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第18話 大陸

「では拙者はこれで。皆さん、ご縁があればまたお会いするでござるよ」


 各々の武器が完成してから数ヶ月後、コラルジハルラを出港し、中央大陸タガティマにたどり着いた一行はこのまま帰郷する為に唯一下船しない天裂とお別れをしていた。


「でもやっぱりお別れとなると、寂しいですね」


「何やかんやでマシュウ殿とは半年程一緒だったでござるからなぁ……拙者も少し感じる物があるでござるよ。それに、マシュウ殿程では無いとはいえお二人も」


「天裂さん。武器の事とか立ち回りとか色々と戦闘の事に関して教えて貰い、本当にありがとうございました!」


「色々と教えて貰って、感謝してる。また、近接のイロハを教えて欲しい」


「勿論でござるよ、ノートゥーン殿。貴殿は素晴らしい才能の持ち主でござるからな。その刃、鈍らせる事無く磨ぎ続けるでござるよ」


「そして次合った時には……」


「「決着を!」」


「二人共、船旅の間よく甲板で模擬戦してましたからね」


「なんだか、いいライバルになりましたねぇあの二人」


「ですね。しかしそれは我々とて同じ事、使う属性や系統は違えども共に精進して行きましょう」


「はい!」


「タガティマ発アルンダ諸島行き商船、出港致します!お乗りの方は急いで乗船ください!」


「っと、そろそろ出港でござるな。では皆、壮健で」


 間もなく出港であるという大声が聞こえ、それを聞いた天裂はそう言うと一歩足を引き腰の刀へと手を当てて深くお辞儀し、船の中へと戻っていくのだった。


「にしても、すごい人の量だったねぇ。コラルジハルラ行きの船に乗る人」


「あれは凄かった。船、沈むんじゃない?」


「あはは。流石にそうなる前に人員規制が入りますよ」


「ですがこれであのドワーフの街ももっと活気がある街になると考えると頑張ったかいがあったってもんですね」


 コラルジハルラ出立前のあの街に来ていた人の量と同じかそれ以上のとても賑やかな港街の人混みの中で、三人はそう話しながら歩を進める。

 あれから4人で見つけたあの洞窟と大量の鉱石の存在は冒険者組合を通して世界に広まった様で、出立する頃には多数の冒険者や探検家がコラルジハルラへと訪れていた。


「それにあの霊峰も世界地図の外でしたから、これが元で更に世界が広がるって考えるとなんだか嬉しいですね」


「ですね。さて、私はこれでも一応神官なのでこれから神殿に顔を出しますが、お二人はどうされるんですか?」


「私達は竜にまつわる伝承を探しに」


「それと、竜を倒せるだけの力を求めて」


「なるほど。でしたらこの大陸では伝承を探すのがいいかも知れませんね。何せこの大陸は唯一1つの国が収める、完全に探索され尽くした大陸ですから」


 そう、この中央大陸タガティマは現在判明している5つの大陸の中で唯一大陸の全容が明かされ、冒険者が必要とされない安寧と秩序に満たされた大陸だからだ。

 しかしだからと言って軍事能力が低い訳ではなく、海に住まう魔物から海岸線沿いの街を守ったり、貿易国家として他大陸までの航行を守ったりとその軍事力は侮れない。

 その軍事力はあの今は亡き技術大国コルド・ア・カルドや天裂の故郷である個としての実力者の多い日出連邦、そして冒険者の国とも言われる南東大陸の新興国アルトラルトにも引けを取らない。


「オススメはやっぱり王都にある王立図書館ですね。あそこには古今東西、様々な文献が揃っていますから」


「おぉ!あ、でも王立なんですよね?それって私達も使えるんでしょうか?」


「大丈夫ですよ。冒険者はサーティア以上のランクであれば、冒険者証を定時すれば図書館を使用する事ができますから」


「本当ですか?!ならとりあえず王都を目指して見ようか。ね、ノーちゃん」


「シィーが行くなら、僕もそうする」


「ふふっ、ノートゥーンさんは本当にお姉さんが好きなんですね。っと、そうこうしてるうちに協会に着いてしまいましたか、ではお二人共私はこの辺りで」


「はい。マシュウさん、お世話になりました」


「いえいえこちらこそ。貴女方との冒険はかけがえのないものでした。ノートゥーンさん、お姉さんをきちんと守ってあげてくださいね」


「勿論。マシュウも元気でね、もっとムキムキになって」


「勿論ですとも!この胸筋にかけまして!」


 ノートゥーンの要望に体の前に腕を持って来てポージングをするマシュウとそんな会話をした後、二人はマシュウとも別れ暫く歩き、港町を出て王都へと繋がる道を辿る。


「さて……ふぅ、久しぶりに翼を伸ばしたよ。獣人のフリも楽じゃない」


「ノーちゃんは色々変身出来るけど尻尾と翼は消せないもんね。私は隠す為にもふもふにしてある尻尾とか小さい翼も可愛くて好きだけどね〜♪」


「勘弁してよ、尻尾抱き枕にされてるとなかなか寝付けないんだから」


「善処しまーす」


「所で、この道通って直接王都って場所に行くの?」


「うーん。大陸中央に向かえば着くって聞いたし、タガティマは五大陸の内最も小さい大陸だけど、それでも大陸である事に違いは無いからね。途中街にも寄ったりするよ」


「そっかー」


「大きい街は1つあるかないかくらいだと思うけど、道中は宿街とか露店とかあるだろうし、タガティマは色んな大陸の食材が集まるから色んな料理があると思うよ」


「料理ー!いこっ!絶対そこ行こうねシィー!」


「はいはい。それじゃあしゅっぱーつ!」


「おー!」


 こうして、2人は中央大陸タガティマの王都タガティマを目指して新たな1歩を踏み出した。



正直タイトル思いつかなくなってきたぞ!

という訳で、今回から三番目の大陸タガティマ編になります!唯一探索し尽くされた大陸……果たして平和に過ごせるのか。


よければブックマークや評価、感想などお願いします!泣いて飛んで跳ねて喜びますので「」

ではまた次回ー!

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