エピローグ
むかしむかし、ある国に精霊に愛されたお姫様が居りました。
お姫様とその家族は不運にもお姫様の婚約者の所為で呪われてしまいました。
家族を亡くし、一人呪われたお姫様を哀れに思った精霊王は彼女の呪いを肩代わりしました。
ところがその呪いは強力で、精霊王は眠ってしまいました。
お姫様の国は不作の地に変わり、そして滅びてしまいました。
お姫様は決めました。
いつか魔力を貯めて、自分の命と引き換えに精霊王を目覚めさせると。
それから五十年、姫様は魔女として生きていました。
ある時、精霊王の導きで魔女の暮らす国の王子様が魔女の所へ訪れました。
王子様は聡明な魔女にどんどん惹かれていきます。
けれども魔女は自分の使命を優先して王子様と別れを選びました。
魔女は自分の使命を果たして、眠りにつきました。
でも、王子様は魔女を諦められませんでした。
魔女の事を調べていくうちに、彼女が滅びた国のお姫様だったと知ります。
滅びた国の文献を漁り、隣国の魔女を訪ねた。
それを見て心を打立てたのは王子様を守護していた精霊王でした。
精霊王は言いました。
『私の力を貸してあげるから、魔女に魔力を吹き込んでご覧なさい。』
王子様はありったけの魔力を魔女に口づけで渡します。
目覚めて欲しい、ありったけも願いを込めて。
すると奇跡が起きました。
お姫様は目を覚まし、お姫様を守護していた精霊王も目を覚まします。
精霊王の加護が戻った国は潤いを取り戻し、大いに発展しました。
王子様は言いました。
『行動すれば、必ず何かできる。私は行動したから愛する人を取り戻せた。』
と。
お姫様と王子様はやがて王妃様と王様になりました。二人は末永く幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
童話改変シリーズ第四段になります!
これにて童話改変シリーズの本編は完結となります。
構想は高校生の時に考えたものですので、今考えると変わっていることが多くありました。
ここまで四作、お付き合いいただき、本当にありがとうございました!
スピンオフの話や、後日談の話は思いついているものをそのうち書きたいかと思いますが、他にも書きたい話があるので、どうしよう状態という不思議なことになっております。
※私の頭の中がww
これにてさようならとなりますが、また、他の話を書きたいと思います!