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4度めの人生は 皇太子殿下をお慕いするのを止めようと思います  作者: 桜井 更紗
第1章

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殿下の好きが止まらない



昼食で

レティは魚料理とスープを振る舞った。


………魚料理と言っても

魚を捌くだけですが………



爺やとシェフに頼んで、居間に即席の調理台を作って貰った。



さあ、ワタクシの腕前をごらん。

………と、割烹着の腕捲りをする。




「 マジでレティのナイフの持ち方がおかしい 」

………と兄が言った。


「 何か………手術をしてるみたいだ 」

………と殿下が言った。


「 魚なのに魚に見えませんね 」

………とクラウドが言った。




レティの2度目の人生は医師である。

まだ新米医師で、志し半ばで死んでしまったが………



何度、メスを握った事か………

昔が甦る。腕がなる。


魚は綺麗に分解されていった。




スープに入れる野菜を切る。

次いでにキャベツの千切りも披露してやった。

キャベツの千切りはシェフも誉めてくれた。


切った食材を厨房に運んでスープを作った。

勿論、千切りキャベツにはシェフの作った鴨肉のソテーが添えられた。


フフン♪メインはあくまでもキャベツの千切りだぞ!







「 はい、頑張ったレティにご褒美 」

と、アルベルトがレティの口元に一口大のスイーツを付き出してきた。




アルベルトはレティを構いたくて構いたくて仕方がなかった。


そりゃそうだ。

今日1日、好きな女の子と一緒にいられるのだから。



公務も昨日には終えて、今日はフリーだ。

明日には帰城する。

こんな機会は暫く無いであろう。




皆は、メイン料理を食べ終えて

食後のデザートを、居間のソファーで食べながら歓談していた。




それは突然始まった。




レティの座っているソファーの横にアルベルトが座った。




「 えっ?えっ? 」

目を丸くして驚くレティに

………とアルベルトはいたずらっ子の様な顔をしていた。




「この前のお返し、ほれ、あーんは?


何が何だか分からずに………あーん、パク………



………可愛い



レティは真っ赤になってモグモグしながら

「 自分で食べます……… 」



「 次は? 」

アルベルトの有無を言わせない皇子オーラが炸裂した。




「 ……………じゃあ、次はその苺の……… 」

パク………モグモグ………



「 美味しいね 」

2人で笑いながら目をみつめ合う



「 次はそれ………チョコの奴 」

パク………モグモグ………



うわっ………指定してきた……可愛すぎる

アルベルトが目をみはる。



「 美味しい? 」

アルベルトがクスクス笑う



「 美味しい!うちのシェフ最高だわ 」

レティの目はスイーツに釘付けだ。



「 あっ次はそこの林檎の……… 」

何だかムズムズしてきたアルベルトは

次々にレティの口にスイーツを運んでいった。



パク、パク、………パク



「 *×*☆※* 」

モグモグモグモグモグモグ

レティはゴホゴホと咳き込む



「 殿下!!!酷いわ! 」

「 ご免、ご免、雛鳥みたいに可愛いからつい………… 」




レティはそばにあったグラスの水を飲み



「 ご馳走さま!! 」

プンスカ怒りながら居間から出ていった。



アルベルトはクックッと笑いながら、レティを追い掛けていった。






そんな2人を家人達は

甘酸っぱい思いで目を細め、暖かい目で見つめていたのだった。






なあ、クラウド………

俺らは一体何を見せられているのか?

ラウルが肩をすくめて言った。



クラウドは

「 殿下ご自重を 」………と呟くのであった。







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