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軍神 山本五十六  作者: 自宅防衛隊
太平洋の波高し!!
21/32

進撃の艦隊

米太平洋艦隊を壊滅させた連合艦隊はゆっくりと進路を布哇に向けて進撃開始。

占領こそしないがパールハーバーを殲滅するのだ。


既に指揮官(総司令、山口多門中将)は山本五十六元帥より、自由裁量で攻撃セヨ。とフリーハンドでの指令を受けてた。


空母大和の艦橋に籠ってる多門の元に戦闘機隊指揮を一任されてる坂井三郎中尉が入る。


「山口司令、お呼びですか??」


「ウム、坂井・・クンだったかな??ほぼ被害なく敵を殲滅してくれて感謝する。」


「いえ、新鋭機の性能があればこそです。」


「本国からの命令でな・・。歴史にも戦史にも残せないが敵は見捨てろ・・・。

溺れてても見捨てろ。

パイロットは出来れば殺せ。非情な命令だが、敵には鬼となってくれ。

ただし民間人には手を出すなよ。」


「・・・了解です。部下には?」


「言わなくても良いが、見本は見せてくれ。それで理解出来るだろう。」


「分かりました。作戦前には・・伝授しておきます。」


坂井は敬礼すると艦橋を降り格納庫に入る。

飛ばなくても毎日の様に愛機の手入れをするのが日課なのだ。


先の海戦でも艦隊は敵を殲滅し見殺しにしてた。

平時ならともかく、戦時には・・。

自分の心は押し殺し、敵に情けはかけるな・・か。。

葛藤する心の整理を愛機を磨きながら坂井は考えてた。

そんな隊長の姿を見かけた部下は整備員に習いながら、各々愛機の手入れをするのだった。


そして夕刻、総司令部より傾注放送があり、次の作戦命令が下る。

次は真珠湾壊滅命令。


「敵の空襲範囲に入り次第、24時間警戒態勢に入る。戦闘機搭乗員は作戦終了まで飲酒を禁ズ。

搭乗員は放送後、艦橋前甲板に集合セヨ。」


坂井は来たか・・と思い、部下を従え艦橋前に整列させる。


山口司令が艦橋から降りて来ると・・。


「右へならえ!!直れ!!頭~~中!!」


鍛えられた搭乗員は坂井の指令に従い、意識を司令に注ぐ。


「搭乗員の諸君、日々の作戦御苦労である。

次の作戦を聞いたと思うが真珠湾を攻める。作戦に入れば24時間戦闘態勢になるので、

スマンが飲酒は一切禁ズ。代わりにタバコは酒補から存分に回すので我慢して欲しい。

細かい指示は隊長に一任するが・・。敵を倒しても情けはかけるな!!

ワシからの指示はそれだけだ。

作戦の成功を願ってる。」


山口の落ち着いた声で簡易の作戦指示を伝え終えると山口は敬礼して艦橋に消える。

総員答礼すると満足した顔で山口が帰ると・・。


「搭乗員、集まれ。司令の指令は聞いたと思うが、敵を倒しても情けをかけるな。

この意味は分かるな?

敵の躯を見ても非情になれ。溺れてても見捨てろ。

人間としては最低の行為だが敵も同じだ。

アメリカはインヂィアン殲滅でも分かる通り、非情の上で出来た国家だ。

新潟を殲滅された我等には正義はあるが、一般人には手を出すなよ。

あくまでも敵のみ攻撃セヨ。ワシからは以上だ。解散!!」


坂井の解散と同時に彼等はゆっくりと居室に帰る。

さすがに非情な命令に堪えたのだろう。

ベッドに転がりタバコに火を点け瞑目すると故郷を思うのか・・。

それともまだ見ぬ敵を哀れに思うのか・・。


一旦蒼空に駆け上れば精密機械になる彼等も所詮は人の子。

数日後には作戦に入り阿鼻叫喚の地獄を齎す彼等だった・・。


敵艦隊は殲滅済なので潜水艦と航空機のみ警戒すれば大丈夫な分、緒戦よりは気楽である。

だが本作戦は敵本土の一角を攻める大作戦。

果たして何人が帰って来れるか・・。

敵を殲滅しろとの非情命令編です。

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