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癌の告知を受けたなら  作者: もちづき裕
告知を受けてから1年と3ヶ月が過ぎまして
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第七話  とりあえず頑張ります!!

余談が多いお話となりましたが、とりあえずここで一旦終了にしようと思います!!

ここまでお付き合いいただきありがとうございます!!

 ここでブラジルのスポーツジムの話になるのですが、ブラジルではお金(1200円くらい)を払って身長、体重、ウェストまわり、左右太ももまわり、左右ふくらはぎまわり、左右二の腕まわりを測定するだけでなく、鉗子のようなもので腹の脂肪、二の腕の脂肪、太ももの脂肪を摘んで測定するんです。


 そこから軽くダイエットなのか、ガチで筋肉増やしたいのかでメニューを組まれて、初回はインストラクタ―が付き添ってやり方を教えてくれるような形になります。


 基本的には三ヶ月ごとに測定、新しいメニューを組むのを繰り返していくわけですが、

「おい! もちづき! 君はメニューを組むのが少なすぎるし! 結果が出ていないよ! そもそも君は週に何回くらいジムに来ているんだい?」

「えーっと、二回?」

「それじゃあ少なすぎる! 最低でも週に三回はやらなくちゃダメだ!」

「えーっと・・」

「普段はどんな食事をしているんだい? 1日にどんな感じで食事をしているの? 食事指導を入れた方が良いんじゃないのかい? 果物はきちんと食べているのかい? 1日に4回、こまめにバランスが取れたものを食べた方が良いんだよ! おい! もちづき! 聞いているのか?」

「はあ・・はあ・・聞いています、聞いています」

 食事形態が日本食なので説明しづらいし、夕食が重い日本食の形式を説明しようものなら、

「何故? 何故、夜にそんなに食べるんだ?」

 と、マルセリーノに言われることになるでしょう。


 マルセリーノはスポーツジムのオーナーで、このスポーツジムでは常時4人のインストラクターを雇っています。インストラクターは入れ替わりが激しいのですが、みんなが辞めていく中でも長々続けているのがベッチーニョ。こいつはとんでもないヤリチン野郎で、

「ねえ! 聞いた? あの男、ジムに来ていた十八歳の女の子に手を出して、父親がスポーツジムまで殴り込みに来たらしいわよ!」

「あんな奴、切ってやったら良いのよ!」

「そうね、あそこを切ってやれば良いのよ!」

 奥様たちの井戸端会議にまで登場するベッチーニョ、お前はきちんとした彼女がいるというのに、まったくもう・・飽きずに良くやるよなあと思う次第。


 私は夫の仕事の都合で十年ほどブラジルに居たのですが、シティで素敵なセレブ生活! という感じではなくてですね、完全なる田舎街で現地にどっぷり浸かっているような生活でして。うちの両親も年金ビザでスペインに十六年も住んでいたのですが、こちらもシティで素敵な! じゃなくて、セビリアから80キロ離れた田舎町(日本人はうちの親のみ)で生活を送っていたんですね。


 ちなみに私が住んでいた街を紹介すると、ミナスジェライス州の州都から100キロ離れた場所にある街で、最初でこそ非常に治安が良かったのですが、ワールドカップ、オリンピックと立て続けに行っているうちに人口の流動が激しくなり(施設の建築などで色々な場所から人が移動、そのまま地元には帰らずに居着いてしまう)現地の人曰く、悪い奴らもどんどん流動していって、

「「「「本当に治安が悪くなったわー!」」」」

 と、みんなが言うような状態になってしまったんですね。


 私が住んでいた場所は田舎なので朝になると馬が徘徊しておりますし(近くの牧場が早朝、餌を食べてくるようにと放し飼いにしている)馬糞なんかも道端に落っこちているのですが(小さいうちから馬糞を自然に吸い込んでいるとアレルギーが出なくなるという説あり。うちの娘は小さい時から馬糞を吸い込んでいたからかアレルギーとは無縁)マンション前から離れてバスターミナルの方へと向かって行きますと、道路に落っこちているんですよ。使用済みコンドームが。


 夜になるとバスターミナル付近に立ちんぼ(と表現しても良いのだろうか)がゾロゾロ現れまして、どうやら道端でゴニョゴニョ、道路を掃除してくれるおばさんが現れるまでそのまま放置状態なんです。


