第二話 怪しい影
柚said
最近駿くんの近くに知らない女がいる。それに気づいたきっかけは一週間前。その日私は移動教室に向かうため廊下を歩いていた。すると反対側から駿くんが歩いてきた。女と一緒に。いつもの私たちなら廊下ですれ違う時にはお互い手を振っていたのにその日は手を振らずに歩いて行ってしまった。どうして?私のこと嫌いになっちゃった?その日から駿くんはその女と一緒にいることが増えた。だから私は放課後駿くんのところまで行って問い詰めた。
「ねえ駿くん最近一緒にいる女の子誰?ちゃんと答えて。」
「はぁ?一緒にいる女の子?あぁ麻由里の事か?あいつは俺の幼馴染だよ。生徒会関係の話しをしてただけだよ。」
「幼馴染がいるなんて知らなかったんだけど!なんで教えてくれなかったの?今までもこう言うことあったよね!?なんっ」
「柚!ここ教室だぞ!一回外に出よう。ここで話すとみんなに迷惑がかかる。」
駿くんが焦った顔で言う。周りを見ると駿くんのクラスの人がこちらを見てヒソヒソ話していた。
「たしかに、ごめん移動しよう。」
私は素直に頷き駿くんの後ろについて行った
裏庭に移動する。
「ねえ駿くん、どうして私が心配するようなことばっかりするの?私はもう限界だよ。これ以上駿くんに女の子が近づくと私その子のこと、、、」
駿くんは私の殺意に気づいたのか急に顔色を変えて私の肩を掴んだ。
「柚、、!それはダメだ!そんなことしたらもう二度と柚の近くにいられなくなる!もう柚が心配になるようなことしないようにするから、もうそんなこと言わないようにしてくれ!」
駿くんは必死に私を説得しようとした。そんな駿くんを見て私は優しく言った。
「ごめんね駿くん、嘘だよ。でも次同じことやったら怒るからね?」
「うん、わかった。」
「もう今日はいいや疲れたでしょ?急に教室行っちゃってごめんね?家帰ろっか。」
そう言うと駿くんは頷いて私の手を握って歩き出した。帰り道、夕日が私たちのことをオレンジ色に染めていた。




