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秋鋼  作者: MTL2
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始末命令

九華梨高校


昼休み


教室


「どうだった?火星さんは」


「昨日は居なかったんだよ」

「まぁ、今日はいると思うから大丈夫」


「よ-し!任せるぜ!!」


「おう!任されたぜ!!」


「テンション高いねぇ」


「「当たり前だぜ☆」」


「まぁ、俺も楽しみかなぁ」



「男子陣、テンション高いね~」


「少し静かにして欲しい物だわ…」


「…」


(森草ちゃん、森草ちゃん)


「ん?」


(また桜見ちゃんが男子陣を見てるよ)


(あ、ホントだ)


(もしかして、あの中に好きな人がいるのかな!)


(え、えぇっっ!?)

「さ、さささ桜見!!」


「え?」


「す、すすすすすす好きな男子とか居るの!?」


「は、はぁ!?」


「だ、だって!ずっと向こうを…」


「…そう言う事か」

「心配しなくても、アンタの大好きな蒼空じゃねぇから安心しな」


「よ、良かったぁ…」

「よ、良くないよ!?」


「そんなに誤魔化さなくても…」


「でも、蒼空君じゃないって事は…」

「誰なの?」


「え…」


「先刻の言い方だと、他に好きな人が居るんじゃないのかな」


「ぁ…」


「ほほ~ぅ♪」

「教えなさいよ~」


「ち、ちが…」


「桜見ちゃん!勇気だよ!!勇気!!!」


「うぅ…」


「「どうなの?」」


「…み」


「え?」


「居ねぇよ!んな奴!!」

「それより!セントさんはどうなったんだよ!?」


「逃げたね」


「うん、逃げた」

「逃がさないよ?」


「ぅ…」


「セントさんは大丈夫よ」

「心配要らないわ」

「それよりも…」


「そ、そのだな…」


「別に誰にも言わないよ?」

「私達の秘密だから」


「でも…」

「…好きかどうか、解らないし」


「?」


「何か…、見てると苦しいだけで…」

「ボ-っとしてると、アイツが出てくるだけで…」


「…それは間違い無いよ」

「[恋]だね」


「うん、間違い無いわ」


「!?」


「青春だね~」

「で、誰が好きなの?」


「だ、だだだだだ誰って…」


チラチラと蔵波を見る桜見

挙動不審な動きである


「なるほどね…」

「解った?森草ちゃん」


「えぇ、解ったわ」


((熊谷ね)君だね)


「恥ずかしいだろ…、馬鹿…」



万屋


カランカラ-ン


「ただいま」


「帰ったか」


「あれ?雨雲」

「何でお前が…」


「任務でな」

「暫く滞在するため、世話になる」


「そ、そうか…」


「ご苦労だったな!!!」


「げっ…、鎖基…」


「おぉ!鎖基じゃん!!」

「久しぶり!!」


「鉄珠でないか!!!」

「久しいな!!!」


「「ハッハッハッハ!!!」」


(テンション高いのが増えましたね…)


「彩愛お姉ちゃん!お帰り!!」


「ただいまです、楓ちゃん」

「それと、織鶴さんは?」


「出かけた」

「電話が掛かってきてな、用事があると…」


「…そうですか」



蕎麦屋


蕎麦屋に入店してきた織鶴

キョロキョロと辺りを見渡し、1人の男を見つけ、その席に着く


ガタンッ


「久しいわね、布瀬川」


「…えぇ、お久しぶりです」


「何の用事かしら」

「私も暇じゃないんだけど」


「解っているでしょう?」

「近頃、裏切ったとされる[デルタロス]の連中ですよ」


「…彼等がどうかしたのかしら」


「どう思いますか?」


「どう、って…」

「…妙ね」

「彼等が裏切る必要性も動機もないわ」

「私は同じ立ち位置として一目置いていたんだけど」


「そうでしょうね」


「…あくまでコレは私の予想よ」

「恐らく、彼等は[何か]を知った」

「軍を裏切ったのではなく、軍に[裏切られた]」

「予想だけどね」


「…流石です」

「その通りですよ」


「解ってるような口ぶりね」


「解っているんです」


「…どういう事?」


「今回の一件は仕組まれた事ですよ」

「仕組んだのは軍ではありませんが」


「詳しく教えてくれるかしら」


「…はい」

「単刀直入に言います」

「軍総督指令が下されました」

「[No,2を始末しろ」と」


「…!!」


「No,2が今回の一件を仕組んだ可能性が高いのです」

「デルタロスに何等かの情報を流し、裏切りを工作」

「そして利用しようとしている」


「まだ確定情報ではない、ってワケね」


「しかし、命令は下されました」

「総督も確信は有るんでしょう」


「…それを私に言という事は」


「依頼です」

「No,2を消してください」


「…解ったわ」

「だけど、私達だけじゃキツいのよ」

「それは解るでしょう?」


「はい」

「相手はNo,2です」

「こちらも手は抜きません」

「No,4とNo,3に共に出動していただきます」

「そして、貴方達を」


「一国は潰せそうな勢いね」

「…けど、No,3は先日のドイツでの任務で負傷してるって聞いてるけど?」


「それについては都合が良かったんですよ」

「貴方達の所に滞在してるでしょう?」


「…楓ちゃんね」


「雨雲さんの事です」

「どうせあの子を任務には連れて行かないのでしょう?」


「えぇ、そうよ」

「よく解ったわね」


「どういたしまして」

「…それとNo,2ですが、独自に戦力を保有しているのは知っていますね?」


「直属部下最多だったわね」


「そうです」

「最早、1つの軍隊と言っても過言じゃありません」


「…油断するな、って事でしょう?」


「はい」

「お願い、できますね?」


「当たり前よ」


「こちらでもNo,2に付いて調べますのでお時間を頂きます」

「心積もりはしておいてください」


「解ったわ」


「それでは」

「お忙しい中、呼び出して申し訳ありませんでした」


「気にしないで頂戴」


「では、失礼します」


ガラッ


「…布瀬川」


「はい?」


「何故、No,2は裏切ったんでしょうね?」


「…何故でしょうね」


「知ってるんでしょう?貴方は」


「…回答しかねます」


「…そう」






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