 マンション前の公園には毎日のようにドラッグの売人は現れますし(売人の白目は噂の通り真っ赤です)そのうち娘も通っている学校の生徒(高校生くらい)が昼間っからマリファナを吸っていたりしますし。建築途中で止まった三軒隣のマンションで薬を売っていたギャングのボスが銃で撃たれて、十三箇所刺されて死んだとかね。そんな話が聞こえてくるんですよ。


 非常に治安が悪くなってはいるのですが、人は良いし、自然は美しいし! 食べ物も美味しいし! レストランの人も皆さん優しいし! 私はブラジル大好きですよ! 

ちなみにネットで掲載している『緑禍』という日系移民のお話は、日系移民のおじいちゃんが貸してくれた本や、実際に苦労を経験された移民の方々のお話を参考にして作ったお話です。バンジード(ギャング)の部分は完全なる創作ではありますが、こちらでは本当にバンジードが多いです。


 さてさて、話は脱線しまくったのですが、ブラジル式メニュー(といっても一般的な内容)を近所のスポーツジムで実施します。マルセリーノの言うように最低でも週三回はジムに通い、間の二日はウォーキング&ランニングで3・4キロ。

 私は今までやったことがないくらい頑張ったのです!

 今までにない本気を出してダイエットに取り組みました! 健康診断では、

「炭水化物の摂りすぎだよね」

 と、言われたので一食を豆腐に変え、大好きなうどんから蕎麦へ。パンからオートミールに変えました!


 その結果は、

「え? 63キロ?」

 ダイエット開始前も63キロですよ。

 ちなみに63キロというのは私の最高記録の体重で、癌が発見された時にはみるみる痩せて57キロにまで減ったのですが、みる間に加算されて60キロオーバー。


 ダイエットを開始した五ヶ月間の間で1キロ、2キロの変動はあったものの、必死の甲斐もなく元に戻るなんて・・

「えええ? マジで? マジで? マジでこの体重?」

 オオ! メウデウス! ノッサセニョーラ! ナオン アクレジット! 

「マジかよこれー〜!」


 私の場合、子宮体癌で子宮だけでなく卵巣も摘出している関係で女性ホルモン(エストロゲン)がなくなり、脂質代謝や骨量、基礎代謝に影響が出た結果、太りやすい状況になっているんですね。

「確かに肥満になりやすいって話は聞くけれども、これだけダイエットをしても現状維持?」

 健康維持のためにヤクルト1000を飲み、酢をドリンクにして飲み、挙句の果てにはスリムアップも毎日飲んでいるというのに、

「えええええええええ〜!」

 確かに、ストレスは癌に良くないということで時々甘いものを、

「まあ、いっか!」

 と言って食べていたけれども! これだけ運動をしても体重減少せず? だとしたら、あのまま何もしなかったら70キロオーバーしていたってことなのか?


 分からない、分からないけれど、とりあえず姪っ子の結婚式にはスッキリ痩せたおばちゃんではなく、相変わらずのぽっちゃりおばちゃんで参加することになりました。


 今回は見事にダイエットに失敗したわけですが、タモリさんのテレビでも運動は一番の癌予防だと! 死ぬ時(動かなくなった時)が一番、癌細胞が増えると言っておりましたし! 直近三年間の転移率が非常に高いと言われている今の現状ではとにかく良い方向に進めるために、スポーツジム週三回は継続したいと思っております! また次のターン(また腫瘍がどうのと言われても)が来ても筋肉さえあれば踏ん張れる! 血流さえ良くしておけばって言っていたし、ウォーキングも頑張ります!


 最近、ようやっと雨も止んで秋晴れも見られるようになり過ごしやすい季節になったかと思いきや、足の関節痛い、腹の傷口が痛い。季節の変わり目だからかしら? 状態に陥っているのですが、とりあえずこれで近況報告を終えようと思います。また、何か面白いことでもあれば、更新していきたいと思います!

 


癌の告知を受けた私の状況をコミカルに描いていきたいと思います。

癌を治療するにあたり、私としてはこうした方が良いのだなという部分をクローズアップして、

二人に一人が罹患すると言われている癌について、情報を共有しつつ、楽しんでいただけたら幸いです!

もし宜しければ

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