↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
75/88

75)様をつけるなよデコ助野郎

 サングレのアドバイス通り『共通の推し』作戦をマユコに実行することにした。

 急がないと紅龍様がガルーらをユリちゃんに押し付けるかもしれないしね!



 私はマユコをカフェに呼び出した。

 相手は警戒していたけど、私はひたすら下手に出て聞き役に徹したのだ。

 その結果マユコは……。


「ユリちゃんの健気で可憐で努力家で清楚なところが最高で~……!」

「ユリちゃんという最高のヒロインを生み出してくれたマフィアクに圧倒的感謝!」

「でもマフムビは、紅龍と珠天先生をハブってガルーとサングレの敵対メインだったから、ユリちゃんの魅力が最大限に生かされてなかったですよね!」

「マフステ、観ました? ユリちゃん役の女優が私的に解釈違いだったんですけどぉ~、ガルー様と茨鬼君の俳優がドンピシャで~」

「でもマフアニはユリちゃんの声優が山田Z子だったんで解釈一致でしたけどぉ~」

「ソシャゲの方はユリちゃんの衣装変更できなくて不満でしたけど、ガルー様と紅龍の追加衣装が、タキシードですっごいエロかったんですよねぇ~!」


 一人で、めっちゃ喋るやん?


 私は味のしないカフェオレを飲みながら笑顔で頷く。

 たまに「さすが~!」「知らなかった~! 教えてくれてありがとー」「すごーい!」「そうなんだ~!」と、興味のない合コンの相槌みたいなのを打ち続けて。(苦痛)


 いや、何が苦痛って、私はヒロインに特に思い入れのないプレイヤー(紅龍様最推し)だから、プレイヤーの分身としか思っていないヒロインの魅力を語られてもわからんのだ。

(サングレの作戦に賛成しておいて、この態度)


『紅龍様の雄っぱいの厚さについてどう思いますか?』とかだったらヨダレを垂らしながら食らいつく話題なんだけどな~。


 と、カフェオレをチマチマ飲んでいるけど、マユコのトークが止まる気配はない。

 でも、まぁ、サングレの作戦は成功みたいで、マユコは「ユリちゃん推し仲間が居て嬉しいです~♥」と無邪気に喜んでいる。(私の瞳の輝きと胃は死んだが)


 しかし、ふと言葉に出来ない疑問が胸に浮かぶ。


(何かおかしいのよね……)


 それを口にする前に、とある人物が私達の席に来た。


「手前が女と茶してるなんざ、珍しいじゃねぇか」


 ガルーがスーツの上着を肩掛けした姿で現れたのだ。


「ガルー!? 何でここに居るのよ!」

「居ちゃ悪ぃのかよ」


 悪くない! 悪くはないけど……!

 ガルーは思わず目を逸らしたくなるような姿だった。

 コイツ、胸筋すごいからシャツの胸元ぱつんぱつんなのよね!

 ワンサイズ大きいシャツ着ろって言ってるのに!

 歩くセンシティブ小僧が! と、それを説教しようとした私の横で、マユコが飛び跳ねる。


「ガガガガガガガルー様!?」


 何で急に様づけしてんだこのデコ助野郎! と思ったけど、ガルーの男のフェロモンむんむんな姿にマユコは目を覆いながら真っ赤になって首を左右に振っている。


「いやー! 生ガルー様!!!!」


 私は違和感の正体に気づいた。


 こ、こいつ……! もしかして……!


ガルーの胸板は乙女の夢が詰まってます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
最後のさばみそさんの言葉に大共感(*’ω’ノノ゛☆パチパチ サングレの作戦なんだからもっと本気出してこ (*」゜∀゜)」⤴︎ ⤴︎ リアクション30倍で行こ!! シスターの発言気持ち悪さベスト5に入る…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。