ありったけのロマンス丼
受け継がれる下心、時代の欲情、男の願望。
それらは去勢する事などできない。
男共がエロの答えを求める限り、それらは決して中折れする事は無い!
俺のエロ本か?欲しけりゃくれてやる。
探せ!全てのエロがそこにある。
伝説のビニール本は、確かに存在する!
「・・・おい、カレン」
「なんですか?ケントさん」
「なに?この冒頭の文・・・」
「スケベ王こと現アルカンタ国王=オッペンハイマー十三世の先代が残した言葉だそうですよ」
「スケベ王のオヤジ?」
「ええ、『卑猥王』と呼ばれたゴールドフィンガー・D・カトタカです」
「大丈夫なのか?その名前・・・」
「第三章では、毎回冒頭にこのセリフが記されるみたいですよ」
「はぁ?作者バカなの?」
「ええ、バカだとは思いますけど、まぁ、内容に沿った趣向ですから」
「魔王城、全然関係ないじゃん!」
「いえ、ケントさん、第三章は『ひとつなぎの秘宝館』で『伝説のお宝=ビニ本』を探す冒険譚ですから」
「そんな冒険ヤダ!」
「まぁ、冗談はさておき、行きましょうか、ケントさん。魔王城のある極悶島へ」
「サブタイから何から・・・もう、本当に怒られるぞ!いろんな所から・・・」
では、お叱りや掲載差し止めを喰らう前に
第三章スタートです・・・
俺、伝説の勇者=ケント。
異世界に転生した元高校生だ。
『魔王討伐』の命を受け、この中世欧州風味の異世界にやって来た俺だったのだが・・・
転生初日に魔王が他のヤツに倒され、ホームレス勇者になり・・・
異世界居酒屋ブームに乗っかって、のんびりラブコメ生活・・・
しかし、偽りの幸せは、脆くも崩れ去り、魔王も復活。
全裸の女神に出逢い、ヤル気スイッチ押されるが、魔王城が行方不明に・・・
その他モロモロ、色々とグダグダがあって、
連載開始から一年以上も魔王討伐の旅には出ていない。
闘いなどとは無縁の日々を過ごしてきた俺だが、
今回はマジで魔王と一戦交える事になりそうだ・・・
だって、魔王城がすぐ近くに現れちゃったものだから・・・
俺とカレンは、とある港にやって来た。
ポコ・DE・チン半島のとっぱ先、ワンワン岬のモス・パイズリー港だ。
ネーミング的なものは、さらっと流してください。
俺もいちいちツッコミ入れるの疲れましたから・・・
軍隊どころか兵士一人の帯同も無く、俺は魔女っ娘のカレンと二人っきりだ。
「なんか、物騒な港だな・・・」
「ええ、ここモス・パイズリー港は海賊船の拠点として有名ですからね」
ふ~ん、だからドクロマークをあちこちで見かけるのか・・・
危険極まりないサブタイトルも、冒頭の訳の分からん台詞も・・・そういう事か
で、カレン、お前の衣装も・・・
麦わら帽子に赤いタンクトップって!
まんまはダメだろ!まんまは!
「でも、生地が薄くてビーチク透けそう、でへへへ・・・とか思ってます?ケントさん」
「思ってねーし!」
「残念ですがニプレス張って、『あたり』が出ないようにしてます。すみません、ケントさん!」
あたりってなんだよ!
「でも、剥した後かゆいんですよねぇ、チチバンは・・・」
だったら、張るなよ!今すぐ剥がせ!
「もう、どんだけビーチクフェチなんですか?ケントさんたら」
なぜ、こんないろんな意味で「アブナイ」港へ来ているか?というと
突如海上に出現した魔王城へ船で渡るためなのだが・・・
魔王を倒せば、Hな事し放題というウソのツイートに釣られ、この国の男どもは我先にと極悶島へ向け出航した。
で、王都の港の船は全て出払っていて、残っていたのはスワンボート一隻のみ。
冒険者だけならまだしも、王国の騎士も兵士も爆乳の女騎士までもが、超絶美少女の魔王討伐に向かったのだ。
まったく・・・なんて国だ。
いや、なんて世界なんだ!
