“Not All Bullets Are Equal”
仕事がやっと落ち着きつつあります。更新再開です。
「さてと、グレッグ。アタシらは今からでも行けるが……そのゴブリンの集落ってのはどのあたりにあるんだ?」
時刻は既に14時になろうとしていた。
今から出発し、日が暮れてからの戦闘となると銃やライトなどの装備を持っているとはいえ少々危険が伴うため棗はグレッグに問いただした。
「集落はそんな遠くはないがそれでもつく頃には日が沈み始める。出発は明日の早朝って所だな。」
「そうか。 ああ、そうだ明日出発して目的地に着くまでアタシらは戦闘に参加しねぇぜ。道中の敵はそっちで何とかしてくれ。」
「なぜだ?」
グレッグの疑問に棗は目を細め眉をピクリと動かす。
「何故だぁ?グレッグてめぇヌルい開拓村防衛で鈍ってんのか? 襲撃しに行くのにアタシらの武器は音がでかすぎんだよ。アタシらが道中の戦闘に参加したら今から襲撃するってのがバレちまうだろうがボケ。」
「ああ……そうだったな。最近あの音が森に鳴り響いてることに慣れちまってたな。」
「ったく。しっかりしてくれ。 アタシらの戦いは武器頼りなところがあるからな、この世界のモンスターの習性だの生態だのそういうのはわからねぇんだ。」
ガシガシと頭を掻き毟った棗はチラリと華音たちに目を向けるとようやく話し合いが終わったのか棗の元に三人が歩てくるのが見えた。
「お、華音たちも終わったみたいだな。」
「なっちゃん、リスナーさんも満足な取引できたよ。みんなも喜んでた。」
「はっ そいつぁ良かったな。アタシらの生活はパトロンに支えられてる。
飽きられねぇように新しい銃を買い弾薬を買いぶっ放す。ボブから学んだスキルがショービジネスに成り下がっちまうのは頂けねぇ。
配信でのスパチャだけじゃぁリスナーの善意による寄付だが異世界のトンチキ魔法アイテムだの希少金属の売買は対等な取引だからな。」
: 今更か? それにボブたちも配信にでてたじゃないか。
「あん?地球にいたころの配信と今の配信を同じにすんなよ。 ありゃあくまでもガン&シューティングの普通の配信だ。だが今やってんのはボブたちから学んだ「殺すための技術」を披露しショービジネスにしているんだぜ? 以前はマト当てを披露してたにすぎねぇ。あんなのはアメリカじゃぁごく一般的なもんだ。」
:まぁ 確かに最近の棗達の配信は物騒な技術多いもんな。
:俺はハリウッドの派手なアクションじゃない本格的な生きるための技術が見れて楽しいがな
「ま、どちらにしてもだ。アタシらは生きるためにキャッシュを稼がにゃなんねぇ。軍人仕込みの技術をショービジネスにしてでもな。ああそうだ、お前らがもしこの世界にきてアタシのように銃を手に入れたりする能力を得たとする。そんときゃ銃よりもギアにこだわれ。こんな能力を得る奴はサバゲーマーやガンフリークだろうからわかってるだろうがな。1911だろうがM9だろうがグロックだろうが好きな銃を手にすりゃいい。撃ってあたりゃぁ好きなもんを使えばいい。だがな、チェストリグやプレキャリ、バトルベルト。こういったギアの使い勝手こそ戦闘時に生死を分けるもんだ。弾切れした時のリロードの速度を1秒でも早くするそういったギアの選択と慣れこそが生き延びるコツだぜ?」
:そうなのか。
:サバゲーやってるとその辺はわかってくるな。
:ワイ サバゲーで使ってるギア値段で選んでたわ
「ま、2万超えるバトルベルトと3千円のサバゲーブランドのバトルベルト そこまで変わるのかって聞かれると実はアタシもよくわからんがな。 アタシはサバゲー用のレプリカのバトルベルトを使ったことがねぇ。この世界にきて金銭的な余裕のない初日にサバゲーメーカーの安いホルスターを購入したのが初めてなぐらいだ。アタシはガスガンより先に実銃を扱ってるしな。
華音やマコは日本でサバゲーから始めたが、華音は久瀬のお嬢様だ金があったからしょっぱなからアギライトやサファリランドなんて本格装備で始めてる。マコは銃のチョイスがアレだったからな。」
:そういえば高校時代マコちゃんはサバゲーでウィンチェスターライフルのエアコキ一本だったもんなぁ
:周りがタクティカルな恰好なのに一人ウェスタンで目立ってたな。
「あとは、アレだ。銃のスペックよか弾だ。さすがにハイポイントなんかみてぇな糞銃を使うってのは除外するがTISASの1911やCANIKのMC9、PSAダガーのような300ドル前後の安い9mmとnighthawk1911カスタムやkimber、staccatoの2k11等の銃の差なんざ上級者クラスじゃなきゃほとんど差が出ねぇ。アニメやゲーム、ノベルなんかじゃ銃にばかり拘るがそんなもんより質の良い弾をチョイスする方が大事だぜ?」
:あー わかる気がするわ結局銃は撃つためのもので威力は弾薬によるもんな。
:とはいえどの弾が良いなんてのはレンジに行ったことあってもわかんねぇよ
「だろうな。だから無難な弾 おそらくはある程度の銃との相性もよく質の良いのを教えておくぜ。フェデラルやフィオッキなどの定番は安心して使える。おすすめはFederal HST、Speer Gold Dot、Hornady Critical Dutyあたりが多少値段は張るが威力も申し分ねぇ。練習用ならCCI Blazer Brass 9mm 115gr FMJやFederal American Eagle 9mm 115gr FMJ、Winchester White Box 9mm 115gr FMJあたりが安くて良いぜ。」
:そのグレインってのはなんなん?
