『白龍』リヴェウ
リヴェウを以前建てた拠点に招待した。気絶しているリサは人間に任せて私はリヴェウにお茶を出す。
「む?これは・・・ほぉ?世界樹の葉・・・いや、初めて飲むな。これはなんだ?」
「作った。飲むような葉」
「そうか・・・いい茶だ」
まるで懐かしむように目を細めるリヴェウ。
「それで?一体なんの用なの?」
私に駆け引きなんてものは無理だ。単刀直入に聞いてもし戦いになるならこの屋敷内ならどうとでもなる。
「そう殺気立つな。先程は配下にしたいと言ったが・・・俺の手にはいずれ追えなくなる。ならば同盟を結ばないか?」
「同盟?」
固有種と同盟??一体何を考えているんだろう。
「俺は有能ならば同盟を結んでいるぞ?聖教会や竜人国とも同盟を結んでいるしな!」
「・・・」
正直悪くない話だ。私は私の安全のために固有種を吸収しようと思っていたけどこれでリヴェウと争う理由が無くなった。仮にリヴェウと戦闘になっても先に他の固有種を吸収出来れば多分勝てる。
ただ何かを隠している。多分だが、リヴェウが警戒しているのは固有種じゃない。魔王の可能性もあるがそれなら同盟など言わずに事情を話すだろう。
それでもこの同盟は私にとって利点しかない。
「同盟を受け入れるよ」
「そうか!我、『白龍』リヴェウの名において約定が違わぬ限り、ライアへの敵対行為を行わないことをここに誓おう」
握手をしたあと、リヴェウはさっさと帰っていった。お土産に飲んでいた私の葉を少し持たせたがとても嬉しそうにしていてあれが強いなんて・・・これがギャップと言うやつだろうか?それと葉のお礼に鱗を1枚くれた。
そんなことよりも目標ができた。
単体での戦闘能力・・・というよりもとにかく攻撃力が欲しい。多分今のままだとチマチマ吸収するしか強敵を倒す手段がない。
今や私の本体は森そのものだ。端末が壊されたところでどうともならない。少しでも植物があればそこから復活し、瞬時にその地点から森を作りだせる。
以前手に入れた呪われてる?武器とリヴェウの鱗・・これがあればチート性能の端末が作れるのでは・・・?
今の私は森の中なら良いが森の外に出るなら端末に格が必要になる。魔力を貯めて行動する度に消費していく要は電池だ。
龍と言うだけあってリヴェウの鱗はかなりの量の魔力を蓄えられるようでさらに、鉈を材料に使えばそうそう壊れない核が作れる。
とりあえず2つとも地面に植えて種を撒く。これでそのうち端末ができるだろう・・・。
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『白龍』リヴェウ
なんてやつだあいつ。俺は龍種の中で最も強い。龍とは生物の頂点にいるはずの生物。他の固有種と言えど単体なら問題なく殺せる。
それがどうだ?多分、ライアは殺せない。殺せないどころかやつの陣地で争えば俺が殺されかねない。
そう思えるほどの圧があった。幸い、ライアに敵対意識がないから良かったが・・・もし、ライアとの戦いになるのなら広範囲の地形が変わるだろう。
「ふはは・・・」
あいつは強くなる。そもそも最弱とはいえ『森の主』を倒したのだ。
「これから忙しくなるぞ・・・」
リヴェウは自身の拠点である霊峰へと帰る。これから荒れる世界に備えて。




