始末命令
九華梨高校
昼休み
教室
「どうだった?火星さんは」
「昨日は居なかったんだよ」
「まぁ、今日はいると思うから大丈夫」
「よ-し!任せるぜ!!」
「おう!任されたぜ!!」
「テンション高いねぇ」
「「当たり前だぜ☆」」
「まぁ、俺も楽しみかなぁ」
「男子陣、テンション高いね~」
「少し静かにして欲しい物だわ…」
「…」
(森草ちゃん、森草ちゃん)
「ん?」
(また桜見ちゃんが男子陣を見てるよ)
(あ、ホントだ)
(もしかして、あの中に好きな人がいるのかな!)
(え、えぇっっ!?)
「さ、さささ桜見!!」
「え?」
「す、すすすすすす好きな男子とか居るの!?」
「は、はぁ!?」
「だ、だって!ずっと向こうを…」
「…そう言う事か」
「心配しなくても、アンタの大好きな蒼空じゃねぇから安心しな」
「よ、良かったぁ…」
「よ、良くないよ!?」
「そんなに誤魔化さなくても…」
「でも、蒼空君じゃないって事は…」
「誰なの?」
「え…」
「先刻の言い方だと、他に好きな人が居るんじゃないのかな」
「ぁ…」
「ほほ~ぅ♪」
「教えなさいよ~」
「ち、ちが…」
「桜見ちゃん!勇気だよ!!勇気!!!」
「うぅ…」
「「どうなの?」」
「…み」
「え?」
「居ねぇよ!んな奴!!」
「それより!セントさんはどうなったんだよ!?」
「逃げたね」
「うん、逃げた」
「逃がさないよ?」
「ぅ…」
「セントさんは大丈夫よ」
「心配要らないわ」
「それよりも…」
「そ、そのだな…」
「別に誰にも言わないよ?」
「私達の秘密だから」
「でも…」
「…好きかどうか、解らないし」
「?」
「何か…、見てると苦しいだけで…」
「ボ-っとしてると、アイツが出てくるだけで…」
「…それは間違い無いよ」
「[恋]だね」
「うん、間違い無いわ」
「!?」
「青春だね~」
「で、誰が好きなの?」
「だ、だだだだだ誰って…」
チラチラと蔵波を見る桜見
挙動不審な動きである
「なるほどね…」
「解った?森草ちゃん」
「えぇ、解ったわ」
((熊谷ね)君だね)
「恥ずかしいだろ…、馬鹿…」
万屋
カランカラ-ン
「ただいま」
「帰ったか」
「あれ?雨雲」
「何でお前が…」
「任務でな」
「暫く滞在するため、世話になる」
「そ、そうか…」
「ご苦労だったな!!!」
「げっ…、鎖基…」
「おぉ!鎖基じゃん!!」
「久しぶり!!」
「鉄珠でないか!!!」
「久しいな!!!」
「「ハッハッハッハ!!!」」
(テンション高いのが増えましたね…)
「彩愛お姉ちゃん!お帰り!!」
「ただいまです、楓ちゃん」
「それと、織鶴さんは?」
「出かけた」
「電話が掛かってきてな、用事があると…」
「…そうですか」
蕎麦屋
蕎麦屋に入店してきた織鶴
キョロキョロと辺りを見渡し、1人の男を見つけ、その席に着く
ガタンッ
「久しいわね、布瀬川」
「…えぇ、お久しぶりです」
「何の用事かしら」
「私も暇じゃないんだけど」
「解っているでしょう?」
「近頃、裏切ったとされる[デルタロス]の連中ですよ」
「…彼等がどうかしたのかしら」
「どう思いますか?」
「どう、って…」
「…妙ね」
「彼等が裏切る必要性も動機もないわ」
「私は同じ立ち位置として一目置いていたんだけど」
「そうでしょうね」
「…あくまでコレは私の予想よ」
「恐らく、彼等は[何か]を知った」
「軍を裏切ったのではなく、軍に[裏切られた]」
「予想だけどね」
「…流石です」
「その通りですよ」
「解ってるような口ぶりね」
「解っているんです」
「…どういう事?」
「今回の一件は仕組まれた事ですよ」
「仕組んだのは軍ではありませんが」
「詳しく教えてくれるかしら」
「…はい」
「単刀直入に言います」
「軍総督指令が下されました」
「[No,2を始末しろ」と」
「…!!」
「No,2が今回の一件を仕組んだ可能性が高いのです」
「デルタロスに何等かの情報を流し、裏切りを工作」
「そして利用しようとしている」
「まだ確定情報ではない、ってワケね」
「しかし、命令は下されました」
「総督も確信は有るんでしょう」
「…それを私に言という事は」
「依頼です」
「No,2を消してください」
「…解ったわ」
「だけど、私達だけじゃキツいのよ」
「それは解るでしょう?」
「はい」
「相手はNo,2です」
「こちらも手は抜きません」
「No,4とNo,3に共に出動していただきます」
「そして、貴方達を」
「一国は潰せそうな勢いね」
「…けど、No,3は先日のドイツでの任務で負傷してるって聞いてるけど?」
「それについては都合が良かったんですよ」
「貴方達の所に滞在してるでしょう?」
「…楓ちゃんね」
「雨雲さんの事です」
「どうせあの子を任務には連れて行かないのでしょう?」
「えぇ、そうよ」
「よく解ったわね」
「どういたしまして」
「…それとNo,2ですが、独自に戦力を保有しているのは知っていますね?」
「直属部下最多だったわね」
「そうです」
「最早、1つの軍隊と言っても過言じゃありません」
「…油断するな、って事でしょう?」
「はい」
「お願い、できますね?」
「当たり前よ」
「こちらでもNo,2に付いて調べますのでお時間を頂きます」
「心積もりはしておいてください」
「解ったわ」
「それでは」
「お忙しい中、呼び出して申し訳ありませんでした」
「気にしないで頂戴」
「では、失礼します」
ガラッ
「…布瀬川」
「はい?」
「何故、No,2は裏切ったんでしょうね?」
「…何故でしょうね」
「知ってるんでしょう?貴方は」
「…回答しかねます」
「…そう」
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