:弾頭の重さだな。
:115グレインって軽くね?124グレインじゃなくていいの?
「おいおい、練習用のFMJだぜ? とはいえ練習と戦闘両方で使うってんなら124グレインでもいいだろうな。ただFMJだ貫通力がホローポイントより高くなる。アタシらが今まで戦ってきたようなチビで貧弱な身体つきのゴブリンなんかは貫通しちまってその運動エネルギーを完全にぶち込むことはできねぇだろうな。戦闘で使うならホローポイント一択だ。」
:R.I.P弾やブラックタロンとかはどうなん?
リスナーから人道的とは言えない弾薬の名前が挙がり、棗は深くため息をはく。
「あのなぁ あんなのはアタシの通販の能力じゃぁ手に入らねぇよ。ありゃ通販で買えるような弾じゃぁねぇ。まぁ例外としてレンジャーTがアタシのブックマークしているサイトで購入できるがな。少なくともアタシが使う弾じゃぁねぇ。非人道的だのなんだの言う気はねえ、そもそもアタシらが相手にしてんのはモンスターだしな。だがあの硬鱗に覆われたサハギン あいつにRIPやレンジャーTを使用してもあの硬い鱗に当たった場合、四散して効果は見込めねぇ。まだホローポイントの方がマシだ。特殊な弾ってのはな、その特殊性によって万能ではなくなってんだよ。そこを見極めなきゃぁただ高い弾を無駄に使用し消費するだけになっちまうぜ。……まぁ、例外はあるがな。相手が“普通じゃねぇ”なら話は別だ。」
:普通じゃないってそもそもモンスター相手を想定されてないんだよなぁ
:まぁ異世界でモンスターと戦うなら聖別された銀の弾が必要なんじゃね?
:そういえばアンデットっているん?ゴーストみたいな物理効かないモンスター出てきたら棗達は手が出ないんじゃない?
「ああ、どうやら糞硬いモンスターやでかいモンスターは居てもアンデッドみたいあトンチキ生物やゴーストみたいなモンはいねぇらしいぜ。もちろんヴァンパイアもいないらしい。」
:え?ヴァンパイアとかゾンビとか居ないの?
:アメリカ人がゾンビ居ないことに悲しみそうだな。
「いうほどゾンビと戦いたいか? アタシは腐った死体なんか見たくねぇよ。匂いもきつそうだし近寄るだけで敗血症になりそうだ。」
「なっちゃん、なっちゃん。 リスナーさんとの雑談もいいけど私は明日のために銃をクリーニングしたりメンテナンスしたいかなぁ。こういう配信の方がリスナーさんも喜ぶんじゃない?」
「つっても、フィールドストリッピング程度だろ?トリガーシステムまでバラすようなメンテはまだ必要じゃァねぇ。どうだ?お前ら見てぇか?」
:みたい。
:フィールドストリッピングって何?