だいたい、異世界ってなんだよ!
「しかし、なんで海賊船は出航しないんだ?海賊なんて冒険者たちよりも先に魔王城へ向かいそうだが・・・」
「なんででしょうね?聞いてみましょうか、あそこの赤い髪の毛の海賊さんに」
「いや、カレン、それはやめとけ・・・」
「じゃあ、あっちの白いひげのおじいちゃんに・・・」
赤いのも白いのもダメ!ついでに黒いのもダメ!
「よう、あんちゃん、船探してんのか?」
一人の海賊が話しかけて来た。見るからにヤバそうなヤツ・・・
ん?二メートル以上ありそうな獣人を従えて・・・あれ?
「キャー!あなたは!あの有名な密輸業者!」
バカ!カレン!その男に絡むな!
そいつは違う意味でヤバいぞ!
版権とか諸々、ファンからもクレームが来るぞ!
スルーだ!スルー!
「俺のプレミアム・ファミコン号なら、あんな島までだったら秒で着くぜ!」
あーあ、会話始まっちゃった・・・
しかも、また、センスの無いネーミング・・・
「だがな、この港から出航しようなんて酔狂な奴はいないぜ」
「え?なんでですか?」
「魔王城の周りは、魔物の巣窟なんだろ。そんな危ない海へ船を出す海賊はいねえさ」
「はぁ・・・そうですか・・・」
ん?なんか俺の中の海賊のイメージと違う・・・
「そりゃそうだろ!危ない橋を渡る海賊なんていねえぜ!」
あれ?横から別の海賊が話に加わった・・・
わわわ!目のクマ真っ黒のドレッドヘアー・・・
カリビアンな人来ちゃった!
「海賊なんて人種はよ、武装してない船から金品巻き上げるだけのクズよ!弱い奴しか相手にしないのさ!」
えっと・・・伝説の宝を探す大冒険は?
「そんなギャンブルするヤツはいねえ!確実に獲れる所から盗るのが海賊だ!」
堅実・・・てーか、イメージ違う・・・
「そうよ、お兄さん」
「ジャックの言う通りよ、お兄さん」
うわ、女海賊が!二人も!
「海賊は・・・」
「意外と真面目・・・」
なんか、セリフ棒読みだし、振り分けてるし・・・
「だっちゅーの!」
違う海賊じゃねーか!
「ケントさん、生まれる前のネタにツッコミありがとうございます」
うん、まぁ、その・・・
「やっぱり、オッパイ星人は時空を超えますね」
俺は、モー〇ン・フリーマンか!
「オッパイフェチは否定しないんですね」
「でも、弱ったな、この調子じゃ乗せてくれる船が無いぞ、カレン」
「仕方ないですね、こうなったら私が一肌脱ぎましょう!」
「マジか!」
「あ、『脱ぐ』って言ってもニプレスは剥しませんよ」
絆創膏はどーでもいいわ!
「この美少女魔女っ娘カレンちゃんが、海賊たちに『魔王城へ進め!』と言ってやります!」
おう!頼んだぞ!カレン!
「えっと・・・いいですか、ケントさん、『進め!海賊』ですよ」
ん?うん、そう煽るんだろ。
「いやいや、そこは『らくがきすんな』とかツッコんでくれないと・・・」
「???」
「やっぱりケントさんのコンパスは、『オッパイ』にしか反応しませんか・・・」
いやいや、昭和ネタは無理だってば!
解る人いる?
しれっと始まった、始まってしまった第三章。
魔王城に辿り着くのは、いつの日の事やら・・・
果たして、魔王は登場するのか?
ワクワクの冒険はあるのか?
次回「ルーとラー」
平成の間に終わるといいな第三章・・・




