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なんか祖国が滅んだけど私のせいじゃないよね? ~転生元公爵令嬢の夢見る幸せのカタチ~  作者: ぽいずん
【番外編?】アリシアが行く! ~大地を救った使徒様が異世界に出張するようです~

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その3

のんびり不定期連載です。

「えーとそれでは、どなたに話を伺えばよろしいのですか?」


 俺様野郎さんを筆頭に、神官っぽい人や魔導士っぽい人、騎士まで含めて20人程いるので一応声をかけてみました。


「私は宮廷魔術師団長のクノールと申します。使徒様におかれましては…」

「いえ、挨拶は結構です。アマンダ様からの依頼を優先したいと思いますので、魔物について知っている事を教えてください。繋がってしまった場所がわかるのでしたら尚良いですね」

「はい、申し訳ありませんでした。魔物が湧き出ている場所の特定にはまだ至っていませんが、この地より南方にある森から出てきていると思われます」

「その言い方ですと、魔物が出てくるようになったのは最近なのですか?」

「いえ、出現が確認されてから2年が経過しています」


 おや、2年も経っている割には随分と余裕があるのですね。となると、現状それ程の被害は出ていないけど、アマンダ様が干渉してくるほどですから今後増えていくパターンなのでしょうか。


「ただ…魔物が湧き出てくる場所というのが他国なんです。この国、ロゼ王国から見ると隣の隣の国なので、我が国ではまだ緊急の体制が出来ていないのです」

「なるほど、そうでしたか」


 対岸の火事状態だったんですね、それであれば急いだほうが良さそうですね、きっと現地では大変な事になっているはずです。


「それでは、えーとクノール様でしたね、この金貨なんですけど換金は可能ですか?」

「それはさすがに専門職に見てもらわないと返答できかねます」

「そうですか…そうですよね、失礼しました。それでは私はこの場を辞させていただきます。どなたか城門までの案内をお願いできますか?」


 すると、今まで完全に空気だった俺様王子が再起動した


「待て!……ください。俺はこのロゼ王国の第一王子のアレク・ロワール・ロゼだ。おま…其方は我が国が召喚した聖女として大々的にお披露目をすることになっているのだ」

「残念ですがそのような事にお付き合いするつもりはありません、貴方が最初に言った言葉、忘れてませんよ? 私に対する宣戦布告をね。とても一国の王子が口にしていい言葉ではありません、まぁここは私にとっては異世界なので、この世界ではそれが常識なのかもしれませんがね」

「ぐっ」

「私も元の世界では公爵家の生まれなので、それなりに礼儀は心得ているつもりですが、あのような対応されてまで顔を立てるなんて事は致しません」


 さて、俺様さんの相手をしているとイライラしてしまいます、早急に撤収するのが良いでしょう。案内が無いとすれば道に迷うかもしれませんね、もういっそ窓から出て行った方が早いかもしれませんね。


「ともかく、先ほどの件で私といたしましては、この国と懇意にする気は失せてしまったので関わらないようにしますね。アマンダ様にもそのようにお話しておきますので、これにて失礼いたします」


 相手が王子という事で、本日2度目のカーテシーを決め、窓に向かって歩き出す。


「お待ちください!我が国は創造神様の神託に従い、400日もかけて儀式召喚の準備をし、そして今日成功させました。どうか我が国を見捨てるような事は言わずに、我が国に詳しい説明などをさせてください」


 振り向くとクノール様が膝をついて何か言っていました。


「そして説明すると同時に隷属でもするつもりなのでしょう?先ほど王子様が言ってましたからね。一国の王子様が口にした言葉を、魔術師団長の貴方が覆せるのですか?」

「我が国の国王陛下がそのような事は認めません」

「国王陛下の命令で王子様が行動していたのではないのですか?普通であればそう判断しますよね?」

「私はそのような事は聞いておりませんでした、王子殿下の独断かと思われます」

「仮に独断だとすると、私にどのような関係がありますか? 関係あるようには思えませんが」

「まずはどうか、陛下との謁見だけでも執り行っていただきたいのです」


 この国の王様との謁見ですか、それは有りですね。この俺様野郎王子様と同様のタイプでしたらサクっと切り捨てましょう、アマンダ様に報告すればきっと…

 そういえば私の召喚に干渉したせいで消耗しているんでしたか、使える権力は使いたいですが、時期を待った方が良さそうですね。


「どうでしょうか? 是非ともお願いします」


 私は思考していると待ちきれなくなったのか声をかけてきます、まぁ会っておいた方が得策でしょうね。


「わかりました、お会い致しましょう」

「おお、ありがとうございます!」


 私の返事に安堵したのか、張り詰めていたような空気が緩んだ気がします


「ただし、早急に場を整えてください。何日も待たないですよ?」

「承知いたしました、それでは王城にご案内いたします」

「それは構いませんが… あの方を放っておいていいのですか?」


 私が顔を向けた先にいるアレク様…でしたか? …を見ると、なにやら歯を食いしばってギリギリしていました。


「はい、この件に関しては私が全権を預かっていますので大丈夫です、ご安心ください」

「そうですか、それであれば何も言いません」


 クノール様は王子殿下を完全に放置する事に決めたようで先頭を歩きだしました。私も構う気は無いので後に続き、私の後ろにはローブを羽織った人や鎧の騎士達が続きます…


 ん? これだと王子殿下1人取り残されるのでは? もしかして最初から人望の薄い方だったのかもしれませんね。


 小綺麗にまとまっている客間に案内され、大至急謁見の準備を整えると言い残してクノール様は出ていかれました。代わりに中々のイケメン執事さんが入ってきたのです。


「アリシア様、何かございましたら私めにお言い付け下さい」


 ビシっと礼をするイケメン執事さん… たしかに格好の良い人だと思うが、やはり私は男性に対してときめく事はないようですね。可愛らしい侍女さんにチェンジしてもらいましょうか… 


「それでは少し確認したい事がありますので1人にしていただけますか?」

「1人に…ですか、承知いたしました。扉の前におりますので何かあればお声を」

「はい、よろしくお願いします」


 執事さんが出ていき、部屋を見渡してみる。


「おかしな魔力の流れは無いようですね、やはり異世界という事で、私の知らない魔道具が仕込まれてたら嫌ですからね」


 部屋の中を確認した後、自分の収納の中身の確認を始めた。ちょうどセリカ王国で野菜と果物を買い占めているので食料は大丈夫ですね、魔法も問題なく使える…と。


 触媒にしている柄を出し、その先から魔力を放出してライト○イバーを少し振って確認。


「これならいつも通りに戦えそうですね」

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― 新着の感想 ―
[良い点] wwwwwww人望無しとかガーナの亡き王族並みに笑わせて呉れますねw [一言] アリシアさん、謁見するとは言ってるけど要望を聞くとは言ってないような…… 何時ぞやのエルフさんは聞いて呉れた…
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