第10話 学校生活
「それじゃ、行ってきます」
「いってらっしゃい」
挨拶をし、俺は家を出る。今日から桃源郷での学校生活が始まる。
不安はある。こっちの人からしたら俺は異世界人だ。ここの話についていけるか?とか、そもそも友達ができるかも怪しい。
でも、考えても仕方がないと思うから前向きな気持ちで行こうと思う。
学校に着いた。確か、学校に着いたら職員室の方に来てくれと言われていたな。
職員室に行き、ドアをノックして入室する。
「失礼します、今日から通う神代ですが…」
「八雲くん、こっちこっち」
奥の方で俺を手招きしている人がいる。多分あの人が昨日職員室に来てくれと言った人だ。
「約束通り来てくれたね。私は上石琴といいます。よろしくね。神代八雲くん」
「こちらこそよろしくお願いします」
「じゃ、そろそろ教室に行きましょうか」
そう言い、先生は立ち上がり教室の方に歩いていく。俺はそれについていく。
教室に着いた。先生は「ここで少し待っててね」といい、先に教室に入っていった。
少し待つと、「そろそろ、入ってきて」と声がかかった。教室に入る。全員の視線が俺に集まる。
クラスメイトは15人ぐらいだ。
先生から「八雲くん、自己紹介をお願いします」と言われたので、俺は「神代八雲です。地球の日本から来ました」と自己紹介をした。
教室から拍手が起きる。よかった、歓迎されているようだ。
先生に指定された席に座る。早速隣の子が話しかけてきた。
「俺、春彦。よろしくな八雲!」
「うん、よろしく春彦!」
「今日から友達な、八雲!」
そう言い、春彦は右手を差し出してきた。「ああ、よろしく頼む」といい手を握り、握手を交わした。
早速、友達ができた。俺の不安要素はかき消された。
休み時間には俺の周りにはクラスメイトが集まり、質問攻めにあった。「好きなものは?」とか「地球ってどんなとこ?」とか。
その間俺の後ろの方から殺気を感じたが、まぁ…気のせいだろう。
授業は普通な感じだった。国語や数学、化学等など日本でも普通にやってる内容だった。
そんなこんなであっという間に昼休みの時間になった。この学校に自販機があるというので、自販機で飲み物を買っていると、後ろから声をかけられた。
「ちょっといいかしら?」
「貴方、転校生でチヤホヤされてるからって、調子に乗っているんじゃないかしら?」
「いや別に…乗ってないですけど…」
「そうかしら?すごく楽しそうにしていたけど?」
「いや…別にそんな…」
「まぁ、いいわ。そんな事より今日の放課後貴方に決闘を申し込むわ!」
「は?」
「私の名前はレイチェル·アイスフィート」
「私から人気者の地位を奪った事後悔させてあげる。覚悟しなさい!」
そう言い、去っていった。呆気に取られていると、彼女の隣にいた子に声をかけられた。
「ごめんなさいね、レイチェルちゃん熱くなるといつもあんな感じだから」
「いやいや、別に気にしていないですから」
「そうですか。ならいいんですけどね。申し遅れました。私レイナ·ウィンフォックスといいます。以後、お見知りおきを」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「それと、決闘の申し出絶対に断ったほうがいいですよ」
「レイチェルちゃん、この学校で一番強いので」
「今までも、戦った人全員を病院に送っていますからね」
「だから、断ったほうが身のためですよ。それでは」
後で分かったが、レイチェル·アイスフィート、レイナ·ウィンフォックス。この二人はいいとこのお嬢様らしい。
俺はお嬢様に喧嘩を売られた。




