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9話

のんびり不定期連載です

さて、今日はゆっくりとお風呂に浸かりましょう。 前世の記憶では、シャワーばかりで湯船に浸かった事は少なかったんですが 公爵家の教育の賜物か、ヘアケアやスキンケアについて学ぶ機会が多々ありまして 磨いて光る物ならピカピカにしてしまおうと考えるようになりました


「はぅ~」


 変な声が出てしまいましたが誰も聞いていないのでセーフでしょう。 1泊金貨5枚もする高級宿なので、お風呂を介助する使用人が付くとの事でしたが 今日の所は断りまして、1人でのんびり浸かっています

 ただ、気をつけないと気づいたら2時間くらい簡単に過ぎてしまうので要注意ですね


「すっきりさっぱりです、生き返りますね」


 お風呂から上がり、体の水分を拭っていく。 ふと脱衣所にある大きな鏡が目に入った、 そこには自分自身が写し出されています プラチナブロンドの肩甲骨辺りまで伸びた髪、160センチで華奢な体型の真っ白な体、かなり物足りない胸部装甲… ここは育ってもいいのよ!

 華奢な体型とはいえ、5歳の頃から鍛えていますので決して弱い体ではありません。 筋肉で筋張ってしまわないように調整された腕や足、引き締まっていていい感じです


 前世が男性だからと言っても、こうも長年自分の体を見ていればすっかり慣れてしまうものですが どうせなら自分好みのボディに…と思った時もありました。 そんな都合よくいきませんでしたけどね…


 それに今更ですが、男性に恋い焦がれる事は 恐らく一生無いと思います。 ええ、女の子が好きなんです!

 いつかは同性でも構わないというパートナーを見つけたいと願っています


 さて、明日は迷宮に入る訳ですが…

迷宮については不明な点が多く、ほとんど解明されていないのが現状です。 どこからともなく次々と延々と湧き出す魔物、なぜか一定数湧き出すと落ち着いてしまい 倒されて減るとまた増えます。 命を失った者、魔物であっても人であっても 時間が経過すると迷宮に吸い込まれるように消えてしまうという謎現象が起きます。 倒した魔物の素材が欲しければ、吸い込まれて消える前に解体しないといけません。 ついでに生ごみも放置すると消えてしまうので、迷宮内にはゴミ捨て場もあると聞きますね

 一部の者からはダンジョンとも言われています。 別空間と繋がっているとしか思えないほど広大な迷路になっている…と、実家の書物で読みました


 迷路と言うからには狭い通路とかもあるのでしょうね、私のレーザービームの使い所が難しいでしょう。なので! 以前から構想中だった新しい魔法の実戦練習をやりたいと思っています!

レーザービームは際限無く高火力を実現させましたが、狭い通路などでも困らない貫通性の高い魔法…

 その名も【ビームライフル】です! 発射されて10メートルくらいになると魔力が霧散され消えるように組み立てました。 威力もレーザービームの1割未満と、誤射しても地形を変えたりしないよう調整しています

 効果としては貫通力重視、そして連射能力が高い そんな感じです


 迷宮のように他にも冒険者がうろついている場所で、射程数百キロのレーザーを撃つ訳にはいかないですからね。 ライト○ーバーでチャンバラするのも良いですけど、いくらクリーンの魔法で清潔に出来るとはいえ 必要以上に返り血なんて浴びたくはありません。 遠距離攻撃で済むのならそうします

 王都周辺では強い魔物がいないので、実戦で検証することができなかったので是非とも試さねばいけません。 明日は早起きして迷宮に入りましょう、その為にも今日は早めにゆっくりと休まないとですね。

 そうと決まれば夕食を頂いてきましょう



 朝ですよ。 懐中時計を見ると6時ですね 朝食を頂いて早速突撃するとしましょうか。 レッドドラゴン戦は出合い頭の事故のような物でしたけど、迷宮に入るとなると これはもう冒険と言っても良いですよね? 王都にいた頃には考えられない状況で楽しくなってきます。 それにしても… 婚約破棄されないまま王都で王妃教育を続けていたらどうなっていたのでしょうね、創造神様は私の事を愛し子だとか いつも見守っていたとか言ってましたが、いつかは神託によって竜種の討伐に出る事になっていたのでしょうか。 そうなると国家間のパワーバランスが壊れてしまいますよね、 まぁいいでしょう もう二度とガーナ王国の地を踏む事は無いのですから!なにせ国外追放ですからね!


 朝食を頂いた後、早速迷宮に向かい 入り口を守っている衛兵にギルドカードを見せ、意気揚々と迷宮初体験と相成りました


「意外に明るいのですね、壁が薄っすらと光っています どういった仕組みなんでしょう」


 初めての迷宮にキョロキョロしつつも探索開始です。 1階では青、赤、黄色とカラフルなスライムがぷよぷよしています。 スライムは何でも飲み込み消化してしまうので、この迷宮都市のゴミを一手に処理する作業員扱いされています。 スライムもゴミの方が魅力的なのか、通り過ぎる冒険者に目もくれず ゴミ捨て場に集まります。 それでも時折、ゴミを捨てに来た人間に体当たりを繰り出す事もあるそうで、注意は必要です


 探知魔法を放ちながらグイグイと先へ進んで行きます、この迷宮は10階層ごとに地上階と行き来が出来る転移魔法陣があるとの事なので とりあえず10階を目指しましょう。 転移魔法陣を利用するためには、そこを守るゲートキーパーを討伐しなければいけないそうで、本来ならば4~5人でパーティを組むのが理想とされています。 しかし私の場合はフレンドリーファイヤの危険の方が重要なので ソロの方が動きやすいですね


 衛兵さんに聞いてみた所、この迷宮での最高到達点は30階層なのだそうです。 30階層のゲートキーパーが、多数のリザードマンを引き連れたリザードキングなんだそうです 鱗が硬くてなかなか斬れないそうですね


 それにしても…今3階なんですけど、一度も魔物が出てきませんよ? これではビームライフルが試せないじゃないですか! 他の冒険者の気配も結構ありますので、狩り尽くされているのでしょうね

 こうなったら人の少ない階層まで一気に行ってしまいましょう!


探知魔法を駆使しながらグイグイと先に進んで行くのであった

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― 新着の感想 ―
[一言] ビームライフルで10メートルって短すぎませんかね?25mプールの半分も無いみたいですが
[一言]  楽しく読めていて、今後が楽しみです。
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