俺自体が、ファンタジー。
俺は、ロトの後ろにつき、この牢獄の奥に進んでく。左右の牢屋からは、スケルトンが鉄格子から手を伸ばし、歯を鳴らしている。
「なんでロトは、こんな牢獄なんかに、秘密基地なんか作ったんだ?」
「秘密基地なんじゃから人があまり来ないとこに作るもんじゃろ。だから、墓地とか、牢獄に作れば、好んで来るものなどおらんじゃろ。」
なるほどと納得してしまった。
「まぁ、墓地とかは、魔王崇拝者や、闇ギルドが作ってたのが殆どだったがのぅ
。」
「魔王とかいるの?闇ギルドがあるなら普通のギルドもあるよね。」
「魔王はもう居ないのぅ。ワシが生きてる時に、勇者に討伐されたと聞いたからのぅ。」
「普通のギルドが、ワシが知ってるものと一緒なら、魔物がいなくならない限り、なくならないじゃろうな。」
魔王がいないのは、安心したけど、異世界はやっぱファンタジーなんだな。
まぁ俺自体が、ファンタジーだけど。
そんな事を思ってると、前に行くロトが止まった。
「着いたのか?」
俺は、ロトの前に移動する。
其処には、周りと変わらない石壁があった。
「着いたのぅ。ワシは幽霊じゃからこのまま通り抜けられるんじゃが、主は、出来んじゃろう?」
「まぁ、そうだな。スケルトン妖精になってたとしても出来ないな。」
「そうじゃろうな。其処にある少し色が違う小さい石が壁についてるじゃろ。それを押すんじゃ。」
ロトが指した方を見ると、其処には確かに他の石壁より薄い色の石が付いていた。
其処に飛んでいった俺は、その石を両手で、奥に押した。
すると、ロトの前の壁が音を立てよこにズレていった。
「すぐ其処じゃ。先にいって待っているからのぅ」
ロトはそのまま、空気に溶けて行く様に消えた。
そして俺は、壁の向こうへ進んだ。




