進撃の勇者
グォオオオオオ!
巨大化した悪魔が、またもや唸り声を上げた。
「リリスが!また吼えたぞ!」
「まずいですね、あの翼を広げる行為は、覚醒の最終段階です」
またもや、珍しく進行を助けたカレンの言葉通りに、悪魔は黒い大きな翼を左右に広げていた。
「ああ・・・」
俺の目の前で、アレをブラつかせていたイケメン騎士が苦しそうにうずくまった。
「お、おい、どうした?」
「アンタ、なんともないの?さすが、伝説の鎧ね・・・グフッ!あたしは、この物凄い邪気で・・・ううっ!ダメ!頭がわれそう!」
さらに、もがき苦しむイケメン・・・
「おい!しっかりしろ!」
「お願い!あたしを・・・あん!・・・ぶん投げて!」
「ぶん投げる?」
「あたしを投げ飛ばして、魔女っ娘ちゃんが隠れている茂みにぶち込んで!」
「いや、あんな遠くまで投げれるか?」
「できるわ!・・・ううっ!そ、その鎧のパワーなら・・・ああっ!早く!」
そこまで言うならやってみるか・・・
と、腰をかがめイケメンを抱えようとしたのだが
その時、もがき苦しむヤツの長い脚が伸びた。
俺の視界に、どアップの男のケツ・・・
「早く!ぶち込んで!」
だーっ!
この画像に、そのセリフをかぶすな!
自分のだって見たことないのに!なんで他人のケツの穴見なきゃ・・・
――PAUSE――
※一部不適切な表現があった事をお詫びして、訂正いたします。
――REPLAY――
『異世界の車窓から』 ナレーター:石〇謙二郎
ウラスジール駅からコーモン駅まで、線路は深い谷を真直ぐに伸びている。
って、アホ!余計に不適切で問題ありすぎだ!
もう、とにかくケツをどけろ!
と、軽く手で払ったつもりだったんだが・・・
「あれ~!」
イケメン騎士がカレンのいる茂みを通り越して飛んでった・・・
「アベオさん!」
「心配するな、お嬢さん。アイツはあれくらい平気だ。それよりも、リリスだ!奴をどうにかしないと・・・」
「前に、リリスを封じ込めた時は、十人の凄腕司祭が命をかけたと聞いています。今、この国でそれだけの司祭は集まりませんよ」
「うむ、どうしたものか・・・」
「う~ん、一体どうすれば・・・」
俺は吼える悪魔を見上げて、真剣に悩んでいた。
どうすればいいんだろう・・・
あの、超巨乳を間近で見るためには・・・と
「あの勇者の少年も、必死に策を講じているようだ」
「いや、きっとエロいことしか考えてませんよ、ケントさんは・・・」
うん、正解だ、カレン。
俺はこの期に及んでもまだ、巨大悪魔のエロい体をめでる事しか頭に無い。
だが、どうすれば・・・
「悩める坊やに、お・す・す・め、の機能よん!あなたのヤリたいのは、どんなプレイ?」
相変わらず不〇子ちゃんはエロい・・・
【おすすめ一覧】
①ジャンプ
②スペシャルジャンプ
③別冊マガジン
④穴とゆめ
と、画面に表示されたのはいいが・・・
どれもアウトだ。ギリギリアウトだ・・・
う~ん・・・
一番差し障りのない『②』にしておくか・・・
「あら、いきなりスペシャル?いいの?じゃ・・・イッちゃうわね・・・」
ん?
わ、うわあぁぁぁっ!
鎧がジェットコースター、いや、逆フリーフォールみたいに上へ飛び出した!
おい、これ・・・
顔にかかる『G』がハンパねぇ・・・
てか、悪魔の巨乳をとっくに通り越してんじゃね?
って、どこまで昇るんだ!
「おお、素晴らしい!鎧が飛ぶ姿を拝めるとは・・・」
「てゆーか・・・見えなくなっちゃいましたね、ケントさん・・・」
「いいえ、あたしには見えるわ!」
「おう、アベオ、無事だったか」
「あの、明けの明星の横に輝くのが伝説の勇者よ!」
「そうですか、ケントさんはお星さまになったんですね・・・」
『なんだよ!2(仮)』【完】
ざけんなーっ!
初チューするまで、終わらせねーぞ!
で、やっぱり続くので・・・
次話予告
空を飛ぼうなんて・・・
ああ、もし私が鳥だったのなら・・・
私はカモメ?それとも、ピアノ?
繰り返すのは、ただのエロいロンリープレイか・・・
次回「チャイカM1号」
意味不明過ぎて、予告になっとらん・・・




