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ブランドリア戦記  作者: 夏見静
アレクサンドラ救国篇
12/82

ブルームエール攻防戦

筋書きは変わりませんが、文章表現を変更しました。

第5機甲師団は、第三特殊大隊と第二普通大隊を残し、皇都に向け進撃を開始した。

斥候の確認により、こちらに向かっているのは第四機甲師団のみで、ブルームエールから

北方約15kmのところに到着したところだった。飛行戦車であれば、片道2分の距離だ。


第二普通大隊は、06:00までに、ブルームエール北方5km地点に展開し待機していた。


皇国歴522年8月13日8:00、ブルームエール攻防戦開戦。


まず、第一飛行戦車中隊が、敵戦車部隊の右方側面から進入。

敵戦車履帯を溶着させ走行不能とさせる事を目的として、雷撃出力を20%に設定し攻撃。

結果として敵戦車戦力の30%、45機以上に対し成功し、第一次攻撃の目標を達成した。


敵戦車部隊は、砲塔旋回し迎撃するも、飛行戦車速度に追い付かず同士撃ちが発生。

戦車大隊隊長クロージク少佐指示により全砲撃を一時停止し動作不能となった戦車の搭乗員の回収を優先させた。

この時点で、戦車部隊は事実上無力化された。


敵戦車部隊への攻撃と同時刻、、第二飛行戦車中隊が、敵司令部の後方から進入しつつ威嚇攻撃を敢行し、投降勧告信号弾を射出。


突如後方から攻撃を受け、第四機甲師団司令部のいくつかの軍幕が消失したが、ノクトワール将軍以下幹部将校の被害は軽微。

投稿勧告信号弾はすぐさま報告されたが、将軍はそれを無視。司令部の移動と、残存兵力の詳細把握と立て直しに注力した。


第二飛行戦車中隊は、投降勧告に対する応答がないため、第二次攻撃を敢行、敵司令部を殲滅し投降勧告信号弾を再度射出。

この攻撃で、司令官ノクトワール将軍ならびに幹部将校は全員死亡した。


突如司令部との連絡が途絶えた各司令部の指揮命令系統は混乱。

戦況の立て直しを図るため、戦車大隊隊長、重装歩兵大隊隊長、補給・斥候部隊隊長にて臨時司令部を組織するが、2度目の投降勧告信号弾の射出を確認し、各部隊の被害、彼我戦力差から、これ以上の戦闘継続は困難と判断。降伏受諾を決定し、降伏通達信号弾を射出した。


降伏後、第四機甲師団の各隊を飛行戦車で包囲し。反逆軍として正規軍資格の剥奪、総ての武装の放棄、本拠地オクト基地へ帰投し、処分が決まるまでの基地内で謹慎するよう通達した。

指示に従わない場合、脱走兵が発生した場合、再度武装を試みた場合等の反逆行為が露呈した場合は、連帯責任で全員処刑する旨、

ただし、恭順を示すものについては罪一等を減じる処置があることを通達された。


第四機甲師団将兵は武装をその場に放棄し、隊列を組直して、本拠地オクト基地へ帰投して行った。


こうしてブルームエール攻防戦は初陣である第5機甲師団の圧勝で1時間程で幕を閉じた。


放棄された武装については、第二普通大隊が回収、撤退した第四機甲師団は解体、本拠地を接収した上で拘束・監視し、後の話になるが、恭順するものについては2階級以上降格した上で各地の地方駐屯兵団に分散し配転、反抗的態度の見られるものについては容赦なく処断された。

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