付録①登場人物の本音が分かる!? 質問コーナー『ラナの部屋』
◆登場人物
質問者:ラナ=クロエ
フューリタン公爵家に仕えるメイド長。
♠︎『文学少年召喚』メインパーティside
回答者:能因草子
本作の主人公? 自称バグっただけのモブ。以下、能因。
回答者:高野聖
多分ヒロイン。爆弾魔な美少女幽霊。以下、高野。
回答者:リーファ=ティル・ナ・ノーグ
多分ヒロイン。BL狂エルフ。以下、リーファ。
回答者:白崎華代
多分ヒロイン。クラスの高嶺の花。正統派キャラ。以下、白崎。
❤︎ 乙女ゲーム『The LOVE STORY of Primula』side
回答者:ロゼッタ=フューリタン
フューリタン公爵家令嬢。(悪役)傲慢令嬢→知的な令嬢。以下、ロゼッタ。
回答者:プリムラ=イノセンス
主人公。農民出の少女。【光魔法】のスキル持ち。以下、プリムラ。
回答者:ジルフォンド=エリファス
攻略対象。エリファス大公家の長男。腹黒。以下、ジルフォンド。
回答者:ヴァングレイ=エリファス
攻略対象。エリファス大公家の次男。当初は傲慢な性格に思えたが実は他人を心配できる優しさを持ち合わせている。簡単に言えば不器用。以下、ヴァングレイ。
回答者:シャート=フューリタン
攻略対象。ロゼッタの義弟。可愛い系美少年。以下、シャート。
回答者:フィード=フォートレス
攻略対象。フォートレス伯爵家の長男。複数の気配を操る技術を持つ。無類の歴史好き。以下、フィード。
回答者: ノエリア=フォートレス
ライバルキャラ。フィードの妹。重度のブラコン。ロマンス小説好き。以下、ノエリア。
ラナ「フューリタン公爵家でメイド長をしております、ラナ=クロエと申します。本日は皆様にいくつかご質問致したく思います」
ラナ「まずは一つ目の質問です。もし異世界に召喚され、一つだけ持っていけるものを選べるとしたら?」
能因「そうですね。まず、白い部屋に飛ばされたと仮定して、そこでこの質問を女神様からされたと仮定します。……まず女神様を選ぶと大抵酷い目にあうので……世界の種類にもよりますが、古今東西あらゆる時代から作家を召喚できる魔道具が欲しいですね。紫式部や清少納言など、著名な作家さんを召喚して秘話を聞いてみたいです」
高野『そうだね……爆弾製造機かな? 後は【爆弾作成】のスキルかな……って、今とほとんど変わらないな』
リーファ「勿論、秘蔵のBL本ですよ。……でも、読んじゃったらなぁ。……そうですね、本執筆セットを持って行きましょうか?」
白崎「……う〜ん。私達って異世界召喚された時勝手分からずだったし。アドバイザーになりそうな人を連れて行きたいな。例えば草子君とか。……べっ、別に草子君と二人っきりになりたいから連れて行こうとかそういうことじゃないよ。……ホントダヨ」
ロゼッタ「……迷いますが、やっぱり翻訳スキルです。その世界の歴史を紐解くためにも、コミュニケーションを取るためにも必要不可欠ですから」
プリムラ「私は農耕具セットですね。農地を耕して自給自足が一番です。食料は大切ですから」
ジルフォンド「僕の可愛い婚約者を。婚約を結んでいますが、ライバルが多いですからね」
ヴァングレイ「俺の愛用しているヴィオロンチェロを持っていくものに選びたいな。これが一番手に馴染む……だが、長年愛用している絵筆も捨てがたいな」
シャート「そうですね。何か一つということならラビラビを連れて行きたいです。昔からの習慣でこの人形がないと落ち着きません」
フィード「いつも持ち歩いている歴史書だな。実は図書館から譲ってもらったもので、今では俺の半身みたいなものになっている」
ノエリア「大切はロマンス小説達を。読書は人生を豊かにしますから」
ラナ「ありがとうございます。ちなみに、私が選ぶとしたらロゼッタお嬢様です。では、次の質問に参りましょう。突然の婚約破棄。一体どうしますか?」
能因「あ〜、悪役令嬢に転生して婚約破棄されるパターンですか? 王子様とかどうでもいいので、放置で。そんなことより読書に勤しみます」
