↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小さな花の物語  作者: 燈華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

261/313

危険な快楽の花

それを口に入れる。


「んーーー!」


声にならない声を上げる。


口の中で濃厚に溶けていく。

甘味と苦味のバランスが滅茶苦茶いい。

今まで食べたことのないレベルの美味しさだった。


それは、危険な快楽だった。


「これ知ったら戻れなくなっちゃう」

「もう手遅れだろう」

「そうだね。もう知っちゃったもんね」


どうしよう……?

これはもうその快楽を教えた彼に責任を取って用意してもらうしかない。


私は彼にねだるような視線を向けた。


「責任は取ってね」

「わかった。一生な」

「え?」


目を丸くする。

それって、つまり……


「このチョコ食べ放題?」

「さすがに食べ放題とまでは言えないが、これから作る新作は全て食べさせてやるよ」

「本当?」


自分の目がキラキラしているのがわかる。


「ああ」


頼まれて彼のお姉さんの誕生日プレゼントとしてチュベローズの香水を用意したお礼として、ショコラティエの彼の作ったチョコレートをもらっただけなのに。

そこまでしてもらっていいのだろうか?

ああ、でも誘惑には勝てない。


「よろしくお願いします!」


そう告げた途端、彼がそれはそれは嬉しそうに微笑(わら)った。


あれ?

何か思っていたことと違うかもしれない?


「期待していろよ」


楽しそうに告げる彼に意味を問う勇気はなかった。


「うん、楽しみにしてる!」


とりあえずチョコレートは楽しみだ。




読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。