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メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第2章「第1施設編」
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77/100

第77話「三体の目的」

ガシャ。


ガシャ。


ガシャ。


機体管理中枢へ、三体のロボットが戻ってきた。


ルーカスがブレイカーを構える。


ジェイクも武器を握る。


「来るぞ」


だが、三体は攻撃してこない。


そのまま中央の管理装置へ近づいていく。


ミリアが端末を見る。


「待って……」


「どうした?」


「三体とも、戦闘モードじゃない」


三体のうち一体が管理装置へケーブルを接続する。


ピッ。


画面が切り替わる。


【搬送準備:開始】


【対象機体:3】


【搬送先:第2施設】


ジェイクが眉をひそめる。


「やっぱり第2施設へ行くつもりか」


ミリアがさらに調べる。


「搬送ルートが表示された」


地下第三層の地図に、一本のルートが浮かび上がる。


「ここから大型機体搬送口へ移動して、地下トンネルを通る」


ルーカスが地図を見る。


「その先は?」


「まだ表示されない」


「途中までしか分からないってことか」


「うん」


三体目のロボットが別の端末へ移動する。


すると、新しい情報が表示された。


【搬送許可】


【第2施設側受入状態:待機】


ジェイクが驚く。


「向こう側が受け入れる準備をしてる?」


「そうみたい」


ルーカスは三体を見る。


「だったら、こいつらが第2施設へ行く前に止めよう」


「でも……」


ミリアが三体のデータを確認する。


「この三体には、今までのロボットとは違う命令が入ってる」


「どんな?」


「攻撃よりも、データ回収と移動を優先してる」


ジェイクが首を傾げる。


「つまり、俺たちを倒すことが目的じゃない?」


「うん」


ルーカスが考える。


「だから工場から逃げた時も、ずっと移動してたのか」


ミリアが頷く。


「たぶん」


その時。


三体が一斉に動き出した。


「来る!」


ジェイクが武器を構える。


しかし三体は三人の横を通り過ぎた。


「え?」


ジェイクが振り返る。


三体は搬送口へ向かっている。


ルーカスが走り出した。


「追うぞ!」


「うん!」


三人も後を追う。


通路を抜けると、巨大な搬送口が現れた。


三体がその前で停止する。


ピッ。


扉のロックが解除される。


ゴゴゴゴゴ……。


巨大な扉が開いていく。


その向こうには、暗い地下トンネルが伸びていた。


レールが二本。


その先は暗闇の中へ消えている。


ミリアが端末を確認する。


「このトンネル、かなり古い」


「どこまで続いてる?」


「分からない」


ジェイクが三体を見る。


「なら、ここで止めるか?」


ルーカスは一歩前へ出た。


「いや」


ジェイクが振り返る。


「追う」


「追うって……第2施設まで?」


「三体が進むなら、その先に第2施設へ繋がる手掛かりがある」


ミリアも頷く。


「私も賛成」


ジェイクがため息をつく。


「また地下かよ……」


ルーカスが少し笑う。


「嫌なら待っててもいいぞ」


「誰が待つか!」


ジェイクが三人の中で先にトンネルへ入った。


「さっさと行くぞ!」


ルーカスとミリアも続く。


三体のロボットは、暗いトンネルの奥へ進んでいく。


しばらく歩いたところで、ミリアが足を止めた。


「待って」


ルーカスとジェイクも止まる。


「何かある」


壁に古い表示板が取り付けられていた。


ミリアがライトを向ける。


そこには、


【第1施設・第2施設間 機体搬送路】


と書かれていた。


三人が顔を見合わせる。


ジェイクが呟く。


「……ここが繋がってたのか」


ミリアは表示板の下にある古い端末を確認する。


「この先のルート情報が残ってるかもしれない」


ルーカスが三体を見る。


三体はすでにトンネルの奥へ進み始めていた。


「急ごう」


三人は再び走り出した。


その先には、まだ見たことのない施設への道が続いていた。


第77話 完

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