ありふれた世界の一部
ランティも運ばれ、私は一人。
カチャカチャ。黙々と食事を取る間、食器のぶつかる音が大きく響く。
もう何日、何ヶ月、何年こうしているのだろう。
時々扉の向こうから見張りたちの会話が聞こえる。それを聞くことだけが唯一の楽しみとなった。彼らはどこそこの店が安くて美味いだの、子どもが何歳になっただの日常会話を交わすことが多い。それが羨ましくもあり、憎くもある。
そして自分は一体なんのために生きているのか考える。子どもを全員亡くし、それでも一人で生きている意味があるのだろうか……。なぜ提供される食事を平らげ、生きる道を選んでいるのだろう……。ランティの言う通り、これで生きていると言えるだろうか。
「出なさい」
自問自答ばかり繰り返していたある夜、一人の男が部屋に入ってきた。
眼鏡のツルに手を当てる仕草……。まさか、ピーンズ? 精悍さが増しているが、シワがあり白髪も多い。真面目を絵に描いた様子も変わらないが、記憶の中の彼と比べえらく老けている。そんなに年数が経っているのか?
体力を無くしふらふらとした足取りで、ゆっくりと何年ぶりかの螺旋階段を上がる。途中で息切れを起こせばそのたび休ませてくれるが、重労働のように辛い。
……どうしてあの部屋から出されたのだろう。これから処刑されるのか? 生きていると言えるのかと考えていたはずなのに、死への恐怖を抱き足が余計に重たくなる。
質問は山ほどあるのに、尋ねることに気兼ねする。ピーンズも説明なく前を歩き、後ろを歩く警備兵も一緒にただ一列となり全員で黙々と歩いた。
隠し扉のある部屋から出ると、カーペットの柔らかさに驚く。何年も石畳で生活していたせいか、落ちつかない。昔はこの柔らかさが当然だったのに……。
「乗りなさい」
城外へ出ると、夜に紛れるような黒塗りの馬車に乗らされた。
「……子どもたちとあの女は、町の共同墓地に葬られている」
馬車の中でピーンズが語ったのはそれだけだった。どうして馬車に乗らされたのか説明してくれない。一体どこへ連れて行かれるのだろう……。そして連れて行かされた場所で、なにが待っている? 握っている手の内が汗ばむ。
それからまた車内は沈黙に支配され、不安なまま町のどこかで降ろされた。
「好きな場所へ行け、陛下たちからの恩情だ。ただし馬鹿な真似はするなよ? その時は粛清を実行する」
つまり私がディタースということを伏せて生きろということか。
ピーンズを乗せた馬車が去り夜の町で一人残され、ここがどこだか分からず途方に暮れる。
明るくなれば見知った場所だと気がつくかもしれない。仕方なく適当な建物の壁に背を預け、太陽が昇るのを待つ。しかし明るくなってもここがどこだか、やはり見覚えがなく分からなかった。
それならば共同墓地へ向かおう、そこに子ども達が眠っているのだから。今は子ども達に会って詫びたい。
しかしその共同墓地の場所が分からない。どこにあるのだろう。ピーンズも酷い男だ。どうせ解放するのなら、墓地の前で降ろしてくれれば良いものを。これでは嫌がらせとしか思えない。
墓地はどこだ? こっちか? あっちか? ふらふらと方向を定めず歩き始める。
しかしすぐに疲れを感じ、道端の木陰に座りこむ。長く地下室で暮らしてきた私にとって、久方ぶりの直射日光は体力を奪う厳しいものだった。
「どうした、お前さん」
そんな私に見覚えのない制服を着た若い男が声をかけてきた。
力強く、優しさを併せたどこか懐かしい目をした男は、帽子のつばを持ちながらなおも話しかけてくる。
「ひどく顔色が悪いぞ? 気分が悪いのか?」
「……いや、疲れただけだ。共同墓地に行きたいが、場所が分からなくて……」
「共同墓地? それならあっちだ。お前さん、他所から来たのか?」
そうではないが何年も経ち町も様変わりしており、ここがどこか分からないので頷く。
「それなら私が案内しよう。なに、私はこの王都の治安部隊に所属する兵士だからね。どこへでも案内できるとも」
男が手を差し伸べてくる。それに掴まり身を起こすと一緒に歩き始める。
