、何か討伐系が良いかも知れない。

 そうだな、これが良いかも知れない。


 □製鉄所からの依頼。

  ヤミの製鉄業者が商売の邪魔をして困るのだが、そいつらが用心棒を雇っていて、こちらは手が出せない。

  用心棒を倒して、ヤミ製鉄業者を解散させて欲しい。


 なるほど、人捜しよりはちょっと大変そうだな。

 ま、何事もやってみないとな。

 依頼を受け、武器屋に戻ってくると、ちょうど新しい鉄扇が出来上がっていた。

 この鉄扇には、スロットという属性を付加する枠が二つあって、属性以外にも特殊な技能を追加することも出来るようだ。

 大谷吉子ちゃんの外見から考えると炎属性が似合いそうだが、鉄扇という形体からすると風属性か…と思ってるとやっぱりチュートリアルが出た。


 ※武器には後から技能や属性を追加できるスロットを持っているものがあります。

  高価な武器になればスロットを多く持つものが増えてきますが、どれほど高価なものでもスロットは最大で4つまでです。

  また一度付加した属性や技能は取り外せないので注意が必要です。

  自分の戦闘スタイルと、特性をよく考え、慎重に選んでください。

  なお、属性と付加技能については、オンラインヘルプの武器と属性の項目を参照してください。


 あ、説明端折りやがったな。

 まあいい、レベル15まで使えると言うことだが、そんなのはほんの通過点だし、さほど慎重になることもあるまい。

 それでもこれまでの経験から、鉄扇は集団戦に弱いことが気になっていたので、そのへんが補えると助かるかな。

 というわけで攻撃範囲拡張の技能と、炎属性を付加してもらうことにした。

 攻撃力も3倍以上上がっているので、そうそう打ち負けることもないだろう。

 おお、何か鉄扇が赤く光っているな。

 服の色と相まってなかなかカッコ良いではないか。

 うむ、見た目はオッケーじゃ。

 さて、それではいざ、討伐の依頼先に行くとしよう。

 って見れば、さっきの「たたら場」じゃん。

 なんだ、一緒にやれば良かったな。

 さっそく今来た道を舞い戻り、たたら場の大将に話を聞く。

 それによれば、川の上流でヤミの業者が勝手に砂鉄を取って、安値で玉鋼を売り捌き、正規のルートの玉鋼が売れなくなってしまったというのだ。

 いわゆるダンピングというヤツだな。

 そこの用心棒を倒すのは良いとして、止めさせるには具体的には何をすれば良いんだろう。

 すると、たたら場の大将が付け加えてきた。

 つまり用心棒を倒すだけじゃダメで、その現場に代官を連れてきて取り締まってもらう必要があるらしい。

 あ〜急に面倒くさくなってきたな。

 また城に戻らなくてはならないじゃないか。

 仕方ないなぁ。

 城に戻り、たたら場の管理をしている代官に、討伐の依頼を受けたことを伝え、現場の状況を確認するため同行をお願いする。

 問題のたたら場に着いた時にはすっかり日が暮れてしまった。

 だが、このゲームのお役人はどうやら24時間労働のようだ。

 「拙者は後で見ているゆえ、見事依頼達成を成し遂げよ」と言っている。

 仕方なしに1人でヤミ業者のたたら場に入っていくと、さっそく用心棒とやらが現れた。

 見るからに乱暴そうな、豪傑という表現がまさにぴったりの大男である。

 レベルは8で、風属性の槍を持っている。

 なかなか強敵そうだ。

 女の俺で対処できるのだろうか。

 ダメもとで一応お引き取り願えないか聞いてみようと思ったのだが、問答無用で戦闘になってしまった。

 どうやら一騎打ちとはならず、敵の集団とこちらは一騎で闘わねばならないようだ。

 さっそく新調したばかりの仰々しい名前の付いた鉄扇を取り出す。

 一振りで炎の弾が飛び出し、雑魚どもを一瞬で蹴散らす。

 おお、これは集団相手でも使えそうだな。

 そして必殺技の「唐竹真空切り」が強化され、「地裂火炎真空切り」になっていた。

 これは地面を一直線に炎と衝撃波が走り、前方の敵をなぎ倒した上に焼き払う。

 食らったら相当大変なことになりそうな技である。

 ただし、前に一直線なので、横や上に簡単に避けられてしまうのだ。

 だからある程度敵の動きを止めるか制限する必要がある。

 つまり建物の廊下などでやると、非常に強力な技となるのだ。

 まあ、必殺技以外にも新しく「火炎かまいたち」なる技も加わっていたので、まずはそのへんの使い勝手を確認しつつって、思ってたらもう敵のライフゲージが1/5ぐらいになっている。

 意外に弱っ!

