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メタル・アポカリプス  作者: 石蒜
第2章「第1施設編」
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第51話「戻る道」

地下施設を出た三人は、工場へ向かって歩いていた。


ミリアが端末を確認する。


「工場との通信は、まだ不安定」


ジェイクが武器を握り直す。


「さっきの認証コードって、本当にそんなに危ないのか?」


「うん。起動命令と組み合わされたら、工場に残っている機体を一斉に動かせる可能性がある」


ルーカスが前を見る。


「だったら、急ごう」


三人は足を速めた。


しばらく進んだところで、ミリアが突然立ち止まる。


「待って」


「どうした?」


「何かいる」


道路の先。


放置された車の陰から、金属を擦る音が聞こえた。


ガシャ……。


ジェイクが武器を構える。


「またか」


ルーカスもブレイカーを握る。


車の陰から一体のロボットが現れた。


以前の機体とは違う。


両腕に細長い刃が取り付けられている。


ミリアが端末を見る。


「工場から出てきた機体じゃない」


「じゃあ、どこから?」


「通信反応がある」


ロボットが三人へ向かって走り出した。


ジェイクが前へ出る。


「俺がやる!」


ロボットの刃が振り下ろされる。


ジェイクは武器で受け止めた。


ガキン!


「重っ……!」


押し込まれる。


「ジェイク!」


ルーカスが動こうとする。


「大丈夫!」


ジェイクは足を踏ん張った。


刃を横へ受け流し、ロボットの脇へ回り込む。


「そこだ!」


武器を関節へ叩き込む。


ガンッ!


ロボットの腕が下がる。


ジェイクがさらに踏み込む。


「もう一発!」


ガキン!


ロボットの腕が完全に動かなくなった。


しかし、ロボットは反対の腕を振り上げる。


ミリアが電磁装置を構えた。


「ジェイク、離れて!」


「分かった!」


ジェイクが飛び退く。


バチッ!


電磁波がロボットを包む。


赤いセンサーが点滅する。


動きが鈍くなった。


ルーカスが一気に踏み込む。


「終わりだ!」


ドゴン!


ブレイカーが胸部へ叩き込まれる。


ロボットが地面へ倒れた。


ジェイクが息を吐く。


「……三人でやると、結構いけるな」


ミリアが頷く。


「さっきより連携できてた」


ルーカスも武器を下ろす。


「この調子で行こう」


三人は再び工場へ向かった。


しばらくすると、遠くに工場が見えてきた。


しかし――


様子がおかしい。


工場の周囲に、複数の赤い光が浮かんでいる。


ジェイクが目を細める。


「……あれ」


ミリアが端末を確認する。


「ロボット」


ルーカスが工場を見る。


「何体いる?」


ミリアの画面に次々と反応が表示される。


「分からない」


さらに一つ。


さらに一つ。


反応が増えていく。


ミリアが息を呑む。


「……増えてる」


工場の敷地内で、無数の赤い光が動き始めた。


ジェイクが武器を握り直す。


「どうする?」


ルーカスは工場を見据えた。


「中へ入る」


ミリアが頷く。


「認証コードを無効にするには、中央制御室へ行く必要がある」


三人は工場へ向かって走り出した。


51話完

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