悪魔の谷間(仮)
「ケントさん!大変です!」
「どーした?カレン。そんなあからさまにに乳揺らしてもツッコミは入れんぞ」
「相変わらずセリフに変態エロ童貞キャラ満載ですね・・・」
「誰が変態キャラだ!」
「エロと童貞は否定しないんですね。で、次のセリフは『俺の硬いのツッコんでやろうか?』ですか?十代にしてオヤジキャラ確立しすぎですよ」
「誰もそんなセリフ言っとらんわ!お前の脳内の方が昭和のエロオヤジだろ!」
「もう、ケントさんたら、こんなにカワイイ美少女魔女っ娘に向かってエロオヤジだなんて・・・」
美少女魔女っ娘って意味かぶってないか・・・
ってあれ?なんだ?コイツ・・・グラビアみたいなポーズ取って・・・・
「た・し・か・に・エ・ロ・い・かもしれないけどぉ・・・」
やめろ!クネクネしながらローブを脱ぐな・・・
その恰好は・・・
た・し・か・に・エ・ロ・い・・・
「そのエロい魔女っ娘を夜のオ・カ・ズ・にしているのは誰かしら?」
「し、し、してねーし!」
「ホント?一度も?」
な、なんだ!コイツ!いつもより大人っぽいてゆーか色っぽい・・・
「イ、一度も・・・ない・・・」
「あら、そんなにカエルになるのが恐いの?一人Hなら大丈夫よきっと・・・ウフ」
なんだ!このエロさは!いつの間にこんな大人になった?カレン!
「なんなら、何処までしても大丈夫か?確かめてみる?ウフッ」
い、いい提案だ。
前回は胸の谷間に指入れたら魔女の呪いでカエルになっちまった訳だが・・・
今は魔女っ娘だし・・・呪いのレベルってヤツが違うかもしれんしな・・・
「よ、よし、まずは、ゆゆゆ指を谷間に・・・」
ピロリン!ピロリン!
なんだ?何の音だ?これはカレンの携帯・・・いや天界通信機?
「ああ、もう通信制限?」
通信制限?なんだそりゃ?
「ああ、実はですね、天界通信機には、いろんなキャラを憑依できる機能があるんですよ、今回はケントさんの鎧のOSを憑依させてみたんですが、さすがに無課金だとすぐ終わっちゃいますね、てへっ!」
どうりで色っぽいと思ってたが・・・
課金って幾ら必要なの?なんなら俺が出すから・・・
「って、そんな事より大変なんです!ケントさん!」
いや、だから幾ら出せばさっきの続きを・・・
「これ見てください!」
カレンは天界通信機の画面を俺に向けてそう言った。
――なんだよ!2(仮)――
「この小説投稿サイトがどうかしたのか?」
「タイトルの上の方ですよ!」
「タイトルの・・・上?・・・」
――この連載小説は未完結のまま約2ヶ月以上の間、更新されていません。――
「な、なにぃ!」
「太字ですよ!『約2か月以上の間』ってとこが太字になってます!」
「まずいな!そのうち『今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。』とか表示されるパターンだ!」
「最終更新日が8月19日になってますぅ~」
「現世では今何月だ?」
「えっと・・・も、もう11月です!」
「なんだと!もうすぐ三か月経っちゃうじゃないか!」
「いわゆる1クール、アニメなら1シーズン終わっちゃいますよ!」
「作者は何やってんだ!」
「青い鳥も含めてSNS関連は、ほぼ更新されてません!」
「しょ、小説はどの時点で止まってる?」
「えっと・・・ケントさんが課金ケチって落ちてくる所です。リリスの超巨乳に挟まって助かる場面から描かれてません!」
「なんだと!それじゃあ、その後の俺の活躍は記されてないのか?」
「ええ、超かわいい魔女っ娘カレンちゃんのスーパーイケてる華麗な活躍も書かれてません!」
「・・・」
「・・・」
「そ、そーかー!じゃ、じゃあ、俺がメチャメチャカワイイ女子たちにモテまくってハーレムハーレムだった事も小説では無しかぁー」
「わ、わたしなんか超イケメン10人に言い寄られてその全員とあんな事やこんな事・・・」
「・・・」
「・・・」
「カレン・・・虚しくなるから・・・」
「そうですね・・・やめましょう・・・」
「で、どうしよっか・・・」
「作者に内緒で、しれっと更新しときましょう」
「そうだな、とりあえずあの夏の冒険を思い出して・・・」
「あれ?どうしました?ケントさん・・・」
「俺、どうなったんだっけ?」
「これだからヤンキー校は・・・たかだか二月前の事も思い出せないんですか?」
「じゃ、じゃあお前が書けよ、カレン」
「わ、私が覚えているわけないじゃないですか!あの時私はスッポンポンで・・・」
「じゃ、じゃあその様子を挿絵付きで詳細に!文章なんか無くて良いから、詳細な絵を!」
「こんな時にエロ大魔神に変身しないでください!だいたい、予告で『悪魔の谷間』ってタイトル謳っちゃってるんですよ!」
「お前の谷間、充分に悪魔じゃね?」
「そんな今風にチャラく言ってもダメですよ!そもそも私天使なんですから」
「硬い事言うなよ、いいじゃねーか1回くらい」
「そうやって2回目は『減るもんじゃねーし!』とか言って済し崩しにするつもりですね。それって典型的ダメ男の手口ですよ」
「いやいや、小説の話なんだが・・・」
「それで、3回目以降は『お前も欲しいんだろ』とか言いながら無理矢理・・・」
「だから、小説の話なんですけど!」
「わかりました・・・一回だけですよホントに・・・」
「ああ、今回乗り切りゃ次回から俺がなんとかする」
「じゃ、いきますよ!」
私の名はカレン。異世界では魔女っ娘という仮の姿だけれど、その正体は天使。
可愛い顔に明晰な頭脳、性格まで良いパーフェクトな女の子。
その上、このスタイルの良さ!天使というより神!
いえいえ、このエロい胸の谷間なんか男を惑わす、まさに、あ・く・ま!
その時、カレンの天界通信機がブルった。
「カレン・・・お前、天使クビだって・・・」
「いやぁぁぁ!」
つづく!
連載中にも拘わらず約三か月のブランク・・・
ローテーションの谷間どころの騒ぎではない
まさに「悪魔の谷間」・・・
こんなんでお茶を濁せるのだろうか・・・
で、次話予告!
え?続くの?
次回は三か月後?
では、良いお年を~
とにかく!次回「Xの事情」
縁があったらまた何処かでお会いしましょう。




