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風車  作者: 黎明
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心細い

少年は辺りを見回した。

縹緲びょうびょうと広がる大地を見た。

地を這うように根付く、そびえ立つ大木を見た。

莫大な広さの蒼昊そうこうを見た。

青いインクを垂らしたような真っ青な川を見た。

だが生き物の影は見えなかった。まるで小さな庭園にでも閉じ込められているような心地だ。

薄い雲のかかった太陽はまぶしい陽光を放ちながら、少し傾きかけていた。少年は草木のざわめきに耳を澄ませた。そんなことをする余裕もないはずなのだが、少年はただただ地べたに座り、耳を澄ますばかりで一切の口をつぐんだ。

陰鬱いんうつそうな表情をさらして、少年は溜め息を吐いた。

少年はぼんやりと世界を眺め、心細い目をした。


挿絵(By みてみん)

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