「しかしひどく疲れているようだな。ずい分と痩せているし……。ちょっと待っていろ」
若い兵士はどこかへ行くと、パンと飲み物を手に戻って来た。
「まずは腹ごしらえだ。私も朝食を抜いて出勤したので腹が減っていてね、一緒に食べてくれないか? 一人の食事は味気ない」
気前のいい若者だ。ありがたくいただく。果実水が疲労した体に沁み癒される。ゆっくり咀嚼していると若者が尋ねてきた。
「どうして共同墓地に行きたいんだ?」
「家族が……。埋葬されていると聞いて……」
「ああ、王都に出稼ぎに来て亡くなったやつか? 多いんだよなあ。周りにどこの出身だとか一言伝えておいてくれれば、故郷の家族へすぐ知らせられるのに」
空腹が満たされ若者と歩く。彼は私の歩調に合わせ、ゆっくりと歩いてくれる。疲れれば休息にも付き合ってくれ、本当に出来た若者だ。さぞ立派な両親に育てられたのだろう。両親にとっても自慢の息子だろう。
そう考えているとカートルの顔が浮かんだ。あの子も生きていれば、この若者くらいの年齢になっており、さぞ立派な青年になっていたことだろう……。
それにしても町の雰囲気が昔と違い、穏やかな感じがする。
今の世は平和なのだろうか……。隣国とはどうなったのだろう。
見たいと切望した外の世界がこんなにも穏やかで幸せだと知ったら、ランティはどんなに感動したことだろう。この光景を見せてやりたかった……。そう感慨にふけっていると、若者が教えてくれ始めた。
「共同墓地は首相補佐が作られてな。昔は墓地を買う金がないからと、王都から離れた適当な場所へただ亡骸が捨てられることが多く……。それを知り可哀想だと言われたんだ」
「首相補佐……?」
私が王子の頃、そのような役職は無かった。閉じこめられている間に町以外もずい分と変化があったようだ。
「ああ、素晴らしい御方だよ。国内各地に知り合いが多く国民と親しくされ……。惜しいな。もしあの御方が王妃になられていたら、もっと素晴らしい国になっただろうに」
それを聞き、まさかという思いが生まれる。
「母国へ帰ることもできたのに、婚約が決まった時から心はこの国にあると言われ、死ぬまで我が国に留まることを表明され……。首相補佐となり今も国の発展に貢献されている。本当、いい御方だよな?」
笑顔で同意を求められるが、返事ができなかった。それに気分を害する様子もなく、若者はしゃべり続ける。
「なんでもシエン様にとって大切な子の名前をお借りし、墓地名は決まったそうだ」
やはりと、目を大きく開く。
あの女が首相補佐? それに人殺しでありながら、こんなにも気のいい若者に支持されるとは……!
「そこはな、カートル共同墓地というんだ」
体が大きく震えた。
カートル? それはあの女が殺した私の息子の名ではないか!
あの女……‼ 自分で殺した子どもの名を使い、偽善者となり国民を騙しているのか⁉
怒りが湧く。どうして許せよう……! なんて女だ‼ 国民の目を覚まさせなければ‼
芽生えた使命感から目を吊り上がらせ叫ぶ。
「騙されるな! そのカートルはシエンに殺された子どもの名だ‼」
「は?」
「あの女が自ら短剣で心臓を刺したんだ! 私の息子を‼ シエンは殺人者だ! 騙されるな‼」
「……あんた、なにを言っているんだ?」
瞬間、若者をまとう空気が変わった。それは刺々しいものだった。一歩でも近づけば斬られるような危機感を覚え、身を引く。
若者の目は据わり、じっと私を見つめたまま。今は動こうとしないが目には怒りが含まれており、いつその怒りが行動に移るか分からない。さらに似たような視線を他からも向けられていると気がつく。
見渡せば往来の多くの者が足を止め、怒りや軽蔑をこめた眼差しを向けている。
なぜだ、なぜ私がそんな目で見られなければならない! 事実を言っただけなのに‼
「はい、ストップ」
私と若者の間に、声とともにステッキが振り落とされた。
「後は俺に任せてくれないかな?」
「ティオ様‼」
若者が名を叫び、頭を深く下げる。
ティオ?
