私たち6人
翌日 15:00 ミーティングルーム
トントントントン……
「遅い!!」
待ちくたびれた界は叫んだ。
界:殺し屋ナンバー4。日本武道が得意。武器はあまり使わない(ほとんど素手)。なぜかいつも袴。6人の仕切り役。
「ねぇ碧ちゃん、浩志くんまだぁ?」
ネイルを塗りながら真奈は私に聞く。
「さぁ。私が知るわけないじゃない。」
真奈:殺し屋ナンバー6。オシャレが好き。メイクとかいっぱい持っている。武器は簪。
「あのバカが時間通りに来るわけないだろ。」
海星は呆れ顔で言った。
海星:殺し屋ナンバー3。武器はナイフ。鍵がかかっているドアを開けるのが得意。オッドアイの持ち主(右目が青、左目が黄)。目が原因で小さい頃、いじめにあったことから裏の世界に入った。
「おまたせしました〜皆さん♡かっこいい浩志くんがお出ましですよ!さあさあ頭を下げなされ!!」
ピキ!!
「頭を下げるのはあんただろ!!!!」
私はそう言いながら浩志の顔をビンタした。
そして壁にうもれ、気絶した。
「まぁいいや。いつものことだし。よし、ミーティングを始めるか。」
界は仕切り直した。
「そういえば真樹くんは?」
「遅れるから先に始めといてって言ってたわ。」
<作戦会議>
「今回の仕事はこいつの殺し。株式会社〇〇のCEO、須田幹二、56歳。依頼人は幹二の秘書の上条淳平、55歳。幹二とは幼馴染らしい。動機は学生時代のいじめ、給料が少ない、それから幹二は淳平の奥さんと不倫をしているらしい。」
「あぁぁ!!真奈、幹二って人知ってる!!なんか裏でやばーいことやってるって有名な人だよね??」
真奈がふざけた調子で言う。
「ええ。愛人もさぞ大勢いるでしょうね。」
私はこいつの経歴書を見ながら言う。
こんなクソ男によくCEOなんて務まるわね。
「こんなやつなら楽勝なんじゃない?真奈があいつを口説いてる間に浩志が毒で殺っちゃえばいいじゃん。」
海星はきれいなオッドアイで私達を見回した。
「ええ。でもこんなに簡単じゃないの。そもそもこのクソ不倫馬鹿男の家はセキュリティーが厳重なの。忍び込むのはまず無理ね。」
私はクソ不倫馬鹿男の家の設計図を見る。
「まず、入り口はここしかない。そこには24時間警備員が1名。しかも入れるのは幹二が許可したときだけだ。」
浩志は私が殴った頬をさすりながら言った。
ったく。
「ええ。だからここで2組に分かれる。まず界、警備員を気絶させてそのまま警備員に変装して。」
「了解。」
界と目を合わせた。
「それから、海星はドアを開けて。真奈はこいつを口説いて。その間に私はあいつを殺る。」
「俺は??」
浩志が自分を指さしながら言った。
「あなたは死体処理の手配と逃げ道の確保。」
私は目も合わせないで言った。
こいつがいると邪魔になる。
「はいはい。」
「あと、防犯カメラのハッキングもよろしくね真樹。」
私は壁の影に目を向けた。
「ああ。」
真樹:殺し屋ナンバー5。武器は爆弾。次々と新しい爆弾を開発している。ハッキングが得意で、殺し屋のブレイン。
「あれ??真樹くん来てたの?いつから?」
「最初から。仕事早く終わったから。」
真樹は平然と言った。
「っていうか〜この仕事簡単すぎな〜い?もっとやばいやつだと思ってた〜。」
真奈はネイルをしながら言った。
「とにかく、決行は一週間後。準備よろしく。それじゃ。」
私はそう言いながらミーティングルームを出ていった。
こんにちは!!
ドラマ大好き吉川ななです!!!
今回のは長くてすいません!読んでくれたら嬉しいです!