異世界カオスにはクトゥルフ神話に登場している架空の都市まで存在しているようだ。
異世界生活七十八日目 場所海底
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NAME:サファギン
LEVEL:10
HP:40/40
MP:15/15
STR:80
DEX:30
INT:3
CON:10
APP:-8
POW:10
LUCK:13
SKILL
【槍術】LEVEL:10
→槍を上手く使えるよ!
【刺突】LEVEL:10
→刺突が上手くなるよ!
【闇刃】LEVEL:10
→闇刃が上手くなるよ!
ITEM
・三叉槍
→三又に分かれた槍だよ!
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NAME:サファギン・バロン
LEVEL:40
HP:300/300
MP:60/60
STR:150
DEX:40
INT:28
CON:120
APP:-30
POW:140
LUCK:10
SKILL
【槍術】LEVEL:30
→槍を上手く使えるよ!
【刺突】LEVEL:30
→刺突が上手くなるよ!
【連続突き】LEVEL:30
→連続で突きを放てるようになるよ!
【螺旋槍撃】LEVEL:30
→螺旋突きを放てるようになるよ!
【連携】LEVEL:30
→連携が上手くなるよ!
【指揮】LEVEL:30
→指揮が上手くなるよ!
【編成】LEVEL:30
→パーティの編成が上手くなるよ!
【作戦】LEVEL:30
→作戦を立てるのが上手くなるよ!
【闇刃】LEVEL:30
→闇刃が上手くなるよ!
ITEM
・三叉槍
→三又に分かれた槍だよ!
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NAME:サファギン・アール
LEVEL:60
HP:490/490
MP:90/90
STR:300
DEX:120
INT:60
CON:150
APP:-80
POW:190
LUCK:12
SKILL
【槍術】LEVEL:60
→槍を上手く使えるよ!
【刺突】LEVEL:60
→刺突が上手くなるよ!
【連続突き】LEVEL:60
→連続で突きを放てるようになるよ!
【螺旋槍撃】LEVEL:60
→螺旋突きを放てるようになるよ!
【連携】LEVEL:60
→連携が上手くなるよ!
【指揮】LEVEL:60
→指揮が上手くなるよ!
【編成】LEVEL:60
→パーティの編成が上手くなるよ!
【作戦】LEVEL:60
→作戦を立てるのが上手くなるよ!
【闇刃】LEVEL:60
→闇刃が上手くなるよ!
ITEM
・三叉槍
→三又に分かれた槍だよ!
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NAME:サファギン・デューク
LEVEL:85
HP:900/900
MP:100/100
STR:650
DEX:15
INT:130
CON:200
APP:-500
POW:200
LUCK:30
SKILL
【槍術】LEVEL:100
→槍を上手く使えるよ!
【刺突】LEVEL:100
→刺突が上手くなるよ!
【連続突き】LEVEL:100
→連続で突きを放てるようになるよ!
【螺旋槍撃】LEVEL:100
→螺旋突きを放てるようになるよ!
【薙ぎ払い】LEVEL:100
→薙ぎ払いが上手くなるよ!
【武器破壊】LEVEL:100
→武器破壊が上手くなるよ!
【怪力】LEVEL:100
→怪力を得るよ!
【硬化】LEVEL:100
→体を硬化させるよ!
【加速】LEVEL:100
→速度を上げるよ!
【連携】LEVEL:100
→連携が上手くなるよ!
【指揮】LEVEL:100
→指揮が上手くなるよ!
【編成】LEVEL:100
→パーティの編成が上手くなるよ!
【作戦】LEVEL:100
→作戦を立てるのが上手くなるよ!
【闇刃】LEVEL:100
→闇刃が上手くなるよ!
ITEM
・三叉槍
→三又に分かれた槍だよ!
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NAME:マレンティ
LEVEL:100
HP:1200/1200
MP:1200/1200
STR:1000
DEX:600
INT:150
CON:300
APP:200
POW:230
LUCK:32
SKILL
【槍術】LEVEL:150
→槍を上手く使えるよ!
【刺突】LEVEL:150
→刺突が上手くなるよ!
【連続突き】LEVEL:150
→連続で突きを放てるようになるよ!
【螺旋槍撃】LEVEL:150
→螺旋突きを放てるようになるよ!
【薙ぎ払い】LEVEL:150
→薙ぎ払いが上手くなるよ!