その名を呼ばれた男は口髭を生やしており、どこか人を小ばかにしたような軽い口調で若者に話かける。
「いやね、近くの病院から患者が脱走したと耳にしてね。ちょっとそいつ、問題があるんだ」
そう言うと、ステッキを持っていない手で自分の頭を指す。
「子どもを全員亡くした哀れな男さ。事故で亡くしたのに、人に殺されたと思いこんでいるんだよ。それも自分の起こした『事故』で亡くしたから、余計に他の誰かへ罪をなすりつけている哀れな男なんだ」
そう言って、ちらりと私を見る。
若者はその説明で納得したらしい。私がその脱走した、狂っている患者だと勘違いすることで。だがそれは若者だけではなく、周りの者たちも。皆の目の色が哀れみに変わったのが証拠だ。
「……かわいそうに」
「自分のせいで子どもが死んだら、そりゃあ狂っちまうよな」
聞こえてくる言葉の数々に言い様のない感情が湧き、体がぶるぶる震える。
私はなに一つ嘘を言っていないのに! なぜ事実が嘘とされ、嘘が真実とされる‼
「墓を買う金がなく、家族は共同墓地へ埋葬されたんだが……。それだけは覚えているらしくてね。脱走したのもそこへ行きたいからだろう」
「はい、確かに共同墓地へ行きたいと話しておりました」
「後は俺が案内するから、君は他の困っている人を助けてあげな」
「はっ、よろしくお願い致します」
手を振る様子も昔と変わらないティオは周囲の視線が自分たちから外れるのを待つと、私を無理やり馬車へ乗せた。そして動き出すと、ようやく口を開く。
「やれやれ、とんだ大馬鹿者だ。この国はシエン様の政策により、ますます発展したというのに。今や国王より人気があると言ってもいい御方の悪口をあんな往来で叫べばどうなるか……。身を以って知っただろう?」
「……事実を言っただけだ!」
にやにやと小ばかにしたような笑みを崩さないティオに、噛みつくよう反論する。
「皆、あの女の本性を知れば人気も一気に凋落だ!」
「本性って? お前、どれだけシエン様について知っているわけ? 性格を知るほど接していたっけ?」
痛い所を突かれた。同時にティオは、私が誰なのかを理解していると改めて知る。
「離れでばかり過ごし、ろくに交流を深めようとしなかったお前が、あの御方のなにを語れる訳?」
「私たち一家を閉じこめ、カートルを殺したことだ!」
「閉じこめられたのはお前自身に原因があったからだろう? それに言っただろう? 脱獄と捉えられる言動があった場合は粛清するって。人の話はちゃんと聞こうよ。あ、聞く耳がなかったから殺された訳か」
そう言うとティオは笑う。ひどく耳障りだ、どうして侮辱されなければならない! カートルがなにをしたという! あの子はなにも悪くないのに‼
それに私は被害者だぞ⁉ 息子を……。子どもを全員殺された被害者だぞ⁉ そんな者の前で……。よくも……。よくも! よくも‼
「はい、到着」
怒りに震えながらも馬車に乗って移動すれば、あっという間に共同墓地へ着いた。
入口には確かに『カートル共同墓地』と看板が掲げられ、あの日のことが思い出される。短剣を息子に突き刺したシエンを思い出し、歯をくいしばる。
「よお、ヘロス」
先を歩くティオを追いかければ、墓地の一角で土を掘っている集団がいた。
その中の一人、傷の線が走り、片目が潰れている男が顔を上げる。老けたが面影があるが、ヘロスだ。その目はどうしたのだろう。リーリが亡くなる前は潰れていなかったのに……。
「新しい遺体か?」
掘っている穴の周りには、幾つもの遺体が重なっていた。この死者は一体……?
