第19話:新城 海の衝撃!参謀、武闘派JKに襲われる!?
首相官邸の敷地内。
圭介は、葵の弱みを無力化する作戦の準備を終え、深夜の空気を吸っていた。
その時、背後から強烈な殺気が飛び込んできた。
**ヒュッ!**という風を切る音と共に、鋭い蹴りが圭介の側頭部へ向かう。
訓練された反射で、最小限の動きで体を捻り、それを紙一重でかわした。
襲撃者は、新城芽衣の妹、新城海だった。制服のスカート姿だが、体は驚くほど鍛え上げられている。
「何をする、君は!」
「黙れ! あんたが、お姉ちゃんを惑わす悪い男ね!」
海は、琉球空手の構えを取る。圭介は**彼女の構えが、国際的にも稀有な「創始者の型」であること**を、未来の記憶で知る。
心で強く呟く。
**(参謀の仕事に、なぜ武闘派JKの襲撃が入るんだ!…だが、この威力。肉体の衰えを考えると、全盛期でなければ危なかった)**
圭介は、防御に徹する。海の拳、蹴りは重く、鋭い。
**「お姉ちゃんの部屋を汚した上に、夜中に体を鍛えて誘惑するなんて、卑怯だ!」**
「君の言う怪しい男は、君の武術の師範と同じ技術を使っているぞ」
圭介は、海の攻防の間隙を突き、一瞬で彼女の体勢を崩した。
**ドスッ!**と軽い音を立て、海が地面に倒れる。
「く…!」
海は、悔し涙を堪えながら、圭介を睨む。
「参謀の分際で、なぜそこまで強い!」
「君の力は本物だ。だが、愛する者を守る力には、まだ遠い」
圭介は、冷徹な目を向ける。海の瞳に、悔しさとは別の、「師匠への憧憬」のような色が混ざり始めた。
**【引き】**
海は、圭介に問う。
「あんた、私に稽古をつけてくれるのか?」
「君の才能は本物だ。国を守る力になる。…いいだろう。私の特訓について来い」
**武闘派JK海と、チート参謀圭介の「師弟バトルラブコメ」が、ここに開始された。**
■作者より(第19話を読んでくださった皆様へ)
第19話を最後までお読みいただき、ありがとうございます!
ついに武闘派JK、新城海が登場!ブラコン故の襲撃と、圭介の「戦闘チート」が交錯する、熱い回となりました。
圭介の強さに憧れを抱き始めた海と、彼の「師弟バトルラブコメ」が、今後の日常パートの軸となります。
もし、この続きが読みたい、圭介と海の特訓を見届けたいと感じていただけたなら、
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次話は、新城家のもう一人のヒロイン!天然美人母・新城月の「爆笑勘違いコメディ」です!ご期待ください!
【Xにて設定やイラストを補足しています】https://x.gd/vIi51