高野『婚約破棄されちゃったら? う〜ん、六条の御息所みたく生霊になって呪い殺してやろっかなぁ? なんてね、冗談だよ〜』
リーファ「王子様と婚約なんてそもそも間違いです。王子様は別の攻略対象とくっつかないといけないのです。みっちりとBLの良さを教えて差し上げます」
白崎「好きでもない人と結婚するのは辛いことだよ。だから、身を引くかな? どうしても好きだったら、頑張って振り向かせるけどね」
ロゼッタ「婚約破棄されて国外追放されたら冒険者になります。事前に亡命先に渡す手紙を認めておかないといけませんね」
プリムラ「婚約破棄されたらですか? そもそも、婚約とか高尚なことをする立場にないので……そうですね。本当に好きな相手なら頑張って振り向かせたいと思います!」
ジルフォンド「婚約破棄されたらですか。僕だけしかみられないように(調教)してあげますよ」
ヴァングレイ「婚約破棄されたらか。諦めるべきだろうが、きっと諦めきれないんだろうな。俺もロゼッタを諦めるつもりは毛頭ないし」
シャート「婚約破棄されたらですか? 潔く諦めて別の出会いを探します。それがどちらも幸せになれる方法ですから。……えっ、もし婚約者がロゼッタお義姉様だったらですって? ……絶対に逃がしませんが?」
フィード「婚約破棄をされるということは自分に魅力がないということだろう。だから、魅力があると思ってもらえるように自分を磨いて再挑戦する」
ノエリア「婚約破棄されたら……そうですね。心の傷をロマンス小説を読んだり、ロゼッタ様とお話をしたりして癒そうと思います。もしくは、ロゼッタ様に婚約のお話を持ちかけてみましょうか?」
ラナ「ありがとうございます。ちなみに私でしたら、そもそも婚約などせず一生ロゼッタ様に仕えます。では、最後の質問に参りましょう。一番大切にしているものは何ですか?」
能因「大切にしているもの……地球に置いてきましたが、本のコレクションです。勿論、食べてません」
高野『大切にしているものか。草子君がくれた新しい身体かな? 面倒くさそうにしながらも、本当はあたし達のことをよく見てくれているってそう実感できるから』
リーファ「大切にしているもの……エルフの里の実家に置いてあるBLコレクションです。まあ、最高傑作は草子さんに食べられてしまいましたが」
白崎「大切にしているものは、草子君と一緒に居られる時間だな。いつ草子君に嫌われて捨てられるか分からないから、どこまで続くか分からないこの楽しい時間を大切にしないといけないからね」
ロゼッタ「大切にしているものですか? ノエリア様に教えてもらったロマンス小説ですね」
プリムラ「大切にしているもの……村を出発する時に両親が購入してくれた筆記用具と制服です。私の家は収入が少ないのですが、お父さんとお母さんは私のために無理をして買ってくださいましたので……距離があった家族ですが、なんだかんだ言って家族のことが好きです」
ジルフォンド「大切にしているもの……ロゼッタの誕生日を祝うパーティへの招待状ですね。実はロゼッタの直筆なんですよ。子供の字とは思えない大人顔負けの達筆で驚きました」
ヴァングレイ「ロゼッタから誕生日祝いに贈られたヴィオロンチェロだ。今も愛用して毎日手入れを欠かさずしている」
シャート「誕生日にお義姉様からプレゼントされたネコの人形のニャニャです。嬉しくてずっと屋敷の自室に大切にしまってあります」
フィード「大切にしているものか。やはり、一つ目の質問と同じく歴史書だな」
ノエリア「大切にしているもの……ロマンス小説とお菓子作りの道具ですね。ロゼッタ様とお近づきになるきっかけがお菓子だったので」
ラナ「ありがとうございます。ちなみに私の大切なものはロゼッタ様です。それでは、以上で質問は終了です。また、次回があればお会いしましょう」
能因「……ラナさん、さらりと爆弾発言していくな。流石は一流メイド長!!」