「ああ、調べても身元が分からなかった者たちだ。王都に辿りつく直前で殺された者もいる。持ち物を調べても、どこから来たのか見当がつかなくてな」
「まだまだ治安問題は頭が痛いねえ」
「これでも平和になった方だがな。隣国との戦争もイムリウム国からの救援がなければ負けていたし」
「え?」
隣国と戦争をして勝利したのか? いつ? 地下室で暮らしている間は外の情報を入手できていなかったので、事実に驚く。
「シエン様が留まってくれなかったら救援は無理で、今ごろこの国は滅んでいただろうな。この国はシエン様によって助けてもらったのも同然だ」
そう言うとティオは、私へ意味ありげに視線を向ける。
……なんなんだ、この男は! どうして我が子を殺された親の前で、平気で子を殺した女を褒めることができる! おちゃらけた一面がある男だったが、会わないうちに性根が腐ったのか⁉
「お前たち、三人にしてくれ」
「はっ」
ヘロスの言葉に作業をしていた者たちが返事をすると道具を置き、共同墓地から去っていく。
「どうだ、この墓地。広いだろう?」
誰の姿も見えなくなると手にしていたシャベルを地面に差し、ヘロスは敷地を見渡しながら言う。
「……ああ」
「戦争により身元不明の死者が多数出た」
「あんたが地下で安全に暮らしている最中、この国は戦争していたんだよ。そう、リーリが亡くなる前後に隣国とね。我が国が勝てたけれど、その戦の最中ヘロスはご覧の通り、片目をやられた」
「実に残念だ」
足音とともに、男の声が背後から聞こえてきた。
振り返るとそこには、眼鏡のツルに手を当てるピーンズがいた。
「まさか自分の愚かさを反省することなく、シエン様を悪し様に言うとは……。私の息子が立腹していたぞ」
その言葉で先ほどの若者を思い出す。
……そうだ、あの目。シエンを前にしたエティアの眼差しと似ていた‼ ということは、あの若者は……!
「あの御方がいたから、お前たちは生かされていた。本来は閉じこめず処刑する予定だった。それを止めてくれと前国王に懇願されたのはシエン様だ。お前を生かすことで結婚状態が続き、友好関係は崩れないと双方の王に説いた。何年もそれに尽力され、その一方で公務もこなされ……。それなのに……!」
ピーンズの眼鏡の奥が燃えていた。その迫力に後ずさる。
……知らない。そんなことは当時、誰も……。教えてくれなかった‼
「食事や洋服の差し入れも、ご自分のお金を切り崩されて行われていた」
あの食事や服も? ランティがあそこまで生きられたのは、カートルを殺したあの女のおかげだった?