 ってことは敵が最後のあがきをしかけてくる頃だ、こちらはなるべく隙を作らないよう攻撃しては防御を繰り返す。

 そして予想通り、敵の身体が光り出し、大きな技をしかけてきた。

 槍を大車輪に振り回し、竜巻を起こすというとんでもない技だ。

 近くにいると巻き込まれるので、即座に後に遠のき防御姿勢を取る。

 だが、そんな程度では防ぎきれなかった。

 竜巻はこっちの身体を巻き上げ、上空20mほどまで舞い上がってしまった。

 そこから一気に地面にたたきつけられるかと思ったが(□ボタンとL1ボタンで受け身)と目の前に出たので、その通りに押すと、なんと普通に着地できてしまった。

 敵は大技を出した直後で、隙だらけの上に、建物と建物の間に入り込んでしまい、逃げ道がない状態だ。

 好機!

 今度はこっちの番だぜ、とばかりに「地裂火炎真空切り」をお見舞いする。

 ズドーンと前方に扇形の衝撃波と炎の塊が飛んでいく。

 それをまともに食らった敵は、あっけなく最後をむかえた。

 よし、面倒なヤツは片付いた。

 さあ、お代官さん。

 出番ですよ!

 その後、ヤミ業者の一味は全員お縄となり、報酬は金200と少なめだが、玉鋼と炭を15個入手できた。

 これを全部たたら場の大将に売りつけたので、それだけで金3000になった。

 大将の友好度も30に上がっていたし、今回の働きでこちらもレベルが1つ上がり、代官からは自分の領地でたたら場を作っても良いとのお墨付きを頂いた。

 報酬以上に実入りの多い依頼だったな。

 こうして意気揚々と自分の屋敷に戻ると、こんなアラートが出た。


 ※下人の任期があと1日です。

  現在の立場のまま更新するか、位を上げて小姓にすることが出来ます。

  小姓になると領主のコマンドの政務を代行させることが出来ます。

  また、小姓には名前を与えることが出来ます。

  もちろん、このまま免職させることも出来ますが、友好度が10下がりますのでご注意ください。


 そこまで言われたら仕方がない。

 えーと小姓にするには、人事コマンドで、家臣団のところだな。

 現在下人が町娘になっているが、小姓の枠が1つ空いている。

 そこを選択すると候補の一覧が出る。

 ん?

 誰だか知らないヤツの名前がいっぱい有るぞ。

 どうやらこちらが駆けずり回っているうちに人口が300人を超えていたようで、何処かから浪人が流れてきたりしているようだ。

 ただ、彼女ほどずば抜けた才能の持ち主はいないようだな。

 まてよ、ひとり武力が66のやつがいる。

 これは雇ってやっても良いかもしれない。

 屋敷の守りに着いてもらおうかな。

 では、町娘を小姓にしてと、名前の欄が光って名前を変えられますと出てる。

 そうだな、大谷ではマズいので小谷にしよう。

 町はそのままでいいや。

 命名、小谷町子。

 で、この武力66のやつ弥四郎というらしいが、こいつを下人として雇うことにする。

 すると小谷町子さんが「名前まで頂けるなんて、感謝に堪えません」と、涙を流して喜んでいる。

 ここで初めて忠誠度というものが発生したようだ。

 忠誠度は70になっている。

 チュートリアルさんが発言なさるようだ。


 ※小姓は正式に武家の家臣として雇うので、主人に対する忠誠度が発生します。

  下人は人足と同じようにお金で期限を切って雇うものですので、忠誠度はありません。

  忠誠度は、友好度と同様、長期間部下として雇い続けると上がっていきます。


 ちなみに小谷町子さんのプロフィールである。


 小谷町子(女)

 年齢:18歳

 大谷家:小姓

 所持金: 0

 総合レベル:1

 思想:革新

 宗教:なし

 名声:2

 使用武器:薙刀

 領地:なし

 能力値:

  統率36、武力29、知略74、政治72

  体力55、腕力37、技量38、乗馬1、砲術0、走力2

 常駐スキル:鑑定

 製造スキル:調理、縫製


 おっと、年上だったとは意外だな

 ま、内政を任せるに十分なスペックではあるな。

 とまあ、そろそろ月末なので新たな仕事は受けずに、領内の整備に勤しむとしよう。

 ところが、29日になって突如、信長殿から「急ぎ登城せよ」とのお達し。

 留守を町子に任せ、登城することにした。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

ここまで読まれた方なら、ある程度ご理解いただけたかと思いますが、「○○の野望」に対する作者の願望が大半です。

純粋に既存の「○○の野望」の世界の中に入って生きていく話ではありませんので、ご了承ください。

それでも続きが読みたいという方は、ひきつづきよろしくお願いします。

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