【武器破壊】LEVEL:150
→武器破壊が上手くなるよ!
【連携】LEVEL:150
→連携が上手くなるよ!
【指揮】LEVEL:150
→指揮が上手くなるよ!
【編成】LEVEL:150
→パーティの編成が上手くなるよ!
【作戦】LEVEL:150
→作戦を立てるのが上手くなるよ!
【闇刃】LEVEL:150
→闇刃が上手くなるよ!
【魅了】LEVEL:150
→魅了が上手くなるよ!
【水操作】LEVEL:150
→水を操作するよ! 【水刃】、【水移動】の上位互換だよ!
ITEM
・三叉槍
→三又に分かれた槍だよ!
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NAME:レヴィアタン
LEVEL:120
HP:19999/19999
MP:19999/19999
STR:19999
DEX:19999
INT:90
CON:19999
APP:68
POW:19999
LUCK:33
SKILL
【尾理】LEVEL:300
→尾使いの真髄を極めるよ! 【尾術】の上位互換だよ!
【鰭理】LEVEL:300
→鰭使いの真髄を極めるよ! 【鰭術】の上位互換だよ!
【噛み砕き】LEVEL:300
→噛み砕きが上手くなるよ! 【咬みつき】の上位互換だよ!
【頭突き】LEVEL:300
→頭突きが上手くなるよ!
【脅嚇】LEVEL:300
→脅嚇が上手くなるよ! 【威嚇】の上位互換だよ!
【咆哮】LEVEL:300
→咆哮で仲間に居場所を知らせたり、威圧できるよ! 【遠吠】の上位互換だよ!
【金剛】LEVEL:300
→金剛の如き硬さまで硬化するよ! 【部分硬化】の上位互換だよ!
【駿身】LEVEL:300
→駿速の領域まで速度を上げるよ! 【瞬速】の上位互換だよ!
【掣肘】LEVEL:300
→掣肘が上手くなるよ! 【威圧】の上位互換だよ!
【覇潰】LEVEL:300
→覇潰が上手くなるよ! 【覇気】の上位互換だよ!
【水操作】LEVEL:450
→水を操作するよ! 【水刃】、【水移動】の上位互換だよ!
【大海嘯】LEVEL:450
→大海嘯を発生させるよ!
【湧水】LEVEL:450
→癒しの湧水で傷を癒すよ!
【気配察知】LEVEL:300
→気配察知が上手くなるよ!
【魔力察知】LEVEL:300
→魔力察知が上手くなるよ!
【熱源察知】LEVEL:300
→熱源察知が上手くなるよ!
【振動察知】LEVEL:300
→振動察知が上手くなるよ!
【危機感知】LEVEL:300
→危機感知が上手くなるよ!
ITEM
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やっぱりお出ましになりましたか……《深淵●闇》? 混沌ではなく闇を扱うようだ。
エンペラーとかキングとかじゃなくて爵位で等級訳がなされている。この辺りは原典に忠実なのか? それなら、アクアティック・エルフとも敵対しているのだろうか?
その辺り、サファギンの突然変異種と言われるマレンティとも関係してくるか。見た目はエルフに匹敵するんだけど、表情が完全に悪意に塗れているからな……なんで、人型の魔獣はどいつもこいつも悪意塗れなのか? 人間が悪意塗れだとでも言いたげだな。まあ、否定はしないけど。
そして、レヴィアタン……《深●の大罪》ではなさそうだな。
端的に表すとでかい鰻? ……冗談だけど。
海龍……まさにそんな化け物。しかし、どっかの有名ファンタジーに出てくる不遇な召喚獣さんにそっくりな見た目だな。技のバリエーションもそんな感じだし。
とりあえず、【風操作】を発動して戦場を空気で満たす。
(〝引力を増幅し、我が手に引き寄せよ〟――〝超引力〟)
魔獣を対象に引力を発生させる【重力魔法】を発動し、魔獣を粗方引き摺り込んだ。
後は白崎達の独壇場だ。
それぞれ武器を取り、サファギン達を駆逐しに行く。
「じゃあ、俺はマレンティとレヴィアタンを引き受けますか」
さっきからマレンティが連続で【魅了】を使ってきているが……こんなモブキャラを魅了して一体何になると思っているのだろうか?
