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始めての出会い

敬語が難しいですね

俺は驚きで動けなかった

人、、いやAI!?

そうこうしているうちに、モゾモゾと箱の中のAIが動き出した

「すみません、腕と足をつけてくださらないでしょうか?」

「えっ?あぁ、」

なにがなんだか分からないまま、手と足をくっつけるのを手伝った。

「ありがとうございます。私 レイと申します。」

俺はまだ分からないことだらけだったが、そのとき思った。目の前の女はAIなのだ。自分の母の雪辱を晴らすなら絶好の好機だ。俺は静かに身構えて、近くに置いてあった包丁を手に取った。

「・・・・」

AI、レイは俺のそんな行動をみても特に動じた様子はなかった、ただ一言

「私を 解体するのですか?」

どこかで見たようなエメラルドグリーンの瞳でこちらを見据えるレイと目が合う

「て、抵抗しないのか?」

俺は内心ヒヤヒヤしながら、聞いた

「しません、あなたがそれを望むのなら。私は抵抗する理由がありません、どうぞご自由にお願いします。」

俺は静かに包丁を振り上げた


      ※※※


「どうして、私を解体しないのですか?私に恨みが在るのでしょう?」

「・・・・」

俺は振り上げた包丁を彼女に突きつけるとこができ

なかった。無抵抗の彼女をいたぶるのは抵抗がある。それに、彼女の容姿は恐ろしいほどに似ていた。透き通ったエメラルドグリーンの瞳 いつ見ても吸い込まれそうな気がする。神秘性さえ感じずにはいられないぐらいに綺麗だった。有栖と違うところは黒髪ではなく、長く輝いた金髪であることぐらいだろうか、

「恨みがあるのは、お前じゃない」

「AIを恨んでいるなら、同じことです。今やらないと後悔しますよ。」

「・・誰かを殺すなんてできっこねぇよ、」

「誰か、ですか。 」

結局、できなかった。思わずため息を漏らす。

レイは少し躊躇ったようた口ごもってから言った

「あなたに頼むのはいささか憚られるのですが、私をこの家に雇わせてはくれないでしょうか?」

レイはまっすぐこっちを見ている。

それを聞いても俺はすぐに頷けなかった

「あなたが頷けないのも分かります。ですが、お金ならもらっております。ここに住まわせてはもらえないでしょうか?」

「・・・レイはここに住まないとしたら、どこかに行く当てはあるのか?」

「ありません」

「俺が断ったらどうすつもりだ?」

「・・・分かりません」

ハァーとため息をついてから俺は頭をかいた

「いいよ、」

「えっ?ですが、私はAIです。あなたが嫌っていることもありますが、匿うとあなたにもなにがあるか、」

「それを分かってて言ったのかよ!でも、このまま見過ごすのも後味が悪いからな。」

「だけど、条件がある。」

「条件?」

「一つ 家事を分担でこなすこと

 二つ AIだとバレないようにすること

条件はこの二つだ」

「分かりました。ですが最後に、疑わないのですか?それにどこから来たのか等もーー」

「・・似てたから。入れた理由はそれだけだ」

「似てたから、ですか、、」

「じゃ、早速やってくれ 家事を」

「その、大変言いにくいのですが、家事とは?」

「・・ハッ?」

俺は思わずレイを凝視した。

「え?でも、てことは家事をしないで生きてきたの?」

「えっーと、私達は家での生活のことは家が全てやってくれますので、私達がやるということは、、」

「AIすごっ!俺も全自動がよかったなぁ

ま、まぁとりあえず洗濯物を取り込んでみてよ、

ほら、ベランダに干してある服のこと」

「分かりました。任せてください!」

レイは自信満々に言い、そそくさとベランダへ行ってしまった。

そのとき俺は思った

「ダメそうだなぁ・・」

案の定、現場に行くとボロボロの服と洗濯バサミと格闘しているレイがいた

レイはボロボロの服と俺とを見て、焦った

「えっと、あの、これは、その・・」

「ハァー

これは前途多難だなぁ」

俺は本日何度目か分からないため息をついた






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