:軽いメンテをする程度に通常分解することだよ。大体ハンドガンならスライドとバレルを外すくらい。
「ま、ついでだからこのメンテの注意事項などもしながらテメーらから集金でもしておくか。」
: 集金って……いやまぁスパチャが生活支えてるのは承知だが……。
: まぁでも他の配信者にスパチャするより棗たちのほうがお金の価値をわかってもらえそうなんだよなぁ。 他の配信者と違いこっちの通貨を手に入れる方法が限られてるし。
: だから棗もスパチャよりフリマで俺達にもリターンのあるような稼ぎ方をしようとしてるんだろうがな。
「ま、スパチャをくれるってんなら喜んで貰うぜ?そいつはアタシたちが命をかけた戦いを繰り広げた報酬だったり、技術や知識を切り売りして得ているモンだって考えてるからな。だから、アタシや華音、マコに自己承認欲求モンスターのバカ女みたいな薄着やセクシーな格好、デジタルキャバクラみたいな疑似恋愛サービスなんか求めるなよ?」
: 棗にそんなもん求めるやつ居ねぇよ。
: 華音ちゃんやマコちゃんならして欲しいがな。
「んじゃぁ ガンルームでフィールドストリッピングとメンテナンスの仕方の配信でもすっかねぇ。」
棗のギアにこだわれという発言は私自身、ウェストが65cmと細く市販のバトルベルトが微妙に合わないという経験があり市販の高品質の物2本以上購入できる金額を投入し自作してから競技のタイムが良くなった経験からです。ちなみにホルスターも3Dプリンターやアルミ缶を溶かしたインゴットを使い型をつくり自作しています。レース用ホルスターのGHOSTと同じロック機構を搭載したカイデックス製のホルスターで
トリガーガードをピンでロックとカイデックスのテンションの2重の保持をしてます。
こちらも普通にサファリランドのホルスターやGHOSTを購入したほうが良いレベルの金額を費やしてますが作るのが楽しいので気にしてません
Tisas 1993年設立のトルコの銃器メーカー 高品質な鍛造フレームやスライドで有名。が・・・1911モデルの初期の物はジャムの多さで有名。現行モデルは解消されてます。
CANIK こちらもトルコの銃器メーカーでの防衛・航空宇宙企業であるSYS(Samsun Yurt Savunma)が所有するハンドガンブランド
最初から高品質なトリガーが乗っておりコストパフォーマンスにおいて最高ともいえアメリカでも始めてキャリーする銃に選ばれることも多い
ハンドガンの形をした工具やないよりマシレベルのホルスターもついてくる事、TTIのTTI COMBATというコラボモデルを安く販売している事でも有名。
canik mc9 正確にはCANIK META MC9 一時は400ドルで購入できパッケージの付属品も充実している為初心者にはコレレベルで販売されていました。
nighthawk1911カスタム Nighthawk Customは、アメリカのアーカンソー州に拠点を置く、最高級の1911(ガバメント)ピストルを製造するカスタムガンメーカー。
「One Gun, One Gunsmith(1挺の銃を1人のガンスミスが仕上げる)」という哲学のもと、職人が手作業で精密に組み上げることで知られています。
特にGRP (Global Response Pistol):は実用性を重視したタフな現場向けモデルとして有名で5000ドルを越えます。
Federal HST アメリカのFederal Premium Ammunition社の自己防衛および法執行機関向けの高機能弾薬
独自の弾頭形状により、銃の給弾不良が起きにくく安定して拡張・貫通する能力を持っており、FBIの厳しい採用試験基準もクリアしています。棗はこのHSTの前身モデルハイドラショックを使用しています。
Speer Gold Dot
米国の弾薬メーカーSpeer社が製造する、非常に信頼性の高いホローポイント弾(JHP)シリーズ
Uni-Cor技術で弾頭の銅ジャケットを鉛コアに分子レベルで結合させているため、高速で障壁(ガラスや厚手の服)に衝突しても弾頭が分解しにくく、安定した貫通力を発揮します。こちらも法執行機関で使用されていますね。
Hornady Critical Duty 法執行機関向けに設計された高性能ホローポイント弾
硬い鉛コアと厚い銅ジャケットを持ち、信頼性の高い「FlexLock」チップを採用しています。
CCI Blazer Brass 9mm 115gr FMJ アイダホ州ルイストンに本社を置く、大手弾薬メーカーCCIのJHPです
現在は、弾薬ブランドFederal、Speer、Remingtonなどを傘下に持つ、大手アウトドア製品会社「Vista Outdoor」グループの傘下ブランドです。
CCIといえば.22LRなどのリムファイアの弾薬を真っ先に思い浮かべる人も多いんじゃないかな?と思ってます。
Federal American Eagle 9mm 115gr FMJ ミネソタ州アノーカに本社・工場を構えています。
Winchester White Box 9mm 115gr FMJ アメリカの老舗銃器・弾薬メーカーであるウィンチェスター・リピーティングアームズのJHP よく1000発単位のバルクで販売されてます。
練習用となっているため最高品質の競技用弾や防衛用弾に比べると、火薬の燃えかす(汚れ)が多かったり、射撃精度がわずかに劣る場合があると言われています。
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