「まあ、興味深いスキルもあるし原型だけは留めるようにしてやるよ。……concasser」
【瞬間移動】で接近し、そのまま切り刻む。
切り刻んだものを皮の袋に放り込んでから、レヴィアタンに視線を向ける。
……レヴィアタンの周囲を水が包んでいる? あっ、【水操作】を使ったのか。
で、そのまま【大海嘯】……あの、津波が迫ってきたんですが。というか、どう考えても海嘯じゃなくて津波だし。
(〝引力を増幅し、我が手に引き寄せよ〟――〝超引力〟)
(〝彼岸と此岸に境あり。魔の者は魔の世界に留まりて決して越えることなかれ。一線を引き、結界を張り、あらゆる魔を通すことなかれ〟――〝護法の結界〟)
まあ、関係ないけどね。〝超引力〟で津波を構成する水そのものをレヴィアタンの周囲に引きつけさせ、〝護法の結界〟の結界で包み込む。
(〝轟く雷鳴よ、輝く雷霆よ、降り注いで焼き払え〟――〝霹靂領域〟)
純水じゃなかったのが災いしたな。レヴィアタン、雷属性上級魔法による感電により撃破。
さて、白崎達もサファギンの群れを倒しきったみたいだし、先に進みますか。
しかし……なんか、怪しげな建物? 都市が海中の一角に異様な雰囲気を醸し出しながらあるんだけど……まさか、あれがポセイドン宮殿とか言わないよね?
「まさか、あれがポセイドン宮殿じゃないよね?」
「違うよ。……よく分からないけど、あそこにだけは絶対に近づいちゃダメってお母様とお父様が言ってた」
だ、そうだ。……やっぱり、そういうことなのか?
「草子君、どうしたの?」
「いや、あれってルルイエじゃないかって思って。太平洋、南緯47度9分、西経126度43分の海底に位置する都市」
「……そんなもの、地球には存在しないわよぉ〜」
「いえ、存在します。架空には……ですけど。草子君は、あれがクトゥルフが封印されている架空の都市……ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの小説『クトゥルーの呼び声』において初めて言及された、ル・リエー、ラ・イラーであると言いたいんですね」
流石はロゼッタ、博識だな。ラヴクラフトが指定した位置を完璧に言える奴、そんなに居ないぞ。
「……でも、そんなことがあるのでしょうか? 例え、存在するとしてもルルイエはポイント・ネモ付近にある筈です」
「いや、必ずしも伝承と一致するとは限らない。現に、俺達は魔法書ネクロノミコンと【這い寄る混沌】の存在をこの目で確認している……といってもグレーアウトしていたけど」
「それって、あの神様のタブレットで、よね?」
「まあ……ということで、この世界にルルイエがあることもなんら不思議ではないんだよね。……正直に言うと、あそこに書いてあった武器は元々カオスに存在していたものではなく、別の異世界か、或いは神界由来のものだと思っていたんだけど」
そして、ルルイエといえば彼奴がいるんだよね。……クトゥルフさんが。
「……もしかして、アザトースとかもいるのでしょうか? ……流石に草子君といえどもアザトースには……あれ? 普通に勝てちゃう?」
まあ、理論上はね。【即死無効】、【因果無効】、【状態異常無効】の三つがあるから、アザトースによるいかなる干渉も無効化できるんだよ。
まあ、あの盲目にして白痴の神……という名の痴呆神様が【因果干渉無効化効果無効】とかいう耐性貫通スキルを持っていたら勝ち目はないんだけど。
というか、もしかしたら〝DIES IRÆ〟はかの盲目にして白痴の神が率いる異なる世界の神々を滅ぼすために生み出された超古代文明マルドゥークの切り札だったのか? だとしたら、あの鬼畜極まりない性質にも納得がいく。
「とりあえず、あのルルイエっぽい奴は今度にでも調査しよう。超古代文明マルドゥークに関する情報が掴めるかもしれないからな。でも、その前にポセイドン宮殿までミュナさんを届けて、誤解を解かないとな」
「……誤解?」
ミュナがキョトンと首を傾げる。イセルガが鼻血を出してぶっ倒れた。
面倒なので【重力魔法】で三センチほど浮かせて運ぶ。