「さて、国王となられたノウム様の命令だ。反省しているようなら生かして良し」
「反省していないようなら……」
友と呼んでいた三人が澱んだ眼差しを向けてくる。
そしてヘロスが動き抜刀する。
それだけであっけなく、私は最期を迎えた。
◇◇◇◇◇
「肉体労働は俺の専門外なのになあ」
「文句を言うな、それを言うなら私もだ」
「お前ら少しは肉体を鍛えろ。特にピーンズ、脳にばかり頼っていては駄目だ。少しは息子を見習え」
「ヘロスが体を鍛えすぎなんだよ。もう少しさあ、筋肉以外にも興味持てよ。それに俺らもう、結構な年齢になったじゃん? 今さら肉体を鍛えても意味ないって」
「年齢は関係ない、健康にもいいぞ」
「そう言えばヘロス、もうすぐ奥方の誕生日だろう? エティアがプレゼントに悩んでいる。お前はなにを贈るつもりなんだ? 同じ品を贈りたくないから教えてくれないかと言っていた」
「……秘密だ」
「うわっ、出たよっ。いつも奥さん絡みの話になると秘密、秘密、秘密! プレゼントが被らないよう配慮するエティアちゃんの気持ち、考えてやれよ」
「毎年お前からなにを贈られたのか、フィーリア夫人も教えてくれないとエティアが話していたな。色事に興味がなさそうなお前がなにを贈っているのか、長年社交界で話題になっているぞ」
「絶対に言わん」
「ははっ、面白いじゃん。その秘密、いつか暴いてやるよ」
「できるものならやってみろ」
久方ぶりに気が置けない三人で集っているせいか、全員幼少の頃に戻った気分となっていた。ただあの頃その中心にいた男は、もう何年も前に失ったが……。それも三人にとっては過ぎたことになっており、今さら感傷に浸ることもない。
「よし」
「終わったな」
最後にヘロスが土を固めるため、シャベルで地面を叩いていく。
「なるべく子どもと近い場所に埋めた。元友人のよしみだ、感謝しろ」
「結局なんでシエン様が支持されているのか、最期まで理解できなかったようだなぁ」
地面に差したスコップの持ち手に顎を乗せ、ティオは息を荒げたまま言う。
同じく疲労を負っているピーンズは、顎に垂れた汗を拭う。ヘロスだけが日頃からの訓練もあり、疲れを見せていない。
「当時首相であった父に同行していたが、なぜか最初の顔合わせからシエン様を嫌っていたからな。マイナス面を探し、言動もそう捉えようとしかしていなかった」
「単純に見た目の問題だろう。昔からそうだったではないか。公平な王を目指すと言いながら、身分や容姿で優劣をつけていたのは。そこをあの女につけこまれた訳だが」
「結果的にはね。でもあの女、単純に側室という座だけを狙っていたと思うよ? つまり美味しいとこ取り。ただ贅沢に暮らしたかっただけでしょう。見た目があいつの好みだったのも幸いして、途中まで運良く進んでいたし」
「そうだな、あの最期は己の欲に殺されたも同然だが……。しかしなぜあんな嘘に騙されたのか、いまだに理解できん」
「今となってはどうでもいい話だろう。とにかくこれで終わった。シエン様には悲しい結果だったが……」
やがて知らせを受けたシエンが喪服に身を包み現れた。その手には夫へ手向ける百合の花束があった。
「それでも私、愛しているのですよ……」
愛しているのは国か、それとも愚かな夫か。三人は確かめることなく、ただ黙ってシエンに倣い頭を垂れる。
夫が埋められた場所へシエンは花を供えると、空を見上げた。
よく晴れた青空の中、雲が太陽の光を浴び白さを際立たせている。羽の色が数色に彩られ、黄色い口ばしを持つ鳥が鳴きながら飛んでいる。地面には虫でも食うためか、茶色く小さな鳥が地面をついばんでいる。雲が動き出し、流されていく。
(……風)
シエンの予想通り風が吹き、草木の葉を揺らす音をたてながら草花や土の匂いを立ち上げる。その中には手向けたばかりの百合の香りも混じっていた。
それらは四人にとって、ありふれた光景だった。
そのありふれた光景こそランティが切望していた世界だったと知らぬまま、四人は永遠にそこに眠る者たちに背を向け歩き始めた。
最後までお読み下さりありがとうございます。
この話はざまぁを読んでみたいと感想を頂き、考えて生まれたのですが……。
ざまぁというより、自業自得とちょっとざまぁと違う感じになりました。
連載だけど一気に全話をするという試みは初でしたが……。
エタらないのは確実。
しかし完成までお待たせすることになると、メリットもあればデメリットもあるやり方です。
私は完成させて公開する書き方が合っているようなのですが……。
さてシエンが愛していたのは何か。
作中では明確にしていませんが、これは読み手様の想像する楽しみにして頂きたいと思い、答えを書きませんでした。
シエンが国に残り、夫たちを生かしたのはなぜか。
私ならこういう理由かなと、あれこれ考え楽しんで頂けたらと思います。
今回も感想は受付ますが、お返事は控えさせて頂きますので、ご了承下さい。
また誤字報告は全作見直し作業中のため、受付を行っておりません。