第67話「閉ざされた区画」
地下通路の奥から、機械音が近づいてくる。
ガシャ……。
ガシャ……。
ルーカスがブレイカーを構えた。
「まだ来るぞ」
ジェイクも武器を握る。
「さっきの四体だけじゃないのかよ」
ミリアが端末を確認する。
「警備システムが、この区画全体を起動させてる」
「何体いる?」
「……分からない」
その瞬間、通路の照明が赤く変わった。
警告音が鳴り響く。
ピッ、ピッ、ピッ。
ミリアが画面を見る。
「区画封鎖が始まってる!」
「封鎖?」
ゴゴゴゴ……。
三人の前後で巨大な隔壁が降り始めた。
ジェイクが振り返る。
「後ろも閉まってる!」
ルーカスが前へ走る。
「急げ!」
三人が走り出す。
しかし、前方の通路からロボットが現れた。
一体。
二体。
さらに奥にも赤い光。
「またか!」
ジェイクが立ち止まる。
「ルーカス、先に行け!」
「無理だ!」
「ミリアを連れてけ!」
ジェイクが一人で前へ出る。
ロボットが突進してくる。
ガキン!
ジェイクが武器で攻撃を受け止める。
「ぐっ……!」
押し込まれる。
ルーカスが戻ろうとする。
「ジェイク!」
「来るな!」
ジェイクが足を踏ん張る。
「俺が時間を稼ぐ!」
ロボットの腕を武器で弾く。
そのまま脚へ攻撃。
ガンッ!
一体がよろめく。
「今だ!」
ルーカスが横から飛び込み、ロボットを壁へ叩きつける。
ドゴン!
ミリアが後方を見る。
「隔壁、あと少し!」
ゴゴゴ……。
「急いで!」
三人は前へ走る。
後ろの隔壁が完全に閉じた。
その向こうから機械音が響く。
ガシャッ。
ジェイクが息を吐く。
「……閉じ込められたな」
ミリアが端末を確認する。
「でも、前には進める」
ルーカスが周囲を見る。
そこには左右に三つの扉があった。
「どれだ?」
ミリアが端末を接続する。
「中央が管理区画。右が研究区画。左は……」
「何?」
「機体整備区画」
ジェイクが驚く。
「ロボットを修理する場所か」
「そう」
ルーカスが中央の扉を見る。
「三体はどこへ行った?」
ミリアが追跡データを確認する。
「中央の管理区画を通って、その先へ向かってる」
「なら中央だ」
ミリアが頷く。
扉のロックを解除する。
カチッ。
ゆっくり扉が開いた。
その先には、大量の端末と監視画面が並んでいた。
そして中央の巨大モニターに、一つの文字が表示されている。
【第2施設・管理システム】
ミリアが息を呑む。
「ここからなら……第2施設全体を調べられるかもしれない」
ルーカスがモニターを見る。
「調べよう」
ミリアが端末へ接続する。
画面が次々と切り替わっていく。
そして施設内部の地図が表示された。
その中に、赤く点滅する区画が一つあった。
【機体保管区画】
ジェイクが画面を指差す。
「これ……」
ミリアが表情を変える。
「三体が向かってる」
ルーカスがブレイカーを握り直した。
「追うぞ」
三人は機体保管区画へ向かうため、管理区画の奥へ進んだ。
第67話 完




