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なんか祖国が滅んだけど私のせいじゃないよね? ~転生元公爵令嬢の夢見る幸せのカタチ~  作者: ぽいずん
【番外編?】アリシアが行く! ~大地を救った使徒様が異世界に出張するようです~

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その34

誤字報告いつもありがとうございます。

 朝です! お天気は曇り空のようですが、迷宮に入るので関係ありませんね。


「ともかく、多少の打ち合わせは入り口でやった方が良さそうですね。明確に覚えているのは50階層ですから、転移魔法を使って行くなら打ち合わせは先の方が良いでしょう。まさか無いとは思いますが、いきなりダッシュして水晶に触られても腹立ちますからね」


 朝の用意を済ませて食堂に行き、朝食をいただきます。昨日お願いしてあったサンドイッチも出来上がっているようです、とても美味しそうな物体が置いてありました。


「アリシア様、おはようございます。ご注文の品はこちらでございます、残った部分は商売に使わないで、店主を含む従業員全員で食べさせていただく事になりました。ありがとうございます」

「いえいえ、美味しそうなのでお昼が楽しみです」


 サンドイッチの入った籠を収納する、見た所結構な量がありましたので、サブマスターにお裾分けも出来そうですね。


「さてさて、約束の時間まで余裕がありますね。今7時ですから迷宮まで歩いて10分ほど、4~50分時間がありますのでアマンダ様に向かってお祈りでもしてみましょうか」


 お祈りとは言うものの、本当にそれで届いているかはわからない。フローラ様だったらいつも気付いてくれるのですが…


「アマンダ様にお伝えしたい事があります、私の声が聞こえているなら答えてください」


 ……………


「まぁ…そうですよね、全く反応がありません」


 使い切ってしまった魔力を回復するために休養すると言っていたので… 寝てるのでしょうかね。


 まぁ仕方ありませんね、転移魔法を2人で使うのは初めてですし、少し集中力を高めておきましょうか。色々荷物を持ったまま転移した時はそれ程負荷はかかっていませんでしたから、恐らく大丈夫でしょうけど問題があったら大変ですからね。


「それにしても… 金色のコカトリスが… ふふっ」


 まだうまくいくかは分かりませんが、希望が見えたというのは良いですね。お肉一つ一つが大きかったですから、50個もあれば孤児と職員さんの分と十分に賄えそうです。


 おっと、妄想していたら出る時間ですね。遅れたらどうとか言っておいて、私が遅刻したら笑い話にもなりません。


 宿屋を出て、テクテクと迷宮に向かいます。先日の乱獲でブラックのお肉は大量にあるし、お野菜や果物の備蓄も十分、2人で数日籠ったとしても余裕です。サブマスターも綺麗な方でしたから、お肉よりもヘルシーな感じの方が良いのでしょうかね。


 約束の8時の10分前に迷宮前に到着しました、大きなリュックを背負ったサブマスターもそこにいます。いや、サブマスターさんは意外に力持ちなんですね。


「おはよう! 約束の10分前に来るなんてさすがに真面目なのね」

「そうですか? 普通だと思いますが」

「そうでもないのよ、時間を決めて約束をしても、その時の気分で勝手に変えちゃう人はいっぱいいるわ。最低でも30分前に来て待ってないと安心できないのよ」

「はぁ、そんなだらしない人と一緒にされるのは心外ですが、そこは仕方ないですね」

「それでは行きましょうか、私自身もそこそこ戦えるから、序盤は何ともないと思うわ」

「いえ、そこは心配しなくて結構です。それではちょっと魔力を高めますのでお待ちください」

「え? ここで魔力を? え?」


 サブマスターさんが何やら言っていますが、ここはスルーでいいでしょう。さっさと転移して、コアを守護しなければいけません。転移する時は抱きしめていた方が安全ですね、力がありそうなのでこちらも身体強化をしておきましょう。

 コアを目にしてダッシュしようとしても、これで対処は出来るんじゃないでしょうか。そうしましょう


「それでは行きますよ、私から離れないようにしてください。もっとギュっと」

「え? わかったわ」


 正面から抱きついてきたので、私もガッチリと掴み、さり気なく身体強化を発動。準備が整いましたので転移しましょう! 


 魔力が周囲を包み込み、明るかった屋外にいたはずなのに一瞬で暗転し、50階層の制御室(仮)に到着しました。


「え? ええええええ?」

「落ち着いてください、さぁブラックコカトリスの所まで行きますよ」

「ちょ、ちょっと待って! あの大きな水晶ってコアでしょ? あれがそうなんでしょ?」

「私が受けた依頼はブラックコカトリスが出現する場所までの護衛です、この場所は違いますので今見たのは忘れてください」

「そんなの無理に決まってるでしょう? ちょっと抱き上げないで? ああ!」


 そう来ると思っていました、私も準備万端だったので、サブマスターさんをお姫様抱っこで抱え上げ、スタスタと制御室を出たのだった。


「ねぇ? 話し合いをしましょう! 今!ここで!」

「まずはお仕事をしてください、ここが50階層で49階層も魔物は出て来ません。48階層まで行けばブラックコカトリスがいっぱい出てきますので」

「いやいや、今日の最優先事項があそこにあったのよ? ここに魔物が出ないのだったら話し合いも出来るでしょう?」

「いえいえ、私もコアについていろいろと調べてみたいので忙しいんです。あ、そういえば要望をまとめると言ってましたが?」

「それはこの書類に…って、そうじゃなく!」


 昨日も思いましたが、サブマスターさんはなかなか強情なんですよね。なので、抱えたまま48階層までお連れいたしましょう。ブラックコカトリスの姿を見ればきっと落ち着くでしょう…


 ボス部屋に侵入し、スタスタと歩いてみましたが、やはり魔方陣は現れません。コアが最後の希望という事で間違いないですね。


 49階層は一本道なので小走りで抜け、48階層に着きました。


「ここが48階層です、ブラックコカトリスが2~3羽、多いときは倍くらいでセットになっているので気を付けてくださいね。もちろん通常のコカトリスより強そうです」

「あの、アリシアさん? ちょっとお話を聞いてもらえないかな?」

「なんでしょうか?」

「昨日もお願いしたけれど、何かこの世界で欲しいものがあればそれを対価にして…とか」

「この世界で欲しい物、それは50階層の守護者だった金色のコカトリスのお肉です。コアを使って色々と出来るのであれば、金色もきっと出現させれるはず! そのお肉を持って帰りたいのです」

「金色… 美味しいのかしら?」

「ええ!それは素晴らしいお肉でした!」

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― 新着の感想 ―
[気になる点]  金コカの情報は与えない方が・・・・  サブマスの只でさえ強いダンジョンコアへの執着が更に強力な 粘着に発展して、より一層ややこしくなりそうな予感が。  まあアリシア様を武力的にどう…
[一言] 揺れるサブマスターさん、彼女が何時気付くか でも此の感じでは其処まで気にする程でも無さそうですし、心配は無いかな?
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