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風車  作者: 黎明
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目覚め

本当の孤独とは?

あなたの抱く孤独とはどんな形をしていますか?

クラスで一人ぼっち。リストラにあって、妻子を失う。

そんな状態であったとしても、きっと誰かが必ず慰めてくれるはずです。

でもこのお話は自分以外に誰もいない世界で目覚めた少年の話です。

私の考える本当の孤独の世界で彼はいかに生きるか。

 挿絵(By みてみん) 

 翠巒すいらんの山麓には黝藹ゆうあいとした閑静な森林が広がっている。水は濺濺せんせんと流れ、泥濘ぬかるみ驟雨しゅううを物語り、天辺に指す光が、交差する木々の梢の間から見える。空を掩蔽えんぺいするくすのきの樹枝が時折、吹く青嵐に身震いしながら昊天こうてんを揺すっている。

 尾流雲が浮かぶ、澱みのない蒼穹そうきゅうの下、少年はゆっくりと目を開いた。

 霞んだ月。朧気に感じる春の陽気に少年は穏やかな表情を見せた。冬の曇天、もしくは濁った水面とも形容できる少年の小さな頭の中は混乱という招くに違いない渦を起こしていた。

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