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秋鋼  作者: MTL2
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接触

現在、応接室


「そんな事が…」


「アイツは義理だとか信念だとかを重視するからなぁ…」


「凄い人ですね」

「敵との約束を守るなんて…」


「アイツにとっては敵も味方も関係ない」

「自分が認めるか認めないか、ただそれだけなんだよね~」


「何て人だ…」

「よくそれでNo,3になれましたよね…」


「まぁ、任務成績と能力研究業績は上げてるから」


ガチャッ


「お、お待たせしました」

「こ、航空機の用意ができました」


「ありがとね♪」


「…」


「ん?」


じっと森草を見詰めるクロル


「どうしたの?」


ボイ-ン


「…」


ペタペタ


「…う、うぅ」


「!?」


「委員長…、泣かせた」


「そりゃ-駄目だねぇ」


「え、えぇ!?」

「どうしたの!?」


「お…」


「お?」


「おっぱい…」


「…ッ!!」


「大きいからね、委員長」


「小さいからね、クロルちゃん」


「うぇぇ…」


「待っててね」

「女子の敵を消すから」


「「え?」」







「何をしているのですか」

「もう航空機は準備できているのです…」

「…何をしているのですか?」


「ちょっと始末を」


「何故、Mr,テツダマと蒼空 波斗は気絶しているのです?」


「こ、この人達が悪いから…」


「?」



空港


「今回の任務、お疲れ様です」

「私達、ロンドン支部の…」


「あ-あ-!長ったらしい挨拶は良いから!」

「キスでお別れ…」


「死んでくださいです」


「む、無理です…」


「 」


「ベルアさんもクロルちゃんもお元気で」


「はい」

「蒼空さんも日本ではお元気で」


「さ、さようなら!」


「また会おうね」


「はいです」


「は、はい!」


「…」


「森草 蜜柑」

「貴女も今は敵ではありません」

「また会いましょう」


「ま、また会おうね!」


「は、はい!」

「また会いましょう!!」


ベルアとクロルに見送られ、航空機に乗る3人


「いい人達ね」


「うん」


「蒼空はあの金髪の娘と1晩の過ちを犯しかけたけどねぇ」


「え?」


「え」


「僚艦から聞いたけど?」


「蒼空…」


「ち、違う!!!」

「誤解だ!委員長!!!」


「…最低ね」


「最低だな」


「違ぁあ------う!!」




「…行っちゃいましたですね」


「う、うん…」

「だ、大丈夫なの?」


「何がです?」


「あ、蒼空君、居なくなっちゃったけど…」


「それがどうしたのですか」


「す、好きじゃなかったの?」


「だだだだだっっだだ!誰があんな!!!」

「クロルだって!Mr,テツダマに助けられて「格好良かったな…」って言ってたじゃないですか!!」


「あ、アレは…!!」


「言っちまえですよ~」

「このこの~」


「た、確かに助けて貰ったけど…」

「ひ、人としてどうかと思うの…」


「それは同感ですね」


「う、うん」




廃墟


「ありゃ-、コリャ酷いね」


瓦礫をコンッと蹴り飛ばす男


「何をしている」


「見物♪」


「…何故だ?」

「必要性が感じられないが」


「いやいや~!世紀の対決だからね!!」

「眼福眼福♪」


「…何が眼福だ」

「目的は何だ?答えろ」


「別に?」

「お前と3人目が戦うって言うから見に来ただけだよ」


「忘れたのか」

「貴様は最上級指名手配犯だぞ」


「気にしてないから大丈夫!」

「お前と戦いに来たワケでもないし♪」


「貴様がそうでも俺はそう言うワケにはいかない」

「戦わなければならない」


「へいへい、面倒だね!No,1様は!!」


「黙れ」

「最上級指名手配犯、祭峰サカミネ 悠拉ユウラ


「おいおい!そんな言い方するなよ」

「昔はよく遊んだだろ?」

「3人目と一緒にさ!」


「昔の話だ」


「残りの奴等は大抵、お前が殺しちまったけどな!」


ゲラゲラと腹を抱えて笑う祭峰


「…黙れ」


「雅堂も居なくなっちまったし、残りは俺もお前も含めて5人!」

「随分、減ったな!!」


「黙れ!!」


「怒鳴るなよ」

「事実だろう?」


「…ッ!!」


No,1の掌に黒球が収縮されていく

蒼空に致命的なダメ-ジを与えたブラックホ-ルのエネルギ-弾である


「おぉ!初っ端から本気か!!」

「怖いねぇ」


「その口から…!!」

「潰すッッッッッッ!!!」


「へぇ、言うようになったじゃないか」

「糞餓鬼」


祭峰は般若の面を被る


ゴッッッッ!!!


鈍い音と共にコンクリ-トにめり込むNo,1


「がっ…!!」


「3人目との戦闘の後じゃ、ロクに能力も使えないだろ?」

「無謀だな」


「黙…れ…!!」


「威勢は良いねぇ」


ギリギリとNo,1の頭を押さえつけ、序々にコンクリ-トにめり込ませていく


「っと!今回は戦いに来たんじゃないんだった!!」


ぱっと手を離し、仮面を脱ぎ捨てる祭峰


「お前、アイツと戦ったんだって?」

「どうだった、俺達の弟分は」


「ぐ…」


「こ~た~え~ろ~よ~」


祭峰はツンツンとNo,1の額を突き、ゲラゲラと笑い転げる


「貴様に答える必要性は無い…!!」


「あっそ」

「仕方ないかなぁ」


詰まらなさそうに仮面を拾い上げ、大きく欠伸をする


「じゃ、帰るかね」

「また機会が有ったら会おうぜ~」


「待て…!!」


「何だ?」


「何故…!」

「何故、奴に接触した…!?」


「別にぃ~?」

「気分、かな」


「貴様ッ…!!」


「ま、お前は休んでな」

「じゃぁな-」


ゲラゲラと笑いながら廃墟を去っていく祭峰


「糞が…」


小さく呟き、ごろりと転がるNo,1

天井を見つめ、小さく呟く


「5人目…」



読んでいただきありがとうございました

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