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中2病にも程がある!!  作者: 天宮城リベル
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思い通りにはなかなか行かない8



「剣士、あなたに聞きたいことがあります」


いやいやちょっと待ってくれないか?

なんでこんな急に家族会議になってんの?全然意味わかんない。

家に帰ってきて、寝て、起きてご飯を食べて…。なにかしたか?俺。

他の家庭の事情は知らんが母さんは俺にも夜宵にもあまり干渉はしてこない人だ。やれ学校がどうだの、友達とはどうだのと。もちろん日常的に会話はする。口をきかないとか、無視しあっているとかではないんだ。ただプライバシーというか、俺が触れてほしくないようなところには触れてこない。大体のことを察してくれているのだろう。俺も俺で学校のことも友達のことも聞かれたらとっても困るから聞かれないのはありがたい。

そんな母さんが俺に聞きたいことがあると言ってきた。心当たりは特にないんだが、いつもと雰囲気のちがう母さんを見るとソワソワする。もしかしたらただただ当たり障りのない会話かもしれない。普通にいればいいんだ。

「うん、それで聞きたいことってなに?」

俺は母に聞き返し、お茶のはいったコップを傾ける。

「今日、帰ってくるのが遅かったそうですね。一体どこで何をしていたんですか?」

「え、」

どうして…、どうしてその事を母さんが知っているんだ?

あり得ない。俺が帰ってきた時は母さんは居なかった。だからそんな事を知り得るはずがない。大体今までにも帰ってくるのが少し遅いくらいなら数回あった。その時には何も言ってこなかった。今日はさすがにその時よりも遅かったが、母さんが帰ってくるより前には帰ってきていた。ならばなぜ?

「べ、別に少し用事があったからだよ…」

そう、用事があったから遅くなったんだよ。それ以外ない。

「その用事とは何ですか?」

今日に限ってどうしてこんなに聞いてくるんだ?

待てよ、今日こんなやり取りをどこかでしたぞ…………………。

そこで俺は夜宵の方を見た。真面目な顔をしているつもりなんだろうが口角が若干上がっている。あれは笑いをこらえている証拠だ。

大体俺の母さんとの話に夜宵が同席する必要は無い。つまり夜宵も話を聞くためにいるというわけだ。


はぁ、ということはあれか、夜宵が俺の帰ってくるのが遅かったことを聞けなかったから母さんを焚き付けて聞き出そうって魂胆か。

なんだよもう面倒だな。そっとしといてくれないのかよ。しかも多分母さんは俺が何かしでかしたと勘違いしている。そんな状況で生徒会に入った、何て言っても「嘘をつかないで下さい」ってなるな完全に。夜宵にしられたりしたら囃し立てられる。それに誰も信じないよ、俺が生徒会に入ったなんて。俺も信じられない、というか信じたくない。

「剣士、聞いているのですか?」

「あ、あぁ、聞いてるよ…」

どうしたものか、学校で…、うーーん、何て言えばいいのやら。とりあえず学校で色々あったと言うしかないな。

「が、学校で色々あったんだよ」

「色々、とは?」

だめか、真相を知るまで諦めてはくれないか。

仕方ない、うまく誤魔化すしかないな。

「呼び出されてちょっとね…」

「呼び出された!?」

夜宵の方が過敏に反応してきたな…。

2人をかわしながら話すのはなかなか難しいぞ。

「それで?」

「それで、連れていかれたんだよ」

つれてかれたんだよな…俺。

「連れていかれたのですか…」

「え、お兄ちゃんどこにつれてかれたの!?」

おいおい夜宵、ちょっとは自重しないか?目をキラッキラにするんじゃないよ。母さんはまだ訝しげな顔をしてる。

納得させるにはまだまだかかるかな?

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