「いや、俺達パッと見、海洋国家ポセイドン姫君を誘拐した犯人じゃん。ミュナさんを親元に返すとしても、穏便に済ませないといけないなって。その辺り、ミュナさんも協力してくれよ」
「勿論♪ ミュナ、頑張る♪」
今回は他の国とは違うからな。ミュナを誤解なく届けるという第一段階。そして、元奴隷達を預かってもらう第二段階……二段階もあるんだよ。
しかも、どっちも難易度お高めだぜ。おまけに、下手をすれば王女誘拐の罪で幽閉される羽目になる……まあ、その前に国そのものを蒸発させてやるけど……そうするとミュナが悲しむからな。
はあ、穏便に済ませるって本当に難しいよ。
数十分は歩いたかな? 大きな街が見えてきた。
その中心部には巨大で絢爛な宮殿がある。
「ここが、ミュナの生まれ故郷、海洋国家ポセイドンだよ♪」
ここが、海棲族の国か……一瞬、魚●島かと思ったよ。
バルーンで囲まれた空間に、建物が経っているようで、建築レベルも材料も地上とそこまで変わらない。
門みたいなものはないようだ。騎士の屯所もない。
外敵に敏感ではないのは、海の中で平和に暮らしてきた証拠か? まあ、確かに奴隷商人が海の中にまで来ることはないと思うけど。
「――何故人間がいる!! って、ミュナ様!!」
おっ、第一騎士人発見。黒髪の美しい槍使いの女性で、海棲族の特徴を備えている。
「マリーナさんだ。このえじじょ……って名前の仕事をしている人で、ミュナのお目付役、なの」
近衛侍女……なんじゃいそれ。
ミュナの知り合いか。なら、丁度いいんじゃね?
「あの、すみません」
「おい、人間。貴様、ミュナ様を捕らえた奴隷商人か!! おめおめと、我らが前に姿を見せられたな!! 今度は誰を奴隷にして弄ぶつもりだ!!」
あっ、駄目だ。この人脳筋だ。侘び・寂びの心得がない大雑把な性格で、力任せに何でもこなそうとするドジっ子属性……最後のは分からないけど。この人、どっかの紫色の髪の鬼人にそっくりなんですけど?
「あの、ミュナさん。この人説得できる?」
「ミュナには無理なの。一度思い込んだマリーナさんは誰にも止められないって言ってたの」
あのですね。諦めるのが早過ぎると思いますが……。
こりゃ、しゃあなしだ。最終手段を行使するか。
「えっと、強引だけど今からポセイドン宮殿に乗り込む。いや、元から無理だとは思っていたんだけど、案の定無理だったので非常手段だけど、このまま王様と王妃様に直談判する。兵士、民間人問わずの戦闘は禁止。ミュナさんが悲しむから。大丈夫、伝説の勇者白崎パーティなら、全員あしらえるレベルだよ」
やりたくなかったけど、作戦変更だ。とにかく、走る! というか、【瞬間移動】を使う。
「……逃すと思うか、この外道奴隷商人!!」
あっ、この人はガチで面倒そうだ。
「んじゃ、白崎さん達は先に行ってて。後で追いつく」
「了解。草子君も気を……つけなくても、絶対負けないから大丈夫だね」
白崎……最近俺の扱い雑じゃない? まさか、遂に追放されるのか!!
「ミュナさん。意識奪うくらいは問題ない?」
「……できればやめて欲しいの」
「そうか。ミュナさんは優しいな。大きくなったら優しいお姫様になれると思うよ。だから、その優しさを捨てるなよ?」
【瞬間移動】を発動して、ポセイドン宮殿の前まで飛ぶ。
「――っ、貴様!!」
遥か向こうでマリーナが悔しそうな顔をしているが、気にしない。気にしないったら気にしない。
『――敵襲だ!! 敵はミュナ様だけでなく、ザヴァルナード様とセファエス様にも手を出すつもりだ!! 者共、あの人間を止めろ!!』
「……ほら、やっぱり敵が増えた。昏倒させた方が早かったけど、まあミュナさんの希望だから仕方ないか。行きますよ、お姫様」
そこからは、ミュナを抱えて【瞬間移動】の連続。【叡慧ヲ窮メシ者】でマップは完全に頭に入っているし、勝手に最適ルートも脳裏に浮かび上がるから、問題ない。
――この廊下の最奥の扉の先が謁見の間か!!
守りは二人の海棲族の兵士? 槍を持って突撃してくる……あの、こっちにはミュナがいるんですが。まさか、姫様傷つけるつもりなの?
まあ、扉から離れてくれるのは嬉しいんだけどね。【瞬間移動】を使って兵士をすり抜ける。そのまま、扉に向かって蹴りを入れて――。