思い通りにはなかなか行かない6
うーーーん、どうしようかなぁ、お母さんなんか怒っちゃってるよ?さっきお母さんにお兄ちゃんの話してからずっと黙って夜ご飯作ってるし…。
これはどうやらお母さんの地雷を踏んじゃったみたいだね。私には何が地雷なのかまったくわかんないけど。
でもこれでお兄ちゃんの帰ってくるのが遅かった件について原因がわかるからいいよね?うんよしとしておこう。無理矢理にでも納得しておかないと悪いことした気がしちゃうから。ていうか悪いことしちゃってるね。
そうこうしているうちにお母さんは夜ご飯を完成させていたようで、食卓に運び始めている。
「ご飯ですよ、夜宵。剣士は私が起こしてきます」
運び終わったお母さんはすたすたとリビングを出て、お兄ちゃんを起こしにいった。
お兄ちゃん、ファイトだよ!
「……………し、…………んですよ…………し…………」
ん…?なんだ…、誰かの声が聞こえる…?
俺を起こしに来たのだろうか。
「ふぁぁあああ…」
体を起こし、枕元の時計を確認する。
「もうこんな時間か…」
時計を確認して、もう夜ご飯の時間だと認識する。さすれば俺を起こしに来たのか。来たのが夜宵ならもう突撃してきて俺の布団を剥ぎ取っていることだろう。つまり起こしに来たのは母さんか。
やっと現状を把握した俺はベッドから降りてドアの方へむかう。
「剣士、ご飯ですよ。起きてください」
ドアの向こうから母さんの声が聞こえてくる。というか母さんが夜ご飯だと呼びに来るのは珍しいな?
「はいはい、起きたよ母さん……。あぁ、お帰り母さん」
ドアをあけ母さんに起きたことをしらせて、もう帰ってきていたことにお帰りとつげる。
「はい、ただいまです。夜ご飯が出来ましたよ、降りてきてください」
「わかったよ」
そういうと母さんはドアを閉め階段を降りていった。
「ん、あぁぁぁぁぁ…」
本日二回目の伸びをドアの前でする。
帰ってきて寝てからあまり時間はたってないがよく眠ることができた。幾分か体が楽になった。別に肉体を酷使した訳ではないんだが。
伸びをやめて着っぱなしだった制服から寝間着へと着替える。
着替え終わり俺も部屋をでて階段を降り、リビングへと向かう。
「お兄ちゃん、おはよー」
「おはよう、もう夜だけどな」
なんとも中身のない会話をしながらリビングに入る。2人とももう座っていて机にもご飯がならんでいる。その匂いを嗅いで急に空腹を感じる。すっかり腹が減ったな。
俺も席についてご飯を食べ………ようとしたんだが、母さんがなぜか神妙な面持ちをしている。夜宵は…神妙な顔をしているかと思えばヘラヘラもしている。なんでだよ。
この謎の雰囲気に違和感を覚えつつご飯を食べる
「いただきます…」
「いただきまーす」
「はい、どうぞ」
食べ始めれば空腹のお陰で箸が進み感じていた雰囲気など気にならなくなった。
うん今日もご飯がうまい!!




