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小さな花の物語  作者: 燈華


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恋の訪れの花

恋の訪れは突然だ。

気づいたら落ちている。

抵抗する間もない。

逃れることはできないのだ。




彼のささいな言動が気になる。

彼の声が聞きたいと思う。

気づけば視線で追っていて、目が合いそうになったら慌てて逸らしてみたり。

でもやっぱり無意識に彼を見てしまったり。

女の子と楽しそうに話しているのを見てもやもやする。

微笑(わら)いかけてくれれば舞い上がる程嬉しくて。


そしてある日気づくのだ、恋している、と。


気づいてしまえば想いは加速する。

友人だったはずだったのに。

いつの間に、こんなに好きになってしまったのだろう。

もともと友人だったから好意はあった。

だけどいつしかそれが恋に変わっていた。


一目惚れとかなら恋に落ちた瞬間というのはわかりやすい。

だけど徐々に想いが深まって気づいたら彼のことを好きになっていた私には気づいた時が突然の恋の訪れだ。






彼に「一緒に出掛けない?」って誘われた。

それだけで、ほらこんなに浮き立つ心は止められない。


精一杯可愛くして、でも普段と違いすぎない? って言われないように気をつけて。


彼との待ち合わせ場所に向かう。

アガパンサスの花の近くにいた彼が私に気づいて手を振った。

私も手を振り返す。


そして笑顔で彼の元へと走っていった。



読んでいただき、ありがとうございました。

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