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なんだよ!2(仮)  作者: 剛田豪
第三章 魔王城編
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ルーとラー

「うぉおおおっ!カレンちゃん!」

「泣けるぜ!カレンちゃん!」

「あんた、海賊の鑑だ!キャプテン・カレン!」

 海賊港の荒くれ者たちが号泣している・・・

 カレンの冒険譚を聞いて感動している・・・

「夢だぜ!ロマンだぜ!」

「大切にするんだぞ、その麦わら帽子!」

 そりゃ、感動するわ・・・

 カレンは、あの超大ヒット少年漫画を丸パクリしてるんだから。


 最初は、一人か二人だった観客が何十人にも膨れ上がり

 ただのホラ話が「泣ける冒険譚」として紙芝居で語られる。

『ゴ〇ゴ〇のぉ~オッパイ!』

「うぉおおお!出た!カレンちゃんの必殺技!」

 なんだよ!その技?

「ゴム最高!俺はナマが好きだけど、ゴム最高だぜ!」

 おいおい・・・


 また、何気に絵が上手い・・・

 どうせ魔法で出したんだろうが、中々迫力のあるタッチだ。

 だが、人物登場時に『どん!』という擬音を背景に描くのは

 さすがにパクリすぎだぞ!カレン!

『パイレーツ・キングに、俺はなる!』

「おおおっ!カレンちゃんサイコー!」

「オレも仲間に入れてくれ!」

 海賊どもが拍手喝采。やっと終わったかパクリピース・・・

「じゃあ、次!新章突入だよ!」

 まだ続くのかよ!

「おおっ!『珍世界編』だ!」

「早く、続きを見せてくれ!」

 なに?このスゴイ盛り上がり?駄作者に分けてあげたい・・・


「みんなぁ~!『新章』観たいかぁ~!」

「おおっ!!」

「『珍世界編』聞きたいかぁ~!」

「おおおっ~!!」

極悶島ごくもんとうへ行きたいかぁ~?」

「イェーイ!!!」

「ゴ〇ゴ〇のぉ~・・・」

「オッパイ!!!」「おっぱい!!!」

 息ピッタリかよ!

 それはそれは、夏フェスばりの盛り上がりだった・・・


 と、俺たちがそんな事をしている間に、海上は魔王城へ向かう船で埋め尽くされている。

『世はまさに、大○○時代・・・』みたいなヴィジュアルになってんな・・・

 何百もの帆船が極悶島ごくもんとうへ疾走する光景は壮観そのものだ。

 ガチャ。

 あれっ?望遠鏡が見えなくなった・・・

「おじさん、これ見えなくなったんだけど」

「ああ、1分間1Gゴールドだから、まだ見たいのなら金入れな」

 望遠鏡に貯金箱がくっついているのが不思議だったんだが・・・

 そういうことか・・・海賊のくせにセコイ商売すんなよ!

「もういいよ、金払ってまで見たくない」

「兄ちゃん、セコイな・・・」

 そのまんま、お返しします!


 ザッパ~ン!!!

 ん?なんか沖の方で跳ねたぞ・・・

 なんだ?あの超デカい水しぶきは!

「あ、あれは!?兄ちゃん、早く金入れてくれ!」

「自分で入れろよ!オッサン!」

 てか、なんでそんなに青ざめてんだ?

「あれは、伝説の白鯨・・・」

 まさかの、モビィ・ディック?

「・・・クーちゃんだ!」

 ザッパ~ン!!!と沖合で超巨大ゆるキャラクジラがその姿を現した。


 カワイイ!が、とてつもなくデカい!

 魔王城が浮かぶ極悶島と同じくらいデカくね?

 待てよ?この展開は?

 義足の船長とか出てきて、話がややこしくなるパターンか?


 などと、俺がいらぬ心配をしていると、

 超巨大クジラがあんぐりと口を開け

 全ての船を呑み込んだ!

「え、ええ~!!ナニあれ!?」

「幸福をもたらす伝説のクジラ。その姿を見た者は宝くじが当たり、病気も治って、彼女ができるというが、実際は全てを呑み込むモンスター。ヤツの腹の中に入って帰ってこれた者はいない・・・」

 ええ?国王軍全滅?騎士も冒険者も帰還不可能?

 どーすんだ?これ!?


「ケントさ~ん!」

 カレンが泣きながらやって来た。

「せっかく私の『ゴ〇ゴ〇のオッパイ』でみんなをビンビンにヤル気にさせたのに!クジラのせいで中折れしちゃいました!」

 なんか言葉が卑猥だぞ、カレン。その揺れる乳も・・・


 あれだけ盛り上がっていた海賊たちも、すっかり意気消沈。

 誰一人船を出そうとする者はいなかった。

 そりゃそうだよね。俺だってあんなのに呑み込まれたくない。

 しかし、これじゃ魔王城に辿りつけないぞ・・・

「まいったな・・・」

「どうしましょう、これじゃケントさんの初体験が、また延期に!いや、もう一生童貞かもしれませんよ!」

 何の心配だ!

「可哀想なケントさん!『伝説の勇者』なのに!生涯童貞だなんて!」

 だから!何の心配だ!


「あら、お兄さん、只者ではない・・・」

「と思ってたけど、『伝説の勇者』だったのね」

 ん?このお姉さん方はさっきの女海賊パイレーツ・・・

「安心して、私たちがあなたたちを・・・」

極悶島ごくもんとうまで連れて行くわ」

 相変わらず棒読みのセリフを二人でシェアしている女海賊パイレーツ

 でも、可愛いから許しちゃう!


「ホントに!船を出してくれるんすか?」

「いいえ、船は出さないけど・・・」

「私たちの転移魔法で連れてって・・・」

「あ・げ・る!」

 う~ん、ちょっとイライラする・・・

 でも、美人だからいいや!

「え?お姉さんたち魔法使いなの?」

「いいえ、私たちは魔法使いではない・・・」

「わ」

 どんな分割じゃ!でも、エロいから許す!


「私の名前は『ルー』・・・」

「わたしは『ラー』・・・」

「これが、私たちの真の姿・・・」

「よ!」

 だから、そこで分ける?


 ぽわん!とピンク色の煙が出て、二人の美女は変身した。

 背中にトンボのような羽をはばたかせ宙を舞う小さな体・・・

「うわぁ、ケントさん!妖精さんですよ!カワイイ!!」

 うむ、確かにカワイイし、魔王城へ連れてってくれるのはありがたいが・・・

「あれ?ケントさん、人間の姿の時の方がエロくて良かった、なんて思ってます?」

「い、い、いや!何を・・・き、君は何を言っちゃってるのかなぁ~」

「それとも、この姿でもオカズにできちゃいます?」

 するか!こんなファンシーな姿にイヤラシイ想像なんか・・・

 いや、でも露出多めで、エロいかも・・・


「ラー、聞いた?」

「ええ、聞いたわ、ルー」

「さすが、伝説の勇者ね」

「妖精に欲情するなんて・・・」

「ええ、聞きしに勝る変態・・・」

「だっちゅーの!」

 妖精になっても語尾それなの?

 てか、妖精さんにまで変態扱いされる俺・・・



 安易な名前とご都合主義の展開・・・

 それでも物語は続いて行く。

 余計な登場人物が『どん!』しなかっただけ進歩なのか?

 

次回「極悶島上陸!」


 ええ、今回はすんなり行きます。イカせます!



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ここが原点!
【PART1】


異世界転生ってなんだよ!
~ゲームやらないアニメ見ないラノベ読まない男子高校生って変ですか?

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part1 第21部
『明るい家族計画』
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